2021/08/26

マネーフォワードME、OsidOriのデータ欄をどうやってMFF形式に変換するか?【追記・修正済】

【2021/09/04追記】2021/08/05公開のMFFマクロV2.21にて行った、本記事に基づく仕様変更部分に重大なバグがありました。V2.22にて修正してありますが、本記事の内容もそれに伴い追記・修正を加えました。


_金融機関サイトから取引データを取得する「アカウントアグリゲーションサービス」(AAS)を提供している家計簿アプリのうち、マネーフォワードMEとOsidOriは、取得した取引データをユーザーが好き勝手に編集することを許さない仕様となっています。データの削除も、日付と金額の変更もできません。

_マネーフォワードMEについては、2020/07/23 マネーフォワードMEからダウンロードしたデータを他の家計簿アプリ向けに変換する で解説しましたように、AASによって取得した取引データの「内容欄」の文字列は編集不可。OsidOriについては 2021/08/05 MFFマクロV2.21出現と、OsidOriのデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法の解説 で触れましたが、同様に「お店欄」の文字列が編集不可となります。

_このような仕様は、金融機関側と家計簿アプリの取引履歴の認識が一致することを保証するために必要なのだ、とは一応理解できます(一方で、Zaimは、このあたりはユーザーの自己責任と割り切っているようです)。しかし…金融機関サイトが「内容欄」(マネーフォワードME)あるいは「お店欄」(OsidOri)に入れ込んでくる文字列にはカタカナや略称が使われていて、それを家計簿アプリからエクスポートしてMFFマクロMFF形式に変換しても、家計管理に便利とは到底言えず、これをユーザーが編集できないのは少々困りものです。

_そこで、MFFマクロでは、マネーフォワードMEとOsidOriで(AASで取得した取引データであっても)ユーザーが自由に文字列を入力できる「メモ欄」に特殊な書式(MFF書式と呼んでいます)で入力することで、内容欄あるいはお店欄に入れられている文字列を上書きしたり、解釈を変えたりできる機能を備えています。

_ところが、その機能がどのように動作するのかについては、前述の二つの記事でもあまり詳しく触れておらず、また、正直なところ筆者自身も脳内でモヤっとしたままコードを書いており、時折、意図しない動作をすることが不満ではありました。そこで、Ver2.21への更新を機に、マネーフォワードMEとOsidOriのデータをMFF形式に変換する際のルールを以下のように明確化しました。

1.MFF書式とは

_MFF書式は、当Blogの記事中では(品名)(@店名)(※備考)のように記載しています(不統一なところもありますがそこはご容赦を)。()内はそれぞれ省略可能で、(@店名)と(※備考)は順序が入れ替わっても構いませんが、(品名)を入れる場合は必ず先頭に記述してください。

2.マネーフォワードMEとOsidOriのデータに対するMFFマクロの動作

_今回、語るべきことは↓の図版が全てです(【2021/09/04】図版を入れ替えました)

マネーフォワード、OsidOriのデータ欄をどうやってMFF形式に変換するか?

3.【2021/09/04追記】MFFマクロの動作確認

_V2.21にて大バグを発生させてしまったため、修正版たるMFFマクロV2.22の動作を以下のように確認しました。↓は、上記のチャートどおりに内容欄・メモ欄にダミーの文字列を入力した、マネーフォワードME由来のデータです。

内容欄・メモ欄の文字列処理のテスト用マネーフォワードデータ

_↑のデータをMFF形式に変換すると↓になります。どうやら意図どおりに動作しているようです。

内容欄・メモ欄の文字列処理のテスト用データをMFF形式に変換した

_この機能は、マネーフォワードMEおよびOsidOriの困った仕様に対し、家計管理上の利便性を向上させるため、MFFマクロには必須だと考えております。非常に概念的な中身なのでなかなか理解しがたいところがあるかと思いますが、ユーザー各位で何度か試してみて動作をつかんでいただければ幸甚です。

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