2023/05/30

マネーフォワードMEのプッシュ通知に新機能

_マネーフォワードMEのスマホアプリ版に新機能です。金融機関連携機能の動作中に手動操作が必要になった場合に、プッシュ通知が来るようになりました。これまでは、連携機能の動作が一段落するのをユーザーが待たされていたのが、大きく改善されます。これが最も有効にはたらくのは…多分モバイルSuicaとの連携においてでしょうね。

_実はこの機能は、Zaimのアプリには以前からありました。マネーフォワードMEがそれにやっと追いついた、というところでしょう。

マネーフォワードMEのプッシュ通知に新機能

2023/05/10

Money+のデータを他の家計簿向けに変換する方法

←前回のMoney+に関する記事


 前回の記事で、Money+に対応したMFFマクロV2.42を公開しましたので、今回はそれを活用してのデータ変換の手順を解説します。

1.Money+からのエクスポート

 Money+からのデータのエクスポート機能は以下のようになっています。

  • バックアップの保存・復旧
    無料で提供されている機能ですが、残念ながらファイルは独自形式であり、ユーザーレベルでは読めません。
  • Excelファイル出力
    有料で提供される機能で、取引明細データを.xlsx形式で出力します。

 ここではExcelファイル出力の手順を示します↓。データの対象期間を指定する機能があります。出力されたファイルは、Android標準の共有機能で他のデバイスと共有できます。ここではDropboxに追加(Dropboxのフォルダ内にファイルを格納する)を選択しています。その左にある「Dropboxで共有」は、Dropbox内に格納したファイルへのリンクを他のユーザーに送って共有するものです。

 ファイル名はMoney+_yyyy-mm-dd-YYYY-MM-DD.xlsx のように、データの開始日~終了日の形になっています。データの開始日は、「全部」の場合は2000-01-01となり、Money+がこの日以降のデータを取り扱える仕様であることが判ります。

Money+のデータエクスポートの手順

2.出力したExcelファイルをデータ変換する

 このExcelファイルを開くと↓のようになります(画面例の書式は見やすいように変更してあります)。この状態でMFFマクロ(V2.42以降)を動作させると…

Money+のデータをMFF形式に変換する

 MFF形式へのデータ変換が実行されます↓。特殊な操作は特に必要ありません。

Money+のデータをMFF形式に変換した

3.MFFマクロがMoney+のデータを変換する際の動作について

 Money+のデータ形式は極めて素直な作りであり、変換処理も単純そのものです。Money+の特長である「対象者」の機能と、有料機能である複数帳簿については対応を見送っています。

 備考欄は、(品名)(@店名)(※メモ) のMFF書式で記帳してあれば、MFFマクロがデータ変換の際に然るべく分解してMFF形式として格納するようにしています。また、費目名(請求書という列名になっているのが何とも困りものですが)についても、Money+側で"食費/酒"といった形式で設定してあれば、費目甲・乙に分解するようにしています。これにより、費目が2階層になっている家計簿アプリにもスムーズにインポートできます。

MoneyPlus2MFF動作チャート(収入・支出データ)

MoneyPlus2MFF動作チャート(振替データ)

 振替データについても↑、Money+からの変換は極めて単純にマクロプログラムを記述できました。こういうデータ形式であれば、Money+のデータインポートの機能も簡単に実装できそうなものなのですが…?

4.Money+総評

 あちこちの日本語が怪しいことを除けば完成度は高いでしょう。「何だこりゃ?」と唸るような奇妙な動きをする場面もないです。ちょっとアレな残高設定機能は、「そういうものだ」と理解して使わないようにすれば実害はありませんしね。

 しかし…データエクスポートが有料機能ってのは首をかしげざるを得ません。Money+と同じオフライン型の家計簿アプリは他にもわんさとありまして、当研究所でこれまでに取り扱った かけ~ぼ・貯まる家計簿・らくな家計簿・DARUMA家計簿・Clev家計簿・家計簿カケイ・毎日家計簿・シンプル家計簿MoneyNoteは、いずれも無料でデータエクスポート機能を提供しておりまして…その他の機能面でもMoney+を凌駕するものはあるわけです。しかも、その有料というのが買い切りではなくサブスクリプションときては…!

 ちなみに、Money+は期間限定で買い切りの有料プランを提供することもあり、先日のキャンペーンでは1,380円でした。これをどう見るか?

 というわけで、Money+がこの市場に食い込むのに必要なのは…先に挙げた家計簿アプリ(らくな家計簿 を除く)には無いデータインポート機能をさっさと実装することでしょう。開発は継続されていますから、今後の機能増強を生暖かく見守りたいところです。それでも、らくな家計簿を上回るのは難しいでしょうけど。

2023/05/09

MFFマクロV2.42公開 Money+からのエクスポートに対応

←前回のMoney+に関する記事


 久々のMFFマクロのバージョンアップです。V2.42で、Money+からエクスポートしたデータをMFF形式に変換する機能を加えました。有料機能への対応のため、需要がどれだけあるか非常に心配ですが、一応対応しておくのが吉でありましょう。ソースリストと導入方法はこちらのページを参照して下さい。

MFFマクロV2.42の動作概念図

 今回も概念図の右側にアプリが登場しなかった…なんでデータインポート機能をサポートしないアプリばかり増えるんだろう。この機能が無ければ、飽和したこの業界で他のアプリからユーザーを奪取することは出来ないのになあ…。


 次回はMoney+からエクスポートしたデータをMFF形式に変換する方法の解説です→

2023/05/08

Money+ 試用レポート(その2)

←前回のMoney+に関する記事


4.カテゴリについて

 Money+では費目のことを「カテゴリ」と呼びます。このあたりもマスターマネーに類似していますね。入力UIにおいてワンタッチで設定するため階層は1つだけです。操作としては、アイコン変更・名称変更・順序変更・追加/削除(当該のカテゴリ上で左にスワイプするとできる)が可能。課金すればカテゴリの追加は事実上無制限となります。開発元はこの独特のアイコンデザインをもって「超かわいい」と主張しているようです、が…?

デフォルトのカテゴリ

2023/05/07

Money+ 試用レポート(その1)

 Androidスマートフォン向け家計簿アプリ「Money+」(マネープラス)をレポートします。Google Playでは「Money+家計簿:超かわいいオフライン家計簿」となっていますが、筆者はそんなに「かわいい」とは思わなかった…

 アプリ情報によれば、2020年5月にV1.0.0、2020年6月にV2.0.0、2022年8月にV3.0.0が出現し、2023年4月現在はV3.4.1となっており、最近でも月1~2回程度のバージョンアップが行われています。

1.まず筆者が語るべき事

 Money+は、データをインポートする機能は(2023年4月時点では)存在しないようです。データをエクスポートする機能は有料のプレミアムプラン(↓の画面②③にある)で「Excelをエクスポート」という機能名(↓の画面③には「請求書をExcelファイルにエクスポートします」とある)で提供されています。

 「請求書」という言葉が引っかかりますが、これは英語のbillを「請求書」と訳しているからで、ここでの本来の意味は「明細書」になります。はっきり言って、このアプリは日本語化の品質がイマイチです。

 それはともかく、当Blogではこの明細データをMFF形式に変換するMFFマクロの新機能を近日中にリリースする予定です。

初回起動画面から各種の設定

2023/05/03

Zaimアプリに「見つける」機能が登場

 Zaimのスマホアプリ版に「見つける」機能が登場しました。公式サイトの 買ったものから買い物傾向を発見できる新機能「見つける」を公開 を参照して下さい。

Zaimアプリに「見つける」機能が登場

 要するに検索機能です。言われてみれば、今まで実装していなかったんですね…Web版には以前からあったのですが2020/07/06 Zaimの検索機能は激しく残念(追記あり)を参照)

 検索条件は、以下のように指定します。
  • 検索対象期間の開始日・終了日を日付で指定(未指定の場合はデータが存在する全期間となる)
  • 検索対象の品名またはメモを指定
Zaimの「見つける」機能の検索条件指定

 検索結果は↓のように表示されます。下の履歴データをタップすると編集が可能です。

「見つける」機能の検索結果

 Web版でもそうでしたが、検索(というより抽出)した結果をファイル出力する機能は有りません。この点は残念ですが、Web版の検索機能の「取引種別(収入/支出/振替)をまず指定しなければならない」という欠点が解消され、より使いやすくなっているのは評価できますね。

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

最近の人気トップ3