2022/08/31

マネーフォワードMEからDLしたCSVファイルのID欄に記号が入って困る件の朗報とは言えない続報

_2022/08/24 マネーフォワードMEがアプリからのCSVファイル出力機能を新設 で述べた件ですが…

_筆者から運営側にお伝えしたのは

  • UTF-8でエンコードされているのでExcelで開くと文字化けする(それはそれで対処法はあるんだけどさあ)
  • 他の方法で読み込んだとしても、ID欄の先頭に記号が入っていると、Excelが式として解釈しようとして失敗しエラーになるので、マクロで処理する際に途中で止まる
    →ID欄に記号を入れないようにして!

_の二点。

_前者に対しては、8/29に、アプリからDLしたファイルがBOM付のUTF-8エンコードとなったことでExcelで正常に開くことができるようになりました(WebサイトからDLしたCSVファイルのエンコードはShift-Jisで変更なしです)

_しかし、後者に対しては対応がなされず、再度運営側に要望したものの

>今後の対応について検討してまいります。

_ということでございました。

_うぬう… ID作成のハッシュ関数の変更をするだけなのに、Dr.Walletができていて、天下のマネーフォワードMEができないほど難しいのかこれは…?

_本件に関する当Blogの対応はこちらです。

2022/08/28

今更ながらTwitter始めました

たこぶつの家計簿アプリ研究所@takobutsu2 にて、当Blogの更新情報と、ここに掲載するほどでもない情報や雑感等を呟きます(Bloggerは記事をアップするハードルが高いので…)。筆者へのお問い合わせやご要望等は引き続き当Blogの連絡フォームからお願いします。

2022/08/24

マネーフォワードMEがアプリからのCSVファイル出力機能を新設

_これまで、マネーフォワードMEはWebサイトからしか入出金履歴のCSVファイルをダウンロードできませんでしたが、先日2022/08/22にリリースされたAndroidアプリVer15.9.0では、アプリからのCSVファイルダウンロード機能がサポートされました。

_↓の②の画面の文中で「Ver.15.10.0から」とあるのはVer.15.9.0の間違いのようです。

_↓の④の画面でダウンロードが終わった後は、Androidの標準共有メニューにより、クラウドストレージやメール、SNS等の方法でファイルを外部に送信できます。

マネーフォワードMEがアプリからのCSVファイル出力機能を新設

_Webサイトからは、データのダウンロードは1か月単位で、Shift-JisエンコードのCSVファイルもしくはExcelファイル(.xls)が選択できましたが…アプリからのダウンロードは1年単位で、UTF-8エンコード(改行コードはLF、BOM無し)となっており、仕様が大きく異なっています(データの形式そのものはWebサイトと同じです)

_そのため、アプリでダウンロードしたCSVファイルをExcelで直接開くと文字化けします。このデータをMFF形式に変換するには、空のワークシート上でMFFマクロを動作させ、データ変換するファイルを選択して、MFFマクロ自身にファイルを読み込ませなければなりません(MFFマクロの導入法と使用法を参照)。

_しかし…「ID欄に、Excelが式と解釈しようとしてエラーになる文字列が含まれる」という、以前からのマネーフォワードMEの問題点は変わっていないのです。↓の画面ではJ12セルに"-"で始まる文字列が入っており、Excelはこれを式と解釈しようとして失敗し(だから"-"の前にさらに"="が付いている)エラーを返しています。

マネーフォワードMEのアプリからDLしたデータにエラーが含まれている

_このエラーを内在したままのワークシートをMFF形式に変換しようとしても、MFFマクロは途中で止まってしまいます。エンコードがShift-Jisであればこの問題を回避する手段はあり、MFFマクロにも実装しておりましたが、エンコードがUTF-8になったことでその手段は使えなくなりました。この問題を解決するのはかなりの労力を要するため、当面、当BlogではマネーフォワードMEアプリから出力したCSVファイルへの対応は見合わせます。

_また…本来はExcelに読み込ませることを想定した機能であるのに、Excelに読み込ませたらエラーになるようなデータを吐き出す、というマネーフォワードMEの仕様には大きな問題があります。取引データにIDを付ける機能はDr.Walletにもありますけど、そちらではこんな問題は起きないのです。そこで、ID欄に入れる文字列に記号を含めないように、マネーフォワード運営側に要望を出しました。

2022/08/18

シンプル家計簿MoneyNote(3/3) データ変換篇

←前回の記事:シンプル家計簿MoneyNote(2/3)


_今回は、MFFマクロV2.39を使用して、シンプル家計簿MoneyNoteのデータをMFF形式に変換する方法の解説です。

1.MoneyNoteからCSVファイルを出力する

_MoneyNoteのホーム画面下部の【その他】メニュー内にある【PC用データの出力】を叩き、データ出力機能にアクセスします。文字コードをUTF-8とShift-Jisから選ぶことができますMFFマクロはどちらにも対応していますが、ここではUTF-8を選択します。改行コードはLFで、BOMはありません)。なお、出力先はスマートフォン内部のフォルダですが、クラウドストレージで同期しているフォルダを選択すれば手間をかけずにCSVファイルをPC側に持ち出すことができます。↓の例ではDropboxの「モバイルアップロード」というフォルダに出力しています。

_デフォルトのファイル名は、komorebikakeibo_daily_YYYY_MM_DD.csv のように出力した日付に基づいて命名されます。つまり、同じ日に同名のファイルを同じフォルダに出力すると重ね書きすることになるわけですが、(筆者のスマホでは)それをすると出力したファイルの中身が空になるという不具合が発生するため、出力するたびに手動で(↓③の画面で)ファイル名を変えています。

MoneyNoteからCSVファイルを出力する

_なお、以前の記事で、MoneyNoteはレポート機能にメモ欄をキーワード検索して抽出したデータをCSVファイルとして出力できる、とご紹介しましたが、その場合のファイル名はkomorebikakeibo_daily_YYYY_MM_DD_7125874894898427103.csv のように訳のわからない数字列が付加されるようになっています。

2022/08/17

シンプル家計簿MoneyNote対応 MFFマクロV2.39登場

←シンプル家計簿MoneyNoteに関する前回の記事


_MFFマクロV2.38の新機能の解説もしないうちに、V2.39を公開することにしました…筆者はどうもMoneyNoteって家計簿アプリを気に入ったようでして、善は急げってやつです。

_マクロの導入法と使い方については例によって例のページをご覧下さい。

MFFマクロV2.39の動作概念図

_Moneylookが↑動作概念図から消滅して、直後に新たな家計簿アプリを見出しました。ネタが尽きそうで尽きないのがこの分野の一大特徴ですね。

_次回は、先にMoneyNoteのデータをMFF形式に変換する方法の解説をアップする予定です。V2.38で新設した「便利機能」の解説はもうしばらくお待ち下さい。



2022/08/16

シンプル家計簿MoneyNote(2/3)

 ←前回の記事:シンプル家計簿MoneyNote(1/3)

3.入力ユーザーインタフェース

_シンプル家計簿MoneyNoteの入力ユーザーインタフェースは、アプリ名称どおり、極めてシンプル。口座という概念を排したことでプルダウンメニューのようなUIを避け、カテゴリーも一階層のみなのでアイコンをタップするだけで選択できます。金額入力の場面のみ、電卓モードか電話モードかを選ぶことができますが…フツーは電卓モードですね(キーの文字が小さいのが残念)。また、日付はカレンダーで選択する方式であり、ドラムロールUIを使ったアプリより格段に優れています。

_ただし、欠点もあります。Google Playのユーザーレビューにもありましたが、収入を記帳するつもりが支出で記帳していて「いけね!」と咄嗟にモードを切り替えると、それまで入力してあったメモ欄や金額がパーになってしまう、というものです。ここは改善が必要。MoneyNoteは自由記入できるのがメモ欄しかなく、かなりの情報量を書きこむことになります。苦労して入力した情報が一瞬の操作ミスで消滅する、というのは切なすぎますからね。

MoneyNoteの入力UI

_で、そのメモ欄ですが…

_当Blogとしては、後述するようにMFFマクロで他の家計簿アプリにデータを持ち出す場合に備えて、(口座名/)(内容)(@店名)(※備考)の形、いわゆる拡張MFF書式で記帳することを激しくお薦めします(()内はいずれも省略できます)

_また、MoneyNoteの稀有な仕様として「メモ欄の中に改行を入れることができる」というのがありますが、これは絶対にやってはいけません。改行を含んだデータをCSV出力するとそこでデータ構造が崩れて、それ以降の情報が欠落することになります。

2022/08/15

シンプル家計簿MoneyNote(1/3)

_2022/08/14の記事で予告しましたとおり、シンプル家計簿MoneyNoteの連載を始めます。

_スマートフォンにインストールするとアイコン名は「家計簿」とだけ表示されます。MoneyNoteにすればいいのに…

1.カテゴリ構成

_いきなりですが、カテゴリ構成からご紹介します。「シンプル家計簿MoneyNote」のホーム画面はすなわち入力画面なのでカテゴリ構成は直感的に把握できます。シンプルを標榜しているので一階層のみです。

MoneyNoteのホーム画面とカテゴリ構成

_カテゴリのカスタマイズは↑の【編集する】ボタンを叩いて行います。追加・削除(左にスワイプする)・名称変更・順序変更(右側の4本線をロングタップして動かす)・アイコン変更・カラー変更が可能。特にカラーの選択は重要で、後述するグラフの色がここで決まります。

MoneyNoteのカテゴリのカスタマイズ画面

_なお、MoneyNoteには口座の概念が無く、基本的にできるのは収支管理のレベルです。よって、口座間の振替取引も記帳できませんし、する意味もありません。

2022/08/14

シンプル家計簿MoneyNoteに親しむ

_現在、MFFマクロV2.38の解説記事を先送りにして、Android家計簿アプリ「シンプル家計簿MoneyNote」に取り組んでおります。

_実は以前にもスマホにインストールしたことがあるのですが、その際はアプリがしょっちゅう落ちるために印象が悪く、当Blogで取り上げることは無いだろうと思っておりました。しかし、久しぶりにGoogle Playのレビューを見ますと、そんな記述は見られず、むしろ評価は高い…

_そこでもう一度挑戦してみたところ、このアプリは「シンプル家計簿」と銘打ってはいるものの、名前どおりなのはデータ項目だけで、機能的にはけっこういろんなことができ、意外に奥が深そうです。データをCSVファイルとして出力する機能も実装されており、MFFマクロの機能増強も考えております。もしかするとV2.38の解説をアップする前にV2.39を公開することになるかも…結構間抜けだ…

_今後の展開にご期待ありたく。

2022/08/13

マスターマネー6やマイクロソフトマネーのような古いPC家計簿アプリはWindows11でも動作するが特殊な設定が必要

_このたび遅まきながらPCをWindows11の新型機に更新しました。

_以前「マスターマネー6はWindows11でも動作するのか?」というお問い合わせをいただいており、「開発元たるPLATOのホームページでは使えることになっている」とお答えしたままでしたが、筆者自身で大昔のマスターマネー6のファイルを使ってインストールしたところ、アップデートのパッチがサーバ経由でインストールされ、無事動作することを確認できました。

_また、卒業しようとして何度も挫けた「マイクロソフトマネー」についても、保存しておいたインストールファイル(参考:2022/01/17 マイクロソフトマネー Microsoft Money Sunset Deluxe の入手方法を使ってインストールを試みたところ、既存のデータファイルにアクセスする設定に手間取ったものの、とりあえず稼働はできています。

_ただし、両方とも開発時期が古いので高解像度画面には対応しておらず、フォントが見づらくなります。2020/07/25 マイクロソフトマネー、マスターマネー等のPC家計簿ソフトを高解像度ディスプレイで活用する でご紹介したような設定が必要です。この記事はWindows10での設定について述べておりますが、Windows11でも大体同じですので、ぜひお試しください。

2022/08/12

カナヘイの家計簿ストーリーとふれあう(後篇)

 前回の記事:←2022/08/11 カナヘイの家計簿ストーリーとふれあう(前篇)

3.入力ユーザーインタフェースは少々残念

_「カナヘイの家計簿ストーリー」の入力欄は、支出/収入の別と、日付・金額・カテゴリ・メモのみ。自由記入できるのはメモ欄のみです。メモ欄は妙な文字数制限は無いようで、途中で改行もできます。

_金額の入力は電卓で行いますが、この電卓がこれまたかなりクセが強く、フツーはこういうふうに動くだろう、という動作をしてくれません。例えば、すでに123円と入力されている金額を125円に修正しようとしているとすると、電卓に123が入力された状態から操作が始まります。そこから数字キーを1・2・5と叩いたら、フツーはすでに入っている123をクリアして125が入りますよね? ところが、この電卓はなんと123125と入力されるのです。

_この動作はかなりがっくりしました。最近まで連続計算ができなかったという話もあるので、まだまだ改良の余地があります。

カナヘイの家計簿ストーリーの入力画面

2022/08/11

カナヘイの家計簿ストーリーとふれあう(前篇)

_今回から「カナヘイの家計簿ストーリー」を取り上げます。100万DLを越える人気家計簿アプリですが、残念ながら当Blogの主題であるデータのインポート/エクスポートはできないので、使い勝手の面のみのレポートとなります。

1.ホーム画面など

_↓の画面のとおり「ピスケ&うさぎ」のかわいいイラストと、手書き風のフォントが特徴的です。また、このアプリの最大の特徴が、データを記帳していくにつれて「おはなし」という要するに紙芝居を見ることが出来る、という点です。家計簿が続かないユーザーに対するインセンティブとしては、2021/10/16 マネーフォワードMEのバッジ vs オカネレコのレコパス で述べたようなものがありますが、こういう方法もあるんですね。

カナヘイの家計簿ストーリーのホーム画面など

2022/08/07

MFFマクロV2.38出現

_2022/05/03 MFFマクロV2.36公開「ゆう子の家計簿」との入出力に対応しました から3か月ぶりのマクロ更新です。ソースリストと導入方法については例によりまして MFFマクロの導入法と使用法 のページをご覧ありたく。

_更新の内容は以下のとおりです。

MFFマクロV2.38に新設した「便利機能」
  • F1セルに「便利機能」のプルダウンメニューを新設し、家計簿データ変換以外のデータ処理を実行できるようにした。V2.38で実装したのは以下の二つのコマンド。
    • レシート単位でソート(←詳細はこちら):ユーザー要望により、Dr.Walletからエクスポートして変換したMFF形式データに対して、日付降順・ID昇順でソートする便利機能。同じレシートのデータがバラけずに他の家計簿アプリにインポートできるようにした。
    • MFF形式データを比較(←詳細はこちら):第一・第二ワークシートのMFF形式データで日付・口座・金額が一致するデータに黄色を塗るツール。異なる家計簿アプリのデータが残高不一致となる原因を探索するために使う。
  • Dr.Walletからエクスポートしたデータに対し、同じレシートIDが連続する場合にIDに通し番号を付加する機能を設けていたが2020/09/12 Dr.Walletのデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法 参照)、ソートすると正しく整列されないことが発覚し、"-001"のように、マイナスの後に三桁の数字を付加するように改良した。また、レシートの先頭のデータに通し番号を付けていなかったのを付けるようにした。

  • データをエクスポートする際に対象期間を指定できない家計簿アプリ向けに、MFFマクロ側でデータ変換する対象期間を指定する機能を設けていたが、高速化のために、事前に日付でソートして対象期間の前後のデータを一挙に削除する方式を採用していた。しかし、MFFマクロが勝手にデータの並びを変えるのは好ましくないため、日付ソートをせず、各行の日付と抽出対象期間を比較してちまちま削除する方式に戻した(V1.81以前の方式に先祖返りすることになる)

  • MoneyLookの一般消費者向けサービスが終了したに伴い、MoneylookからダウンロードしたデータをMFF形式に変換する機能(2022/03/03 MoneyLookから出力したCSVファイルの明細データを家計簿アプリ向けに変換する方法 参照)を削除

_この新バージョンの動作については、また改めて解説します。

_Moneylookからのデータ変換機能を削除したことで、動作概念図も縮小することになりました。当BlogのタイトルヘッダーからもMoneylookの文字が消えます。残念!

MFFマクロV238の動作概念図

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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