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2025/09/02

PayPayに対応 MFFマクロV2.71出現

 久々のMFFマクロの更新です。2025/08/10 マネーフォワードME(iOS版)にPayPayの取引履歴CSVデータをインポートする機能が出現しました で少々匂わせていた新機能を実装。PayPayアプリからダウンロードした取引履歴データをMFF形式に変換できるようになりました。MFFマクロV2.71のソースリストや導入方法につきましては MFFマクロの導入法と使用法 のページをご覧ください。

MFFマクロV2.71の動作概念図

1.PayPayアプリから取引履歴データをダウンロードする

 Android版のPayPayアプリから取引履歴データをダウンロードする方法は↓のとおりです。スマートフォン本体にダウンロードしたCSVファイルを、Android標準の共有メニューからメール等の方法でPCに移します。↓の例ではGmailを使っています。

 なお、PayPayの取引履歴データは、Transactions_YYYYMMDD-yyyymmdd.csv のようなファイル名になります。YYYYMMDDは対象期間の開始日、yyyymmddは終了日です。なお、ファイルのエンコードはUTF-8、改行コードはCr+Lf。BOM付なので、Excelで直接開いても文字化けしません。

PayPayアプリからCSVデータをダウンロードしてPCに送る

2025/04/29

「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法(その4/4)

 これまで、「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法について、その1/4その2/4その3/4 と連載してまいりました。今回は、MFFマクロ(V2.70以降)がどのようにデータ変換を行っているのか、を解説します。

13.振替取引

 当Blogでは、MFF形式データに関して、固定ページ:MFF形式とMFFマクロのデータ変換処理について で

6.口座に種別は無い

現金、電子マネー、ポイント、銀行口座、証券口座、クレジットカード、通販など、ありとあらゆる資産は全て口座として取り扱い、一切区別しません。よって、電子マネーで電子マネーをチャージする、といった通常は有り得ない取引も表現できます。

 このように述べております。一方、「かけ~ぼ」というアプリは、帳簿・デビットカード・クレジットカード・電子マネーを明確に区別します。この大きな違いを吸収するのがMFFマクロのMFF2KKB()というサブルーチンです。

 まず、帳簿・デビットカード・クレジットカード・電子マネーのそれぞれから帳簿にお金を振り返る取引からです。

 「かけ~ぼ」では、帳簿→帳簿の振替取引にのみ「帳簿間送金」という標準機能があります。しかし、デビットカード・クレジットカード・電子マネー→帳簿 の振替となると…「かけ~ぼ」はこの3種類のカード類はいずれも支出しか記帳できませんので、2025/04/26 「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法について(その1/4)で費目に追加した「振替支出」・「振替収入」を活用して、カードからの支出を「振替支出」、帳簿への収入を「振替収入」として分割して記帳するように変換します。

MFF2KKBの動作チャートcase10-13 振替取引

2025/04/28

「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法(その3/4)

 今回の記事は、前回の続きで、ACF機能を活用して、MFF形式データの口座名・費目を「かけ~ぼ」に定義済みのものに整えたところから始まります。

9.MFFマクロ(V2.70以降)の第二回動作

 続いて、D1セルを「かけーぼ」に合わせた状態で今度は(ACF機能ではなく)MFFマクロを動作させると↓、

MFF形式データをかけ~ぼ形式に変換する

2025/04/27

「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法(その2/4)

 今回は、前回の記事で、「かけ~ぼ」アプリ側で費目・帳簿・カードに関する必要な設定を終え、バックアップ機能でそれらのデータを所定のフォルダ内に格納した、という状況から始まります。

5.バックアップデータのコピー

 Dropboxフォルダ>アプリフォルダ>「かけ~ぼ」フォルダ内の全ファイルを、Dropboxフォルダ>アプリフォルダ>「かけーぼ」フォルダ(存在しなければ作成する)にコピーします。これは、「かけ~ぼ」というフォルダ名が、MFFマクロを動作させるときにエラーを起こすためです。

6.syukujitsu.csvを「かけーぼ」フォルダに入れる

 内閣府HPで配布されている、休日・祝日リストsyukujitsu.csvをダウンロードして、Dropboxフォルダ>アプリフォルダ>「かけーぼ」フォルダにコピーします。前回の記事で述べましたように、「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートするには、クレジットカードの利用額の引落し取引のデータをMFFマクロででっちあげなければなりません。その引落し日(=請求日)が休日・祝日であった場合に、請求日をその前後の平日にズラす処理が必要になります。その処理のためにこのファイルが必要になります。

 2025年3月時点のsyukujitsu.csvでは2026/11/23の勤労感謝の日まで登録されています。ただし、年末年始やお盆のように、法定祝日以外に、社会通念として祝日的に扱われている日は含まれていません。このデータを活用しても、請求日のズラし処理が誤っている危険性は残っているので、 「かけ~ぼ」にデータを投入した後はユーザーがしっかりチェックする必要があるでしょう。

7.「かけ~ぼ」にインポートしたいMFF形式データを用意する。

  今回のサンプルデータ↓は、2025/03/10~2025/03/25の16日間に、「かけ~ぼ」で考えられる計16種類の取引パターンを含んでいます(メモ欄を参照のこと)。ただし、口座名や費目は、「かけ~ぼ」に定義済のものとは合致させていません(注:費目を少々弄っており、クレジットカードの場合は先頭に★を付けている)

MFF形式データにACFを適用する

2025/04/26

「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法(その1/4)

 長らくお待たせしました。MFFマクロV2.70以降を使って、Android家計簿アプリ「かけ~ぼ」の現バージョンにデータをインポートする方法を解説します。なお、「かけ~ぼ」の基本事項については 2020/06/01 誰も教えてくれない「かけ~ぼ」での家計管理法(前篇) からの連載記事を参照して下さい。

1.費目構成の準備

 「かけ~ぼ」は、複数の帳簿を管理可能で、しかも帳簿毎に費目構成を変えることができるという特徴があります。しかし、MFFマクロでデータを運用するなら、全帳簿で共通の費目を使用し、そのうえで「その他支出」 「振替支出」 「その他収入」 「振替収入」を追加してください。↓は筆者なりの設定例です。

「かけ~ぼ」の費目の設定例

2025/03/30

MoneyProへのインポートに向けたMFFマクロV2.70のデータ変換の仕様変更について

 2025/03/29 MFFマクロV2.70ついに登場 の記事で、MFF形式データで負の金額を取り扱えるようにした「MFFマクロV2.70」を公開しました。それに伴い、過去の記事で、MFFマクロの MFF形式→家計簿アプリ 方向のデータ変換処理の概要を示した「動作チャート」を差し替えておりますが、MoneyProについては

 …と、MoneyProの改良に合わせて動作チャートを変えており、これらの記事の図版を差し替えると混乱するため、最新の動作チャートを新規ページとして掲載します。

1.支出/収入データの場合

 MFFマクロV2.70における MFF形式→MoneyPro のデータ変換処理は↓のように行います。MFF形式では負の金額を許容しますが、MoneyProは許容しないので、MFFマクロのいわゆる「二回目動作」の際には、負の金額が入っているセルをで塗って処理を中断し、ユーザーに修正を促すようになっています。また、MFF形式の収入欄・支出欄にはどちらか片方にしか金額を入力できません。

MFF2MPの動作(支出・収入データの場合)V2.70

2.振替データの場合

 振替取引のデータについても、負の金額を認めず、修正を促す機能を実装しました。

MFF2MPの動作(振替データの場合)V2.70

 当サイトはあくまでBlogであるため「仕様変更に伴う最新情報の更新」といった事態には不向きなんですよね…。むしろWikiの方が向いています。が、Wikiは所感を書き連ねたりするには不向きであり、筆者としてはBlogの方が好ましいため、当面このスタイルを維持したいと思っています。

2025/03/29

MFFマクロV2.70ついに登場

 長らくお待たせしました。MFFマクロV2.70を公開します。ソースリストはこちらから。

 今回の新版で新たにデータ変換ができるようになる家計簿ソフト/アプリは有りません。が2025/02/18 MFFマクロの大きな仕様変更について で予告しましたように、MFF形式データ(家計簿A→中間形式→家計簿B という2回のデータ変換を行う際に経由する中間形式) で「支出欄・収入欄」の両方に金額を入れるのを許容していたものを許容しないようにして、かつ、支出欄・収入欄それぞれにマイナスの金額を入れられるようにしました。

 これにより、支出の費目であっても、マイナスの金額を入れることで、例えば税金の還付金のような記帳ができるようになります(納税額から還付金を差し引いて正確な納税額を算出できる)。ただし、あくまでデータのインポート先の家計簿アプリがマイナスの金額に対応していることが条件です。

 この結果、MFF形式→家計簿B のデータ変換を行う動作(いわゆる第二回動作)の際に、「支出欄・収入欄」の両方に金額が入っている場合は処理を中断するようにしました。マイナスの金額が入力されている場合は警告するのみです。

 MFFマクロの動作やMFF形式データの仕様に関する記事は、今後更新していきます。データインポートが可能な家計簿アプリ/ソフトについては、それぞれの過去の記事に掲載したデータ変換のチャートをすでに差し替えてあります。

 なお、2024/12/01 「貯まる家計簿」アプリがサービスを終了したようです で予告しましたように、「貯まる家計簿」インポート用ファイルの出力機能は削除しました。

 また、これまで散々愚痴っていた、Android向け家計簿アプリ「かけ~ぼ」への対応についてですが、なんとかやり切りました。これまでの動作を大きく改変していますので、今後、解説記事をアップし直す予定です。

2025/03/15

MFFマクロV2.70改修の進捗状況その後~「かけ~ぼ」に悩まされています

 2025/02/26 MFFマクロV2.70改修の進捗状況 の続報です。正直なところを申し上げますと、「かけ~ぼ」への対応に非常に手間取っております。

 「かけ~ぼ」は2020年8月にV1.52.0に更新され、その際にバックアップ機能で"出力"するファイルが増えました。このあたりは 2020/09/27 「かけ~ぼ」V1.52以降のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する(前篇) で述べたとおりです。

 この時点で、筆者は「かけ~ぼ」がバックアップ機能で"入力"するファイルは変わっていない、と認識していました。ところが…今回、MFFマクロにおいてMFF形式→「かけ~ぼ」のデータ変換を行う"MFF2KKB"というサブルーチンを改修し、「かけ~ぼ」へのインポート(バックアップ復元)を試みたところ、全然うまくいきません。その原因を探っていくと、どうやら、「かけ~ぼ」は2021年7月のV1.55.0への更新の際に、バックアップ機能で"入力"するファイルを、それまでの"cashbook.csv"から"cashbook_all.csv"に変更したらしいのです。

 つまり、2021年7月から現在まで3年半もの間、MFFマクロで「かけ~ぼ」へのデータインポートはできない、という状況が続いていたわけです。しかし、その知らせを筆者がいただけていない、ということは…なんだか泣けてくる結論が出てきます。

 しかも、MFF2KKBはかなり大規模な再改修が必要です。その結果としての「かけ~ぼ」へのデータインポートの方法も、シンプル家計簿MoneyNoteに似た方法になる見込みです2024/01/23 シンプル家計簿MoneyNoteにデータをインポートできるようにしたぜ(データ修正篇) からの連載記事を参照してください)。つまり、かなり面倒なものになるでしょう。

 この際、「かけ~ぼ」へのインポート方法の提供を諦める、ということを含めて、やり方を検討したいと思います。MFFマクロV2.70の公開はもうしばらくお待ちありたく。

 

2025/02/26

MFFマクロV2.70改修の進捗状況

 前回の記事(2025/02/18 MFFマクロの大きな仕様変更について)で予告した、MFFマクロV2.70に向けた改修の進捗状況です。

MFFマクロV2.70改修の進捗状況

 「データをインポート可能な」家計簿ソフト/アプリがマイナスの金額を取り込めるのか? という点については、現時点で「?」になっているものがいくつかありますが、これらは、確認するために新規にコストがかかる(有料プランに課金しなければならない)ので、当Blogでは「かけ~ぼ」を除いてこれ以上の取り組みはしません。MFFマクロの動作としては、「?」のソフト/アプリに向けにデータ変換を行う際に、マイナスの金額が入っていることを警告はしつつも、インポート用のファイルはマイナスの金額を含んだものを出力できるようにするつもりです。

 改修未了である「かけ~ぼ」については、かなり手間がかかるのでなかなか進んでおりません。V2.70のリリースはまだしばらくお時間を頂戴したく。

2025/02/18

MFFマクロの大きな仕様変更について

 先日、さるユーザーの方から「マイナスの支出・収入額」を取り扱えるようにしてほしい、とのご要望をいただきました。

 MFF形式データでは、支出・収入欄にマイナスの金額を入れることを禁じてはおりません。しかし、MFFマクロでMFF形式データを、家計簿ソフト/アプリへインポートする形式に変換する「第二回動作」の際には、

 金額=収入欄-支出欄

 と計算して、金額<0であれば支出取引、金額>0であれば収入取引、と判断するので、負の金額を入れると、結果として取引が反対になってしまうのです。

 この方針では、例えば確定申告で所得税の還付金を受け取った場合に、それを「マイナスの税金を支出した」と取り扱うことができません。「その他収入」のような形で収入の費目の一種として取り扱うことになり、現状のMFFマクロではそのようなデータを家計簿ソフト/アプリ向けに出力することになります。

 そうなると、税金の還付金のようなものを正しく「税金」の集計額に含められず、会計期間中に支払った所得税が正確にいくらであったのかが判らなくなります。そこで、マイナスの支出・収入額を、家計簿ソフト/アプリ向けに出力できるようにしてほしい、というのがそのユーザーの方のニーズになります。

 実はこの問題点は以前から認識しておりました。

 しかし…MFFマクロの大幅改修となるのと、これまで MFF形式→家計簿ソフト/アプリ のデータ変換の記事に掲載してきた処理チャートを全て描き直すのも恐ろしく大変なので躊躇していました。

 また、これまでのMFF形式データでは収入欄・支出欄の両方に金額を入れることを許容してきたのも、見直さなければなりません。「第二回動作」の際に、そういうデータ行を弾く必要が出てまいります。ただし、データ出力対象の家計簿ソフト/アプリがマイナスの金額を許容しているかどうかを調べるのも大きな手間がかかるので、ここはユーザー各位の自己責任ということにさせていただきたいと考えています。

 このようなMFFマクロの改修を近々V2.70として行う予定です。

2024/12/30

MFF形式データを変換して「まねーぼ」にインポートする方法

←「まねーぼ」関係の前回記事:2024/12/29 「まねーぼ」からエクスポートしたデータをMFF形式に変換する方法


 今回は、前回の反対で、MFF形式のデータを「まねーぼ」 にインポートする方法を解説します。

1.インポート前の「まねーぼ」の設定

 データをインポートする前の、「まねーぼ」の資産、カテゴリ(収入/支出)の状況を整理しておきます↓。ほぼデフォルトの設定どおりです。 「まねーぼ」は、アプリ側で未設定であった資産・カテゴリが、インポートするデータに含まれていた場合、ユーザーに問い合わせることなく無条件で新規に資産・カテゴリを作成する、という動作をします。この仕様にはメリット/デメリット双方がありますが、筆者としては、よほど「まねーぼ」とMFFマクロの振る舞いを理解しているユーザー以外は、「まねーぼ」アプリに設定済の資産・カテゴリのデータのみをインポートすることをお奨めします。MFFマクロのACF機能を活用することも有効です。

まねーぼにデータをインポートする前の初期設定

2.MFFマクロによる「まねーぼ」インポート用ファイルの出力

 今回、サンプルとして用意したのは↓のようなデータです。収入・支出・振替取引をすべて含み、2024年4月の一か月間の収支は収入30万円、支出10万円で残高20万円、という設定です。資産(口座名)およびカテゴリ(費目)は全て「まねーぼ」に設定済みのものです。

 このMFF形式データ↓に対して、D1セルのプルダウンメニューで「まねーぼ」を選択し(MFFマクロV2.62以降で登場しています)、セルカーソルをD1セルに残したままMFFマクロを動作させると…ACF機能を使わずに「まねーぼ」向けのファイルを出力するのか?と警告してきますが、ここは【はい】で構わないはずですね。

MFFマクロで「まねーぼ」にインポートするCSVファイルを出力する

2024/12/29

「まねーぼ」からエクスポートしたデータをMFF形式に変換する方法

←「まねーぼ」 に関する前回記事:2024/12/28「まねーぼ」の入力UIについて解説します


【注意事項】:今回の記事をアップするに際し、MFFマクロをV2.62からV2.621に更新しましたソースリストはこちらのページから。あるバグが発覚し、それをこっそり修正してあります。ユーザー各位の環境におけるマクロプログラムの更新をお願いします。


 今回は、MFFマクロを利用して、「まねーぼ」からエクスポートしたデータをMFF形式データに変換する方法を解説します。なお、「まねーぼ」ではCSVファイルのインポート/エクスポートはサブスクリプションによる有料機能となっています

1.「まねーぼ」からのデータのエクスポート

 「まねーぼ」からCSVファイルでデータを取り出すには、↓画面①のデータを手入力して、ホーム画面の右下にある【その他】ボタンのメニュー(↓画面②)にある【CSVエクスポート/インポート】を叩き、↓画面③でエクスポートするデータの対象期間を指定します(↓画面④)。

 そして、画面③の【CSVエクスポート】を叩くと、Androidの標準共有メニューでCSVファイルをファイル共有アプリやメールなどで外部に持ち出すことができます。ファイル名は、対象期間に2024年12月を指定した場合は"MoneyBoard_202412.csv"になります(このファイル名から推測すると「まねーぼ」というアプリの本来の名称が"MoneyBoard"であるらしい)。エンコードはUTF-8(BOM無し、改行コードはCR+LF)ですので、このファイルをExcelで直接開くと文字化けします。

「まねーぼ」の取引データをCSVファイルでエクスポートする

 ところで、「まねーぼ」のCSVファイルの形式に関しては「まねーぼ」のCSVファイルのフォーマットに関する資料 を参照してください。↑画面③の【CSVフォーマット】を叩いても同じページが開きます。ただし、この資料は一部誤りがあるんですよね…

2024/12/22

「まねーぼ」インポート/エクスポート対応 MFFマクロV2.62出現

←「まねーぼ」関係 前回の記事:2024/12/18 「まねーぼ」に取り組んでおります

 「まねーぼ」に関しましては、アプリの紹介記事よりも先に、MFFマクロの新版をお送りします。「まねーぼ」はエクスポートされるデータとインポートするデータの形式が全く同じで、データ構造そのものも素直であり、マクロの開発自体が非常に簡単に終わったためです(このあたりはいずれ述べます)

 ソースリストと導入方法は MFFマクロの導入法と使用法 および MFFマクロのバージョンアップの手順 を参照してください。

MFFマクロV2.62の動作概念図

 ↑動作概念図の縦サイズもさらに長くなりました。なお「貯まる家計簿」2024/12/01 「貯まる家計簿」アプリがサービスを終了したようです 参照)と、「マムクラウド家計簿」2024/09/21 マムクラウド家計簿がサービスを終了するそうです 参照)については表示をグレーにして、MFFマクロのデータ変換機能は残っていることを示しています。

 過去にMFFマクロが対応していたアプリ/サービスについても記載した方がいいのかな…一旦、MFFマクロにデータ変換機能を実装して、その後廃止したものとしては、以下の3つがあります(↑の動作概念図からは消えています)

  • Kakeibon(カケイボエヌ:NTT系のオンライン家計簿サービス。それなりに優秀なアカウントアグリゲーションサービスを実装していた。2020/03/31終了)
  • Moneylook2022/06/01 さらばMoneyLookよ…大変お世話になりました 参照)
  • マネーフォワード(2018年12月に名称に”ME"が付いたのと同時に、取引明細データをアップロードする機能が廃止された)

 …ところで、今後の予定ですが、「マネタメ」のデータインポート/エクスポート機能の整備待ちといったところです2024/07/23 マネタメにCSVファイル入力機能が登場 を参照)。また、当Blogがまだ取り上げていない(存在を感知していない)家計簿アプリの情報収集もぼちぼち行っています。

 すでに対応している家計簿アプリ/ソフトについては、基本的にその後のアプリ/ソフト側の仕様変更を追いかけていませんので、データ変換がうまく行かなくなったときはユーザー各位からの情報提供のみが頼りです。右ペインの「連絡フォーム」からご連絡をいただければ幸いです。


次回はいよいよ「まねーぼ」に関する解説を始めます→

2024/12/04

銀行サイトからダウンロードした入出金明細データをMFF形式に変換する方法~MFFマクロV2.61公開

 当Blogで公開しているMFFマクロは、Excelのワークシートに読み込んだデータの由来を自動判定してMFF形式に変換するのが基本的な動作です。が、その自動判定ができない金融機関のサイトからダウンロードしたデータも「ある程度は」変換できるようにする「自動判定不能データの変換機能」を後に追加実装しました2022/03/28 金融機関からダウンロードした明細データをMFF形式に変換できるMFFマクロV2.33を公開しました 参照)

 しかし、この機能については、筆者はクレジットカードのサイトを主に想定していて、ダウンロードしたデータの金額は「正の値であれば基本的には支出」という前提で作っていました。ところが…先般登場したJREBANK2024/04/17 JREBANKってできるらしいですけど からの記事を参照)のデータを取り込めるか試してみたところ…銀行のような「正の値であれば基本的には収入」という金融機関のデータでは、それではダメだということが見えてきました。

 そこで、その点を改善したMFFマクロV2.61を公開しました(V2.60は小修正に留まるので飛ばしました)。例によりまして導入法とソースリストをこちらで公開しておりますのでご参照下さい。使用方法を以下に解説します。

1.JREBANKアプリから入出金明細をダウンロードする

↓画面はAndroid版のJREBANKアプリです。ホーム画面の【入出金明細】を叩いて遷移した画面の一番下にある【ダウンロード依頼】というボタンを叩いて下さい。「依頼」となっているのは、データの対象期間や量によっては即座にDLできるわけではないからです。

JREBANKアプリで入出金明細のダウンロードを依頼する

2024/11/15

kakei+のインポート機能の強化は3年経っても検討中のままでした

 (株)婦人之友社のオンライン家計簿サービス「kakei+」について。以前、当Blogで取り上げたのは2021/12/30 kakei+へのデータのインポート方法は結局のところ不明 という記事です。

 実は、最近、kakei+から「再チャレンジのあなたも!2カ月無料キャンペーン」というメールが来たんですね。あれから3年近く経っているので、流石になにか機能増強が図られているのではないか、と思いまして、再チャレンジしてみました。

 驚くべきことに、退会した後も、筆者のデータはしっかり残っていました。これは親切と言うべきか、それとも、個人情報の取扱について苦言を呈するべきか…?

1.インポート機能の増強は行われていない

 残念ながら、kakei+のインポート機能は相変わらず、前身のPC家計簿ソフト「羽仁もと子原案 生活家計簿3.0」からのインポートのみをサポートしています。汎用的な家計簿データを取り込めるようにはなっていませんでした。ちなみに、↓の画面で2021年12月にインポートが完了している旨の情報が表示されていますが、これは当時筆者がkakei+へのインポートを試みたもので、結果としてはインポートに失敗しています。

2024年11月のkakei+

 ざっと見たところ、変わったところと言えば、↑の画面の左ペインにマニュアルのPDFへのリンクが追加されているぐらいです。このマニュアルはV2.0に更新されています。

2024/11/03

マネーフォワードMEに取引データを効率的に手入力する方法

 誰もが知っているオンライン家計簿アプリの雄「マネーフォワードME」については、運営会社が三井住友カードと資本業務提携を締結する(←プレスリリース)(簡単に言えばマネーフォワードとOliveが一体的に使えるようになる)とか、個人向けサービスたる"ME"の運営会社が変わる(←利用規約の改訂等のお知らせ)とか、いろいろ動きがあります。が、当面サービス内容に大変更は無いので当Blogでは華麗にスルーいたしまして、今回は、MFFマクロによってマネーフォワードMEをもっと便利に活用する方法をご紹介します。

1.スマートレシートのデータをマネーフォワードMEに手入力したい

 2023/12/23 MFFマクロV2.48出現 ACFによるMFF形式データ編集機能を強化しました の記事をアップした際にご紹介を忘れていたのですが…このバージョンではもう一つ機能を追加しておりました。それが、MFF形式データを、マネーフォワードME(Web版)に手入力しやすく変換する機能(サブルーチン名はMFF2MFME)です。

 マネーフォワードMEは、2018年12月に現名称に変更した際に、取引明細データをアップロードする機能を廃止しており、マネーフォワードMEが連携していないサービスのデータは手入力するしか無いので、せめてその作業をやりやすくしよう、というのがこの機能の狙いです。

 ここでは、例として「スマートレシート」という電子レシートサービスのデータ↓を、マネーフォワードMEに手入力する方法をご紹介します。スマートレシートについては 2023/11/04 電子レシート「スマートレシート」試用レポート からの連載記事を参照してください。

スマートレシートのデータ

 スマートレシートのデータをワークシートに読み込んだ状態で、MFFマクロを動作させる↑と、MFF形式へのデータ変換が行われます↓。このデータをマネーフォワードMEに手入力する、というのが今回の記事の主題です。

スマートレシートのデータをMFF形式に変換した

2024/10/19

マムクラウド家計簿のデータをMFF形式に変換する

←マムクラウド家計簿に関する前回の記事:2024/10/18 マムクラウド家計簿の難民救済策~MFFマクロV2.58出現

1.マムクラウド家計簿のデータについて

 マムクラウド家計簿のデータをダウンロードするには、2024/11/26 10:00までに専用ページで申し込みが必要です。その後、メール(迷惑メールとして振り分けられていないかご注意下さい)で送付されたURLからパスワード付ZIPファイルの形でDLできます(2024/12/10 10:00まで)

 このZIPファイル("kakeibo.zip")を展開すると、

  • 01_レシート入力.csv (支出・収入取引データ)
  • 02_収入入力.csv (収入取引データ)
  • 03_お金の移動入力.csv (振替取引データ)
  • 04_残高調整.csv (残高調整データ)
  • 05_取扱.csv (マムクラウド家計簿内の口座の定義情報)
  • 06_費目.csv (マムクラウド家計簿内の費目の定義情報)

 の6つのCSVファイルが入っています。エンコードはUTF-8、改行コードはCR+LF、BOM付ですので、Excelで直接(文字化けせずに)開くことができます。この6つのファイルのうち、家計簿データを再構成するために必要なのは01~04の4つです。

2.マムクラウド家計簿のデータを変換する

 そこで、上記の01~04のファイルをそれぞれExcelで開いた状態で(↓の画面例では"01_レシート入力.csv")MFFマクロ V2.58以降を動作させますと…

マムクラウド家計簿からDLした「レシート入力」のデータ

 データがMFF形式に変換されます↓。

マムクラウド家計簿の「レシート入力」のデータをMFF形式に変換した

2024/10/18

マムクラウド家計簿の難民救済策~MFFマクロV2.58出現

 2024/09/21の記事で既報のとおり、 マムクラウド家計簿が2024/11/26 10:00でサービスを終了します(←公式サイト)。それに伴い、これまでユーザーが入力してきたデータをダウンロードできるようになりました。

 そのデータをMFF形式に変換する機能をMFFマクロV2.58にて新設しました。詳細は次回に解説します。

MFFマクロV2.58の動作概念図

 本来、マムクラウド家計簿はサービス終了が決まっているので、当BlogとしてはMFFマクロを正式対応させず、MCK2MFFという、MFFとは別のマクロを暫定的に作成して公開するつもりでした。しかし、データをMFF形式に変換する際に、MFFマクロのサブルーチンを活用しなければ効率が悪いということが判明し、結局、MFFマクロへの機能追加という形になりました。これ以上プログラムが肥大化するのは避けたいんだけどなあ…

2024/08/24

超簡単家計簿のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法

←超簡単家計簿関連の前回記事:2024/08/20 MFFマクロV2.57出現 超簡単家計簿からのエクスポートに対応


 今回は、MFFマクロV2.57を活用して、超簡単家計簿からエクスポートしたExcelファイルのデータをMFF形式に変換する手順を解説します。

1.超簡単家計簿からExcelファイルをエクスポートする

 今回、対象とするデータを↓に示します。超簡単家計簿の欠点として、入力した情報が、かなり省略した形で表示されることが挙げられます。カテゴリを示すアイコンと、メモ欄の内容(フォントサイズを最小にしても9文字目以降は"…"になる)、そして金額のみで、どの口座から支払ったのかが判りません。もうちょっと情報量を増やして欲しいところですなあ。

2024年7月分のサンプルデータ

2024/08/20

MFFマクロV2.57出現 超簡単家計簿からのエクスポートに対応

←超簡単家計簿関連の前回記事:2024/08/18 「超簡単家計簿」をご紹介します


 超簡単家計簿からエクスポートしたデータをMFF形式に変換する機能を新設したMFFマクロV2.57を公開します。例によって、ソースリストと導入方法はこちらのページをご覧下さい。

MFFマクロV2.57の動作概念図

 この↑動作概念図も随分縦長になったものだ…。もしかすると、筆者が気づかないうちにアプリ側でデータ形式が変わって、MFFマクロが対応しなくなっているケースがあるかもしれませんMoneyPro とか かけ~ぼ とか、実例はあります)。筆者も全アプリの保守的な動作確認はしておりませんので、そのようなことがありましたら右ペインの連絡フォームでお知らせいただけますと幸いです。

【2025/04/06追記】:なお、V2.57では、マネーフォワードMEに対する動作の改善も行いました。マネーフォワードMEの連携機能でモバイルSuicaから取り込んだデータの「内容欄」が、交通機関を利用した場合を除いて全て「物販」となり(これはモバイルSuica側の問題ですが)、その修正ができない件です(これはマネーフォワードME側の問題です)。このような取引データに対しては、マネーフォワードMEの「メモ欄」に手入力した中身がそのまま「内容欄」に入力されているものと見做して、MFF形式へのデータ変換を行うようにしました。


 次回は、超簡単家計簿のデータをMFF形式に変換する方法をご紹介します→

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