2021/08/01

OsidOriの代行入力機能も簡単なようで複雑です

_皆様お暑うございます。

_OsidOriについては前回を除けば2021年1月以来しばらく記事が途絶えており、その間に新機能の追加がいくつかありました。が、自分とパートナーの取引明細・口座残高等の情報の開示/非開示を制御するうえでOsidOriはかなり複雑な動作をしますので、新機能の動作も公式のヘルプ(アプリ内でアクセスします)以上の解説が必要でしょう。まずは2021/03/19にリリースされた代行入力機能から。

1.代行入力機能とは

_パートナーがずぼらでなかなか明細を入力しやがらないので、仕方なく自分が代理で入力してやるから有り難く思え…という機能です。

_↓は妻の立場から取引明細を入力しているところですが、ここで支払担当を「パートナー」と指定すると、本来は夫が入力すべき明細を代行で入力することになります。この場合、支払方法は自動的に「現金」というダミーの口座に固定されます(よって、夫側で事前に「現金」を設定していなくてもこのようにセットされる)。また、この取引明細を表示する画面を(夫の)個人画面に設定して保存しようとしても、「それはできない」と怒られます。

代理入力機能でパートナーの個人画面に表示する取引明細は入力できない

_よって、表示する画面は家族画面に設定しなければなりません↓。これで保存すると取引明細データがOsidOriのサーバーに記帳されます。

パートナーが支払った明細は家族画面に表示すると指定して入力する

_さて、代行入力された取引明細は、このまま夫側(入力してもらった側)で放置プレイされていると困ったことになります。前述したように、支出元たる口座が仮のままになっているからです。そこで↓のように夫側で支払元を既存の口座に変更し、さらにこの取引を個人画面/家族画面のどちらに表示するかを選択します(ここでは個人画面に切り換えている)

代理入力された取引明細を夫側で修正する

2.どういうことをやっているのか

_ここまで行った操作を図式化すると↓のようになります。妻は夫の個人的な支出である1000円の食料品の買い物を代行入力しています。ただ、妻が夫のプライベートに手を突っ込むことはできないので、代行入力は「家族画面に表示する取引明細を、支払担当者をパートナーとして、支払方法を現金と仮設定して入力する」という操作になります。

_夫側はその代行入力を受けて、取引明細をあるべき姿に修正します。

夫の個人的支出を妻が代行入力した場合の概念図

_なお、夫は、妻が代行入力したことを「タイムライン」画面の「アクティビティ」タブで確認できます(さらにそこから当該の取引明細にジャンプできます)。OsidOriでは、パートナーがどのような操作を行ったのかを知ることが非常に重要ですので覚えておいて下さい。


次回はOsidOriの精算機能をご紹介する予定です→

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