2021/09/26

LINE家計簿が2021年11月8日をもってサービス終了

_今朝知りました。いずれそうなるだろうな…と考えてはおりましたが、2018年11月のサービスリリースから3年でLINE家計簿が脱落です。2020年11月にスクレイピングによる金融機関連携機能を廃止(Account Trackerを経由できなくなった)、2021年3月に銀行APIによる連携機能を廃止…と、徐々にサービスを縮退させていたので、昨年の今頃には運営側は「そろそろ潮時」と見ていたものと思われます。

LINE家計簿終了

OsidOriのデータバックアップ機能が改善されたのでデータ変換方法も変わります

_2021/09/25「MFFマクロV2.23を公開しました」を受けて、OsidOriから出力した明細データの変換方法の解説をやり直します。なお、データ出力の手順そのものは2021/08/04「OsidOriのデータバックアップ機能実装は家計簿アプリ業界の画期となるか」と変わりません。すなわち、UIは改善されていない、ということです(泣)。

1.OsidOriのデータ形式はどのように変わったか

_はっきり申し上げれば、筆者の「振替元・振替先の口座名がデータから欠落している」という指摘(2021/08/04の記事)に対し、H列に振替元欄・I列に振替先欄が追加されただけです↓。この2列は振替取引の場合にのみ情報が入り、その他のデータ列には変更は無いようです。

OsidOri改修後の明細データサンプル(振替取引に番号を付けた)

2021/09/25

MFFマクロV2.23を公開しました

_2021/09/17「MFFマクロのOsidOri対応の現状について」で予告しておりました、スマートフォン向け家計簿アプリ「OsidOri」の改修版 Version1.19.0(16067)以降に対応したMFFマクロV2.23を公開しました。例によりまして、以下の固定ページを参照して下さい。

_OsidOriにはデータをインポートする機能は無いので、V2.23でも、OsidOriのデータをMFF形式に変換する一方向のみに対応しています。具体的な操作や変換処理の内容については次回をお楽しみに。

2021/09/20

Zaim:Web版のホーム画面が微妙に変わった

_本日、Zaimにアクセスするとホーム画面が微妙に変わっていることに気づきました。ちなみに、↓は2020年4月の変更前のホーム画面です。

2020年4月までのZaimホーム画面

2021/09/17

MFFマクロのOsidOri対応の現状について

_2021/09/07「やはりOsidOriのユーザーサポートは素早いです」でOsidOriのCSVファイル出力機能(公式にはデータバックアップ機能と呼んでいるが実態に合っていない)が改善された件に触れましたが、現時点においてはMFFマクロのOsidOri Version1.19.0(16067)への対応は見合わせております。

_これは、このバージョンのOsidOriのCSVファイル出力機能にまだ不具合らしきものを発見し、開発元の対応待ちとなっているためです。

_2021/08/04「OsidOriのデータバックアップ機能実装は家計簿アプリ業界の画期となるか」の時点のOsidOriは

  • 振替取引の振替元・振替先口座を特定する情報が欠落する
  • 「わたし」・「家族」それぞれの中で完結する振替取引がデータから欠落する

_という仕様となっておりました。

_それが修正されたのが現バージョンですが、それでも

  • 振替取引の振替元・振替先の口座名が入るようになったのに負の金額が入ることがある
  • 振替元・振替先の口座名が同じで金額が正負両方の2つの振替取引が含まれることがある

_…このように困った事態となっております。特に「必ず発生するわけではない」という点がね…

_振替取引は、MFFマクロを家計簿アプリに次々に対応させていく際には高確率で厄介事を生み出しますが、それは家計簿アプリそのものを開発する側でも同じことのようです。

【2021/09/29追記】:上記2点は、開発元によれば「仕様」とのことでした。詳しくは2021/09/26「OsidOriのデータバックアップ機能が改善されたのでデータ変換方法も変わります」を参照してください。

2021/09/07

やはりOsidOriのユーザーサポートは素早いです

_2021/08/04「OsidOriのデータバックアップ機能実装は家計簿アプリ業界の画期となるか」で、OsidOriから出力されるCSVファイルの仕様についてご紹介しました…が、

  • 振替取引のデータに、振替元・振替先の口座名を特定できる情報が入らない
  • 「わたし」または「家族」の中で完結する振替取引がデータに含まれない

…というわけで、このデータからは口座の残高推移を追うことができず深刻な不備がある、と申し上げました。

_この件に関しては筆者から開発元に改善を要望しておりましたが、先日「改良版をリリースした」旨の連絡をいただきました。上記の記事から一ヶ月ほどしか経っていません。

_OsidOriアプリ(Version1.19.0(16067))から出力されたCSVファイルを確認しますと、上記の不備は確かに改善されています。「わたし」と「家族」の取引明細を別々に出力させなければならない、という点は相変わらずですが、そこはOsidOriの設計思想の根幹に関わる話なので変更するのは難しいでしょう。

_とにかく…大きな欠陥があったOsidOriのデータが、一挙に使いものになるレベルになったのは喜ばしき限りであります。ただし、CSVファイルの形式が変更されたので、MFFマクロは作り直しになります。こちらについては筆者はOsidOriの開発元ほど素早くできませんので、しばらくお待ちありたく。

MoneyLinkその5:CSV明細取込とはこういう機能

_MoneyLinkの連載もこれで最終回です。MoneyLinkにはWeb明細帳にデータを取り込む方法(明細取込区分と言う)として

  • (1)オンライン…金融機関サイト連携機能(アカウントアグリゲーションサービス)に拠る
  • (2)オフライン…金融機関サイトからダウンロードしたCSVファイルに拠る
  • (3)Excel…MoneyLinkが出力したExcelブックにユーザーがデータを入力することに拠る

 の3つがあり、(1)については2021/09/03の記事で、(3)については前回の記事で解説しました。今回は残る(2)について触れます。

1.オフラインWeb明細帳の登録

_金融機関サイトからDLしたCSVファイルによりデータを受け入れる「オフラインWeb明細書」を登録します。対象となる金融機関は、実は「PayPay銀行」「JCB法人カード」「MUFGカード・ビジネス/AMEX」の3つのみです(2021年8月時点)。

オフラインWeb明細帳の登録

2021/09/06

MoneyLinkその4:MFF形式から変換した明細データをアップロードする

_今回は、前回の反対で、MoneyLinkに明細データを取り込ませる方法を解説します。実のところ、これを実施したところでMoneyLink単体では何の役にも立ちませんし、後述のように少々特殊なことをしなければならないので、実装すべきかどうか大いに悩みました。最終的には、MoneyLinkと連携して動作する会計ソフトにデータを渡す方法としては有用かと思いまして実装しましたが…まあ、半分以上は筆者の意地です。

1.Excel用Web明細帳を登録する

_MoneyLinkは、家計簿ソフトではなく帳簿管理ソフトである…とは何度か申し上げておりましたが、ここでは少し詳しく解説します。

_MoneyLinkでは、明細を取り込む帳簿を「Web明細帳」と呼んでおり、このWeb明細帳にデータを取り込む方法(明細取込区分と言う)は

  • (1)オンライン…金融機関サイト連携機能(アカウントアグリゲーションサービス)に拠る
  • (2)オフライン…金融機関サイトからダウンロードしたCSVファイルに拠る
  • (3)Excel…MoneyLinkが出力したExcelブックにユーザーがデータを入力することに拠る

_の3つがあります。(1)については既に述べました。(2)については解説を次回に廻し、今回は(3)について述べます。なお、MoneyLinkそのものには明細データを手入力する機能は実装されていません。

_まずすべきことは、Excelでデータを取り込むWeb明細帳の作成です。MoneyLinkのウィンドウ上部にある【Web明細帳設定】のアイコンを叩き、↓の例では"01財布"という名称で設定しています。

Excel用Web明細帳を登録する

2021/09/05

MoneyLinkその3:Excelデータ出力とMFF形式への変換

_前回に公開したMFFマクロV2.22を活用して、MoneyLinkからExcel出力したデータをMFF形式に変換する方法を解説します。

1.MoneyLink上での作業について

_ところで、MoneyLink上でユーザーが行うべき作業は…実のところ、取得した明細データに対して「メモ」を入力するのみです↓。それ以外のことは、データの追加・削除を含め一切できません。つまり、MoneyLinkは使い始めたら明細データが際限なく増えていくのみであり、グラフ表示機能も予算管理機能もありませんし、そもそも明細を費目別に仕訳ける機能も無いです。これらは全て会計ソフト側で行うべきこと、という考え方のようです。

取り込んだ明細データにメモを入力する

_そこで当Blogでは、↑メモ欄への入力は(品名)(@店名)(※備考)(#費目)という書式(拡張MFF書式)で行うことをお奨めします。()内は任意に省略可能で、順番は (品名) が先頭で (#費目) が末尾であれば (@店名) (※備考) は逆順でもOKです。このようにすることで、このデータをMFFマクロで変換する際に、これらの情報をMFF形式データに反映させることができます。

2021/09/04

お詫び:MFFマクロV2.21に大バグがありました

_2021/08/05の記事にて公開したMFFマクロVersion2.21に大きなバグを発見しました。このバージョンでは、2021/08/26「マネーフォワードME、OsidOriのデータ欄をどうやってMFF形式に変換するか?」で述べましたように、マネーフォワードMEおよびOsidOriからダウンロードしたデータに含まれる文字列データの処理方針を変更したわけですが、その際のテストの不足で、筆者が意図しない動作をするようにコードを作っておりました。

_どのようなバグかと申しますと…マネーフォワードMEの内容欄(およびOsidOriのお店欄)に 品名@店名※備考 のMFF書式で文字列を入れていても、品名がMFF形式データに反映されない、というかなり痛いものです。本日、8月分の我が家の決算処理を行っている途上でこのバグを発見しました。

_よって、本日 2021/09/04の記事で公開したV2.22にも同様のバグが含まれておりました。現時点では修正した版を MFFマクロの導入法と使用法 のページにアップしております(ソースリストの先頭の改変履歴にその旨を記載してあります)。また、2021/08/26の記事も溯って追記・修正をしております。

_2021/08/05以降にマネーフォワードMEおよびOsidOriのデータ変換にV2.21を使用されたユーザーの方は、変換後のデータをご確認下さい。おそらく、家計簿アプリにデータを手入力した取引については、「何を買ったのか」の情報が欠落していると思われます。大変申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

MFFマクロV2.22を公開しました

_PC向けアカウントアグリゲーションアプリ「MoneyLink」に対応したMFFマクロV2.22を公開しました。例によりまして、以下の固定ページを参照して下さい。

_これに伴い、MFFマクロの動作の概念図も更新しました↓。金融機関サイトからのデータを他の家計簿アプリに流し込めるようになるのは嬉しい限りですね。だからこそ筆者はデータを受け入れる機能の無いアプリには怒りを感じずにはいられないのです。

MFFマクロV2.22の概念図

2021/09/03

MoneyLinkその2:金融機関サイトから明細データを取り込む

_前回では、MoneyLinkのPCソフトをインストールしました。今回は、金融機関連携機能を設定し、明細データを取り込むところまでを解説します。↓の画面は前回からの再掲です。

MoneyLinkの初回起動

_MoneyLinkは、基本的に↑の預金通帳的なUIで操作します。至ってシンプル。まずするべきことは、↑のダイアログで【はい】を選択(ここで【いいえ】で抜けた場合は上部の【Web明細帳設定】を叩く)して↓のダイアログで金融機関との連携を設定することです。

Web明細帳登録

2021/09/01

MoneyLinkその1:インストールから初回起動まで

_前回の記事で予告しましたとおり、PC向けアカウントアグリゲーションサービス「MoneyLink」の連載を始めます。しばしお付き合い下さい。

_MoneyLinkは専用PCアプリをインストールしなければ使えません(ダウンロードはこちらから)。なお、DLの際はメールアドレスの入力が必要です。

インストール時にユーザー名と会社名を入力させられる

_インストール完了後、アプリを起動すると↓のように「重要なお知らせ」が表示されます。アカウントアグリゲーションサービスの稼働状況を知らせるもので、業務用だけにこのあたりはきちんとしています。他のAAS付オンライン家計簿サービスは、専用ページにアクセスしないとこういう情報に行き当たりませんからね。

MoneyLinkの重要なお知らせ

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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