2021/08/22

「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」を更新しました

【2022/05/21追記】:本記事を更新した記事はこちらをご覧下さい。


_2021/01/15「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」を更新いたしました。この記事をまとめて以降、Clev家計簿、DARUMA家計簿、家計簿カケイ、OsidOriの各アプリについてインポート/エクスポート機能をご紹介しており、今回、その評点を追加しております。なお、↓の表の評点は、インポート/エクスポートの際にユーザーが受ける制約や手間といった「障壁」を点数化しており、「低い点数ほど好ましい」ものとなっています。

家計簿アプリ別のデータインポート・エクスポート機能の性能比較(Ver2)

_評点の基準については以下のとおりです(前述の記事の再掲です)

家計簿アプリ別のデータインポート・エクスポート機能の性能指標

_なお、Dr.Wallet~貯まる家計簿 の評価に関しては、以下の記事を参照してください。各記事から、さらに各アプリの操作手順等を解説する記事にリンクしています。

_今回、新たに表に追加したアプリに関する評価は以下のようになります。

1.Clev家計簿

 2021/05/23「Clev家計簿からエクスポートしたExcelファイルをMFF形式経由で他の家計簿アプリ向けに変換する方法」を参照して下さい。極めて遺憾ながらインポート機能は無いので、評価対象はエクスポート機能のみですが、それもお世辞にも良いとは言えません。「収入」・「支出」が別ファイルになるという仕様ではこう評せざるを得ないでしょう。なお、振替取引は「収入」のファイルに振替収入が、「支出」のファイルに振替支出がそれぞれ含まれるようになっています。

2.DARUMA家計簿

_の2本の記事を参照して下さい。

_DARUMA家計簿のインポート機能は、アプリ側に未登録の科目名称(口座名・カテゴリ名)を含むデータ行の取り込みを拒否する仕様なので、そういったデータに対するフォローの機能を有するアプリ(がまぐち君、マスターマネー、らくな家計簿)には一歩を譲ります。

_エクスポート機能は、データ検索・絞り込みの結果を出力する機能が無いため若干評点が大きくなります(↑の表はスコアが大きいほど「好ましくない」)が、逆にくだらない制限は一切無いので結構使えるものになっています。

3.家計簿カケイ

_2021/07/14「家計簿カケイのデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法」を参照。こちらもインポート機能が無いのが非常に残念です。そして、エクスポート機能の評点も残念ながら劣るグループになります。こちらは「収入・支出取引」と「振替取引」が別ファイルになるという、Crev家計簿とは異なりますがユーザーに余計な手間を強いる仕様が評価を悪化させています。

4.OsidOri

_2021/08/04「OsidOriのデータバックアップ機能実装は家計簿アプリ業界の画期となるか」を参照。最近の記事なので現時点でも状況は改善されておらず、

  • 対象期間が100日間以内というわけのわからない制限がある
  • 「わたし」・「家族」内で完結する振替取引はデータに含まれない
  • データに含まれる振替取引についても、振替元・振替先を特定できない
  • 「わたし」・「家族」で別ファイルになる

_という困った仕様により最低評価を下さなければなりません。アカウントアグリゲーションのデータをダウンロードできるというレアな能力がありながら、そのデータに欠落があるでは話にならない…。実装を心待ちにしていたのが、有料機能でこれかよ…という結果になったことで若干厳しめの見方にはなっておりますな。

_当面は、振替取引機能を使わず、全取引を支出・収入取引して入力する(本来は振替であることが判るようにユーザー側で入力方法を工夫する必要はあります)ことでなんとか対応できますが、振替取引も後で追加された(=ユーザーに望まれた)機能であり、OsidOriのプレミアムプランが類似の家計簿アプリでは最も高額であることを考慮すると、一刻も早い改善が望まれるところです。

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