2020/11/30

他の家計簿アプリのデータをらくな家計簿向けに変換してインポートする

_今回は、前回の反対で、MFF形式のデータを「らくな家計簿」用に変換してインポートする方法を解説します。

1.MFFマクロでインポート用TSVファイルを出力する

_サンプルデータは↓のとおり。D1セルのドロップダウンリストで「らくな家計簿」を選択し、セルカーソルをD1に合わせた状態でMFFマクロを動作させると、らくな家計簿にインポートするためのTSVファイルを保存します。

MFF形式のデータをらくな家計簿向けに変換する

_出力したTSVファイルはUTF-16でエンコードされているので、ExcelのPowerQueryで読み込んだのが↓の画面例です。この状態でMFFマクロを動作させても途中でエラーで止まるだけですのでご注意を。

MFFマクロが出力したTSVファイルをPowerQueryでExcelに読み込んだ

2.「らくな家計簿」に取り込む

_出力されたTSVファイルをメール等の手段でスマートフォンに送り、ファイル操作アプリ等を使用して"/MoneyManager/import"フォルダに持ち込みます(【2022/06/18追記】:バージョン4.6以降はこのあたりの仕様が変更されています)。

_そして「らくな家計簿」を起動。「バックアップ/復元」機能でインポート用TSVファイルをタップし、中身のデータを一つ一つタップしては【保存】を叩く操作を反復します。または、画面右上の「+」マークを叩くと全データを一括で保存することができます(【2021/04/24追記】)。取り込んだデータは家計簿画面で確認します。

らくな家計簿にインポートする際の操作

【注】:「らくな家計簿」の機能の名称が「バックアップ/復元」になっているので誤解を招きやすいのですが、実態は、既存のデータに新たにデータを追加する「インポート」機能となっています。

3.MFF形式→「らくな家計簿」 MFFマクロの変換処理の概要

_「らくな家計簿」のインポート用TSVファイルのデータ形式は、エクスポートされるExcelファイルとほぼ同じです。実は、こういう家計簿アプリはかなり珍しいです。

(1)支出・収入取引

_「らくな家計簿」では、"メモ欄"について 使う/使わない を切り換えることができますが、筆者は基本的には使えるデータ項目は極力使うべき、という立場であり、MFFマクロでは"メモ欄を使う"運用を前提としています。

MFF2RK支出・収入データ

(2)振替取引

_「らくな家計簿」では振替取引は必ず振替支出の形で記帳しますので、↓のようにMFF形式の振替支出・振替収入ではデータの入れ方が異なってきます。それ以外は極めて素直な変換処理で済んでおり、「らくな家計簿」は、こういうところは名称どおり「楽」と言えます。

MFF2RK振替データ

次回は「らくな家計簿」のグラフ機能についてです→

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