2020/11/30

他の家計簿アプリのデータをらくな家計簿向けに変換してインポートする

_今回は、前回の反対で、MFF形式のデータを「らくな家計簿」用に変換してインポートする方法を解説します。

1.MFFマクロでインポート用TSVファイルを出力する

_サンプルデータは↓のとおり。D1セルのドロップダウンリストで「らくな家計簿」を選択し、セルカーソルをD1に合わせた状態でMFFマクロを動作させると、らくな家計簿にインポートするためのTSVファイルを保存します。

MFF形式のデータをらくな家計簿向けに変換する

2020/11/29

らくな家計簿からエクスポートしたデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

 _今回(前回の「らくな家計簿」関係の記事はこちら)は、「らくな家計簿」からエクスポートしたデータをMFFマクロを使ってMFF形式に変換する方法を解説します。「らくな家計簿」アプリはインポート機能に若干問題がありましたが、エクスポートの方はさしたる障害はありません。

1.「らくな家計簿」からのエクスポート操作

_↓のようなデータをサンプルにします。外貨で入力したデータを含めてあります。

らくな家計簿からエクスポートのテストをするデータ

2020/11/28

らくな家計簿のデータインポート機能はまだ少し怪しいけど不具合は改善されました

_「らくな家計簿」のデータインポート機能の不具合について続報です。

_↑の記事で述べた不具合が、Android版アプリのV4.5.6で改善されたようです。

1.早速状況を見てみましょう

_↓のExcelデータを「らくな家計簿」にインポートさせます(以前と同じ中身です)

らくな家計簿にインポートするテスト用サンプルデータ

_インポートの際に必要な操作↓は以前と変わりません。

らくな家計簿V4_5_6のインポートテスト

ねんきんネットの年金保険料支払実績を資産と見るべきか

_昨日、Zaim運営側から、2020/11/30以降、ねんきんネットとの連携において、これまでの年金保険料の支払済総額を資産総額に含めて表示していたものを、資産総額から切り離して、別枠で年金受給見込額を表示するようにアプリの動作を更新する、という趣旨のメールが届きました。

_年金、とくに老齢年金は、現に受給年齢に達していない人にとっては、今後の制度変更で受給開始年齢も受給額も変わりうるものであり、将来の資産として計上すべきではない、というのが筆者の考え方です。

_筆者は旧Blog(2017年12月)でも「ねんきんネットを資産として見るべきか」と問題提起したことがあります。当時はねんきんネットとの連携機能を提供していた家計簿アプリは(筆者が知る限りでは)マネーフォワードのみであったので、マネーフォワードのグループ機能(各口座を資産総額に加える/加えないを個別に設定する機能)を使って、「ねんきんネット」を資産総額から除外した「年金除外」というグループを常用する設定例をご紹介しました。

_Zaimがねんきんネットとの連携機能を提供し始めたのは今年の夏頃であったと思いますが、Zaimも、マネーフォワードMEと同様に「これまで支払った保険料は受給できるだろう」という考え方で支払済保険料の総額を資産計上する動作になっています。

_Zaimにはこの点を改善すべく、特にねんきんネットを資産総額とは別扱いにしたようです(マネーフォワードMEと同様の機能が無いため)。これは一応歓迎すべきことですね。資産と呼べないものを資産と認識して家計管理を誤らないよう、気をつけたいところです。

2020/11/26

らくな家計簿の入力UIは優秀です

←「らくな家計簿」の前回記事:2020/11/17「らくな家計簿」へのデータインポートに雨雲が(追記あり)


_ここまで触れるのを忘れておりましたが、らくな家計簿の入力UIはアプリ名どおり「らく」です。入力手順は以下のようになります。

(1)家計簿画面で+ボタンを叩いて入力モードに移行

(2)日付は操作した当日がデフォルトで入っている。タップして変更する(画面例は時刻を取り扱わないモードで取得している)

(3)日付選択画面はAndroidが提供している標準画面

(4)日付を決定すると自動的に資産を選択するモードになる

らくな家計簿入力手順1

2020/11/23

MFFマクロV2.14「らくな家計簿」対応版を公開しました

_「らくな家計簿」に対応したMFFマクロV2.14を公開しました。ソースリストはこちらからアクセスしてください

_昨日から本日にかけて、以下の記事を更新しました。

_「らくな家計簿」にデータをインポートする際の

  • 収入・支出取引のうち、小分類の無い大分類が認識されない
  • 振替取引の振替先の資産が認識されない

_という不具合と思われる事象については、開発元に確認しておりますが今のところ返答がありません。よってMFFマクロV2.14はこの不具合にとりあえず対応した暫定仕様で公開しました。その概要について今後の記事で触れる予定です。→【2020/11/28追記】:「らくな家計簿」AndroidアプリV4.5.6で上記の不具合はいちおう改善されましたので、それに対応したMFFマクロV2.15をアップしました。

2020/11/17

「らくな家計簿」へのデータインポートに雨雲が(追記あり)

_2020/11/16「らくな家計簿」へのデータインポートに暗雲が の続編です。先にネタバレさせておきますが、結局、暗雲は雨雲になってしまいました。

_【2020/11/28追記】:今回の記事に関する「らくな家計簿」の不具合は一応改善されました。こちらの記事をご参照下さい。

3.スマホ側のインポート操作はこのように

_スマホにテキストファイルをメール送付したら、当該のファイルをダウンロードして、ファイル操作アプリ↓を使って"/MoneyManager/import/"フォルダへ移動させます(MoneyManagerとは「らくな家計簿」の英語名のようです)

メール送付したテキストファイルをダウンロードしてimportフォルダへ移動させる

_「らくな家計簿」アプリを起動し、「設定>バックアップ/復元」メニューに移ると、画面の最下段に".txt files"という項目があり、そこに先ほど移動させた"importテスト.txt"ファイルが表示されています。"/MoneyManager/import/"フォルダにテキストファイルが何も入っていない場合は、".txt files"という項目そのものが表示されません。

らくな家計簿側でテキストファイルが認識されているのでタップすると中身が表示される

2020/11/16

「らくな家計簿」へのデータインポートに暗雲が(追記あり)

_「らくな家計簿」(連載三回目、前回の記事はこちらには、Excelから出力したテキストファイル(TSVファイル)をインポートする機能があります。公式のマニュアルはらくな家計簿ヘルプ センター エクセルファイルを利用したImport 機能を参照してください…と言いたいところですが、残念ながらこのマニュアルもあまりアテになりません。その理由は…

1.テンプレートが用意されてはいるのですが

_公式マニュアルのページから、テンプレートとなるExcelファイルをダウンロードできます。そのファイルを開いたところがこちらですが↓、フォントがどうも怪しい…。一抹の不安が頭をよぎります。

import.xlsの中身。フォントが怪しい…

_さて、ここで公式マニュアルの記述↓を見ますとですね…

らくな家計簿のヘルプセンターの記述はテンプレートと矛盾しているぞ

2020/11/14

「らくな家計簿」の費目構成も突っ込みどころだらけです(追記あり)

_2020/10/21「らくな家計簿 に挑戦中です」以来、少々別の分野に取り組んでいたため間が空いてしまいましたが、そろそろ例によって基本事項から手を付けていきます。

_【2020/11/23追記】:本記事の内容を大幅に補強しました。

1.「らくな家計簿」の費目構成

_「らくな家計簿」では費目のことを"分類"と呼んでおり、デフォルトでは↓のようになっています。

らくな家計簿のデフォルトの費目構成

2020/11/12

やはり無料サービスは長続きしない

_本日、Google Photoのストレージポリシーが変更され、これまでGoogleのアルゴリズムによる圧縮を受け入れた画像については無料で無限にアップロードできていたものが、2021年5月以降はGoogle Driveの15GBの容量枠の中でアップロードするようになる…との報がありました。

_当Blogも、Google Photoにアップした画像を記事内に貼り付けて表示させているので、この影響を受けます。もっとも、筆者はGoogle Photoには当Blog用の図版しか入れておらず、さらには当Blogに大容量の写真を載せるつもりも無いのでかなりの長期間耐えられるはずですが…

_今回の措置で心配になるのは「では、その15GBの無料枠というのも将来的に大丈夫か?」というところですね。ネットでは、無料サービスを提供していても、それが商業的に割に合わなくなれば、サービス内容はいとも簡単に変更されますから…。家計簿アプリの前例では、Dr.Walletが2016年に無料でのレシート全データ入力を突然有料化した件が挙げられるでしょう。

_さすがにGoogleは準備期間を経て実施しています。家計簿アプリにも、今後こういったことは発生すると思われます。その際は、金銭の管理という事柄の重要性をぜひとも考慮して「突然」という事態だけは避けていただきたいものです。

2020/11/08

携帯電話の料金とまとめて請求される支出の把握について

_以前から気になっていたことですが、携帯電話会社から請求される通信料の金額には、実は費目として「通信料」に含めるべきでないものが含まれていますよね? 例えば有料アプリの料金とか、携帯電話会社が運営している通販サイトの代金とか。

_そういった付帯サービスの決済額が通信料に対し小さいものであれば、まとめて「通信料」として記帳してもいいのでしょうが、そうでないとなると家計管理が不正確になってしまいます。買い物の履歴も残りませんし…

_では、どうやってそういう付帯サービスの決済額を把握するか? 例えば、auならauのサイトにau IDでログインして料金の内訳を確認すると、↓のように「auかんたん決済」の内訳が表示されます、が…

auかんたん決済の内訳を確認する画面に到達するのはなかなか大変だ

2020/11/01

MFFマクロV2.13公開 マネーフォワードMEからコピペしたデータの処理を改善しました

_2020/07/24の記事にて、マネーフォワードMEからExcelにコピペしたデータを、(マネーフォワードMEからダウンロードされる)CSVファイルの形式に変換し、さらにMFF形式に変換する方法について解説しておりますが、今回、MFFマクロのこの処理動作を改善するバージョンアップ(V2.13)を行いました。

_これは、昨日に、さるユーザーからご要望をいただいたものです。

_マネーフォワードME(Web版)の取引データをブラウザ上でコピーした場合、そのデータには「計算対象欄」の情報が含まれません。そこで、MFFマクロではコピペしたデータをCSVファイルの形式に変換する際に計算対象欄を空欄とし、MFF形式に変換する際に全データの(MFF形式の)計算対象欄を強制的に1にするように処理しておりました。

_しかし、通常、マネーフォワードでは、

  • 支出・収入の取引データは原則的に計算対象=ONとする
  • 振替取引のデータは計算対象=OFFとする
  • 月間収支の計算に含めたくない特別な支出・収入についてはユーザーが計算対象=OFFとする

_このように運用しますよね? そこで、Web版からコピペしたデータについては、マネーフォワードME上の計算対象欄の状態に関わらず、

  • 支出・収入の取引データは計算対象欄=1とする
  • 振替取引のデータは計算対象欄=0とする

_このようにMFF形式に変換するように改善しました。具体的な動作は以下のようになります。

_まず、マネーフォワードMEのWeb版(ブラウザはChrome系をご使用下さい)で↓のように範囲指定してCtrl+Vでコピーします。2019/05/18の2,145円の衣類の買い物(赤枠)の計算対象フラグをOFFにしていることにご注意下さい。

マネーフォワードMEからデータをコピーする

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家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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