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2024/11/15

kakei+のインポート機能の強化は3年経っても検討中のままでした

 (株)婦人之友社のオンライン家計簿サービス「kakei+」について。以前、当Blogで取り上げたのは2021/12/30 kakei+へのデータのインポート方法は結局のところ不明 という記事です。

 実は、最近、kakei+から「再チャレンジのあなたも!2カ月無料キャンペーン」というメールが来たんですね。あれから3年近く経っているので、流石になにか機能増強が図られているのではないか、と思いまして、再チャレンジしてみました。

 驚くべきことに、退会した後も、筆者のデータはしっかり残っていました。これは親切と言うべきか、それとも、個人情報の取扱について苦言を呈するべきか…?

1.インポート機能の増強は行われていない

 残念ながら、kakei+のインポート機能は相変わらず、前身のPC家計簿ソフト「羽仁もと子原案 生活家計簿3.0」からのインポートのみをサポートしています。汎用的な家計簿データを取り込めるようにはなっていませんでした。ちなみに、↓の画面で2021年12月にインポートが完了している旨の情報が表示されていますが、これは当時筆者がkakei+へのインポートを試みたもので、結果としてはインポートに失敗しています。

2024年11月のkakei+

 ざっと見たところ、変わったところと言えば、↑の画面の左ペインにマニュアルのPDFへのリンクが追加されているぐらいです。このマニュアルはV2.0に更新されています。

2022/05/21

「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」をさらに更新しました

 【追記】本記事を更新した記事は 2023/07/14 第4版 家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較をご参照ください。


_当Blogの主題は家計簿アプリ間でのデータ変換の手段を提供することにあるわけですが、肝心な家計簿アプリ側の性能評価をしなければ、ユーザーの皆さんの家計簿アプリの選定の参考になりません。そこで、前回の 2021/08/22 「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」を更新しました の続編(第三弾)として、筆者の独断と偏見で評価した結果を公開します。今回は7つの家計簿アプリの評価を追加し、OsidOriの評価の見直しを行いました。

_なお、↓の表の評点は、インポート/エクスポートの際にユーザーが受ける制約や手間といった「障壁」を点数化しており、「低い点数ほど好ましい」ものとなっています。

家計簿アプリ別のデータインポート・エクスポート機能の性能比較(Ver3)

2021/12/30

kakei+へのデータのインポート方法は結局のところ不明

 ←前回の記事:2021/12/29 kakei+からエクスポートした取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する

_kakei+へデータをインポートする方法についての悲報です。

_kakei+は、その前身であるPC家計簿ソフト「生活家計簿3.0」のデータ(CSVファイル)をインポートできるとの触れ込みですが…同ソフトが2021年5月にサポート終了し入手不可能になった今となっては、このデータの形式を調べる方法が無いという状態であり、MFFマクロによるkakei+へのインポート機能の開発は頓挫しております。

_実は、きびだんごの暮らしというブログでは、Zaimのデータを元に、生活家計簿3.0のCSVファイルの形式を真似たCSVファイルを作成しKakei+にインポートした事例が紹介されています。これはかなり大きな手掛かりだ!…というわけで早速調べ始めたところ、kakei+のインポート機能は、どうやら生活家計簿3.0が出力するCSVファイルのファイル名に依存しているようです。

_この点に関しては、kakei+の公式サイトに 使いこなしのヒント【kakei+にデータをインポートする】 というページがあり、生活家計簿3.0からのCSVエクスポートの方法が解説されています(なんと動画まである。これらの情報から、生活家計簿3.0からは「年集計」で出力した全CSVという形式でエクスポートしなければならず、ファイル名は"K2021.1~12.CSV"のような形になることが判りました(拡張子が大文字でなければならない、という点も罠であった)

_しかし…先のブログ記事のCSVファイルの画像を拝見すると、どうやら費目・項目には固有のコード番号(費目ID)が割り振られており、これを指定しなければならないらしいのです(↓の画面ではインポートに成功しているように見えるが、既存の費目・項目と同名の、新規の費目・項目が作られてしまっており、うまくいっていない)。これを調べるには、やはりkakei+に「全ての費目・項目を使ったダミーの取引データ」を入力して、そのデータをCSVファイルとしてエクスポートするしかありません。

_そこで、mercariで中古の「生活家計簿3.0」を購入したのですが(定価が7,000円もしていたんですねこのソフト)、このソフトはパッケージ販売時点ではどうやら16Bitアプリであったようで、結果として64BitのWindowsにはインストールできませんでした。おそらくパッケージ販売以降のアップデートで32Bitアプリになったものと思われ、2021年5月でサポートを終了している以上、アップデートデータを入手することも最早できそうにありません。

_というわけで、kakei+へデータをインポートする方法については、現時点では筆者にはお手上げです。また、仮に出来たとしても…kakei+にインポートしたデータはユーザーが編集できず、手入力したデータと比べてかなり冷たい取り扱いがなされます。

_現時点のkakei+のインポート画面↓にはなにやら気になる記載があります。この「将来的な対応」って奴に期待しましょう。できれば、前回の記事でご紹介した、kakei+からエクスポートしたCSVファイルの形式でインポートできるようになってくれれば嬉しいんですがね…

kakei+へのインポートをこれだけ試したがうまく行かない

_kakei+関係の記事はこれで一応連載終了です。大きな機能改変等がありましたら、また取り上げたいと思います。

2021/12/29

kakei+からエクスポートした取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する

_今回の記事は前々回からの続きです。MFFマクロV2.28を使用して、オンライン家計簿サービス「kakei+」からエクスポートした取引データをMFF形式に変換する方法を解説します。

6.kakei+から取引データをエクスポートする

_kakei+のデータエクスポート機能は少々判りにくいところにあります。①↓の画面の左ペインにある【当座表】を叩き、②画面上部の【検索】を選択。今月の取引データ全部を抽出するのであれば③【今月を設定】→④【検索する】の順に叩くと該当するデータがリストアップされます。ここで画面下部の【CSVエクスポート】を叩くと、デフォルトのダウンロードフォルダにYYYYMMDD_export_registers.csv というファイルが吐き出されます。

_つまり、kakei+はデータをある条件で抽出した結果をCSVファイルとしてエクスポートできるわけでして、他の家計簿アプリをぶっちぎりで凌駕する性能を誇っています。CSVファイルはUTF-8(BOM付)でエンコードされており、改行コードはLFのみです。なお、ファイル名のYYYYMMDDにはダウンロードした日付が入ります。

_CSVファイルがExcelに紐付けられている環境では、ダウンロードされると同時にExcelがこのCSVファイルを開くはずです(BOM付なのでUTF-8でエンコードされていてもExcelは文字化けせずに読み込める)

kakei+取引の検索とCSVファイル出力

2021/12/28

MFFマクロV2.28はkakei+とMoneyLookに対応しました

_前回の記事:2021/12/26 kakei+の費目構成と入力UI で予告しましたMFFマクロV2.28を公開します。例によって、マクロの導入方法は 固定ページ:家計簿アプリ間データ変換ツール「MFFマクロ」公開中 を、マクロのソースリストは 固定ページ:MFFマクロの導入法と使用法 をご覧下さい。

MFFマクロV228の動作概念図

_今回のバージョンでは、

  • オンライン家計簿サービス「kakei+」からエクスポートした取引データをMFF形式に変換する機能
  • アカウントアグリゲーションサービス「MoneyLook」からコピペした明細データをMFF形式に変換する機能
_を備えました。いずれも具体的な操作方法は今後の記事の中で解説していきます。

_しかし…今回も、↑の図におけるMFFマクロの左側の家計簿アプリリストが増えるだけで、右側のリストは増えませんでした。単なるAASであるMoneyLookはまだしも、かなり優れた家計簿サービスであるkakei+へのデータインポートができないとは…困ったもんだ。

2021/12/26

kakei+の費目構成と入力UI

←前回の記事: 2021/12/24 kakei+カケイプラスに取り組む

4.kakei+の取引種別と費目について

_kakei+の費目リストを↓に示します。羽仁もと子女史の家計管理の特徴として、食費を副食物費・主食費・調味料費の3つに分けることが挙げられます。「外食」が主食費に、酒類が「飲料・嗜好品」として調味料費に含まれており、この費目構成のままではかなり違和感を感じるのではないかと思われます。が、費目は一応カスタマイズできるようにはなっているものの、はっきり言って推奨はされていません。

_既存の費目・項目については非表示化と並び替えのみが可能で、名称変更・削除は不可能。ユーザーが追加したものについては非表示化・並び替え・名称変更・削除が可能です。データの削除によって発生する様々な不具合を回避するように実装されていることが判ります。類似例としてはZaimが挙げられるでしょう。

kakei+の費目一覧

2021/12/24

kakei+カケイプラスに取り組む

 _みなさまこんにちは。たこぶつでございます。個人的にいろいろありまして、久しぶりに記事をアップします。 

_今回から、婦人之友社が提供しているオンライン家計簿サービス「Kakei+」(カケイプラス)を取り上げます。同社が2000年から発売していたWindows版ソフト「生活家計簿」の後継として2020年5月にリリースされています生活家計簿3.0サポート終了を知らせるページにそのように書いてある)。以前当Blogで取り上げたスマートフォン用アプリ「家計簿カケイ」とは無関係です。

_kakei+は羽仁もと子案家計簿の進化型、を標榜しています。羽仁もと子女史は家計簿の考案者だということですが、浅学な筆者は存じませんでした…。Kakei+のマニュアルのPDFはこちらからダウンロードできます(2020年9月1日付:9.4MB)。また、操作を解説した動画はこちらにありますのでご覧下さい。

_ちなみに、現時点におけるkakei+は、取引データのエクスポートは可能ですがインポートは事実上不可能(別途解説します)なので、当Blogではkakei+のデータをMFF形式に変換するところまでを取り上げます。

1.アカウント登録と初回ログイン

_kakei+のサイトにメールアドレスとパスワードを登録すると、アカウント情報として

  • 氏名(姓+名)
  • ニックネーム(ひらがな)
  • 性別(女性・男性・その他)
  • 誕生年(西暦)
  • 都道府県
  • 家族構成(配偶者、子ども(1人)、子ども(2人)、子ども(3人以上)、孫、自身の親・配偶者の親、兄弟姉妹、その他、同居していない)

_といった個人情報を登録させられます。その後、初回のログイン時には↓のようなチュートリアルが表示されます。

_なお、試用期間は2か月で、それ以降は2021年12月現在で年間2,400円(税別)の費用がかかります。月額200円ということは「オンライン家計簿うきうき」と同額で、いわゆるアカウントアグリゲーションサービスを実装していないオンライン家計簿サービスの有料相場はこのあたり、ということになるのでしょう。

kakei+へようこそ

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