今回は、前回で予告しました、Let's家計簿のインポート機能の不具合とその回避方法を解説します。実は、不具合は筆者が現在発見しているものが2つあります。
1.インポートをキャンセルしても未登録の口座や費目が登録される
まず、↓のようなMFF形式データをLet's家計簿インポート用データに変換します。ただし、あえてACF機能は使いませんので、Let's家計簿に登録していない口座や費目が含まれています。

MFFマクロが出力したLet's家計簿インポート用ファイルの中身は↓です。

オンライン家計簿サービス(マネーフォワードME・Zaim・Moneytree・オンライン家計簿うきうき・MoneyLink・kakei+・マムクラウド家計簿)、スマートフォン用家計簿アプリ(おカネレコ・かけ~ぼ・貯まる家計簿・らくな家計簿・Dr.Wallet・Clev家計簿・DARUMA家計簿・家計簿カケイ・OsidOri・毎日家計簿・シンプル家計簿MoneyNote・Money+・スマートレシート・Recemaruレシマル・超簡単家計簿・まねーぼ)、PC用家計簿ソフト(マイクロソフトマネー・マスターマネー・Money通帳/あっと家計簿・がまぐち君・うきうき家計簿・てきぱき家計簿マム・Money Pro・GnuCash・ファイナンシャルプランナーが作った家計簿・ゆう子の家計簿・「家計簿,出納簿ひかる」・Let's家計簿)の間で相互にデータを変換する方法を研究するブログです。
前回のLet’s家計簿関係記事:2024/07/30 Let's家計簿再登場記念 MFFマクロV2.56出現
今回は、MFFマクロV2.56(以降)を使って、Let's家計簿からCSVファイルで出力した家計簿データをMFF形式に変換する方法を解説します。使用するデータはLet's家計簿に標準的に入っている「家計簿の入力サンプル」で、2007年2月を対象にします。画面上では↓に示すとおりで、
前回のLet's家計簿関係記事:2024年にLet's家計簿を使い始める方のための入門編その3
2024/07/13 【特報】Let's家計簿がフリーウェア化 でご報告しましたとおり、Let's家計簿が有力なPC家計簿ソフトとして再登場したことを受けて、MFFマクロもV2.56にて対応しました。前回のバージョンはV2.54で、V2.55は諸般の事情により未公表となります。
↓のチャートの左側・右側双方にLet's家計簿が登場して、これは当Blog的には大変うれしいことです。なお、Let's家計簿はOFXファイルでのデータインポートも可能ですが、当Blogでは性能評価をしていない(多分今後もしないでしょう)ので青の矢印は記載していません。
ソースリストと導入方法についてはMFFマクロの導入法と使用法の固定ページを参照して下さい。
これから、Let's家計簿からのエクスポート、Let's家計簿へのインポートについて解説記事をアップしていきます。予告しておきますと、残念ながら一筋縄では行かない奴ですよコイツわ。
前回の記事:2024/07/21 2024年にLet's家計簿を使い始める方のための入門編その2
今回はLet’s家計簿のレポート機能についてです。
グラフ機能には↓のようにアクセスできます。
↓は「今年度の月次比較グラフ」。2007年1~12月で表示していますが、Let's家計簿は年度の始まりの月を任意に指定可能であり、2007年4月~2008年3月で表示させることもできます。
前回の記事:2024/07/20 2024年にLet's家計簿を使い始める方のための入門編その1
今回はLet’s家計簿の入力手順について。画面は「家計簿をつける」の一つだけですが、この家計簿ソフトは場面によってかなり複雑な挙動をします。慣れないうちはかなり戸惑うのではないでしょうか?
Let's家計簿のサンプル家計簿で解説します。すでに、2007年1月3日にジャスコで3件、トイザらスで2件の買い物のデータが入っています。Let's家計簿は、同じ日に同じ「お店」で買い物をした、というデータを複数入力すると、「レシート合計(3件)」のように合計金額を表示する機能があり、いわゆる複合仕分が可能です。その前に青文字で[一括]と表示されているのは、支出がクレジットカードであり(口座欄の"ViewSuica"の前に★が付いている)、一括払いで入力されていることを示しています。
ここでは、同じ1月3日に「アトレ」で2つの品物を買った、という支出データを追加入力します。まず、その日付のセルを選択し↓、
コンテキストメニュー(マウスの右ボタンをプレスすると出現する)の「ここに一行挿入」を選択します↓。
2024/07/13 【特報】Let's家計簿がフリーウェア化 で予告しましたとおり、Let's家計簿の連載を始めたいと思います。まずはインストールした直後からです。インストール作業そのものに特別な事柄はありません。
Let's家計簿は、起動すると、操作する家計簿を選択するためのダイアログを表示します↓。初回起動時には、「家計簿の入力サンプル」という名称の家計簿データがすでに入っており、このデータを選択すると…
↓このように、基本画面と共に、いくつかのチュートリアルが表示されます。Let's家計簿が支持されてきた理由の一つが、ユーザーが初めて行う操作についてバルーンやダイアログでガイドする機能が充実していることです。また、この家計簿のサンプルは、2007年1月~2008年6月の18ヶ月間のデータが入力されており、集計表やグラフといった、ある程度データが蓄積されていないと無意味な機能を試すことができるのが何ともありがたいです。
7月10日付の「窓の杜」の記事によれば、PC家計簿ソフトのかつての巨頭たる「Let's家計簿」が、2024年7月6日をもってシェアウェアからフリーウェアに移行されたそうです。
Let's家計簿については、作者の公式サイトの更新が2015年に停止しており、SNSにはシェアウェアフィーを振り込んでも作者から連絡が来ないとの泣きのメッセージが入るなど、何やら不穏な状況になっておりました。筆者(たこぶつ)としても、そのようなソフトを取り上げるわけにはいかないためダンマリを決め込んでいたところ、上記の情報に接したわけです。
Let's家計簿は1998年に出現し、最終バージョンが2013年のV5.93。インストール後、30日の試用期間が経過した後は、上記の記事にあるユーザーIDとパスワードをユーザー登録画面で入力すれば継続使用できます。今後、アップデートされる可能性は皆無ですが、家計簿ソフトってものは、致命的なバグが排除されていれば、古くても実用上の問題は発生しません。マイクロソフトマネーがそうであるように…。
というわけで、当Blogとしても、最終更新から11年が経過したLet's家計簿を今更ながら取り上げようと考えています。しばしお待ちありたく。
二年前の2022/03/14 家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ でご紹介した情報をアップデートしました。 1.家計簿アプリからエクスポートされるファイルの形式一覧 2.家計簿アプリへインポートするファイルの形式一覧 ...