2021/02/07

家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能に関する各論(Moneytree・Zaim篇)

_2021/01/15「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」をベースにした家計簿アプリ別各論の第三弾(前回の記事はこちら)はMoneytreeとZaimを取り上げます。

5.Moneytree

_Moneytreeはアカウントアグリゲーションサービス(AAS)を主軸としているためエクスポートのみが可能で、しかもそれは有料サービスです。しかし、Moneytreeの有料プランは家計管理ではなく経費精算を主目的としているので当Blogでは取り扱いません。そこで2020/06/19「Moneytreeのデータを、他の家計簿アプリ向けに変換する」では、Web版(無料)からクリップボードにコピーしたデータをExcel上にペーストし、さらにMFF形式に変換する方法をご紹介しています。

Moneytreeからコピーする

2021/02/05

家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能に関する各論(Money通帳・あっと家計簿篇)

_前回に引き続き、家計簿アプリ別のデータインポート/エクスポート機能の性能評価に関する解説です。今回はWindows PC向け家計簿「Money通帳(フリーソフト)・あっと家計簿(シェアウェア)」について取り上げます。

3.Money通帳・あっと家計簿(Mode1運用)

_2020/08/25「Money通帳・あっと家計簿の運用に関するまとめ」でご紹介した図版を再掲します↓。

_Mode1・Mode2とは、筆者が勝手に命名している運用法で、Mode1がMoney通帳・あっと家計簿の特徴である3000種類の品名をベースとした運用、Mode2はその3000種類の品名をガン無視し、他の家計簿アプリと同様の費目名称を設定する運用です(「あっと家計簿」のみ可能です)。まずはMode1を取り上げます。

Monry通帳・あっと家計簿のデータ運用

2021/02/04

家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能に関する各論(Dr.WalletとMoney Pro篇)

_2021/01/15に「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」という記事をアップしましたが、家計簿アプリ別の解説ができておりませんでしたので今回から連載でフォローしたいと思います。文字コード順に、まずはDr.Walletから。

1.Dr.Wallet

  • インポートに関する記事は2020/09/13(評点27)
  • エクスポートに関する記事は2020/09/12(評点18)

_Dr.Walletは(当Blogにてたびたび申し上げていますように)Web版の完成度が低く、インポートのたびにデータ列の割付と費目の変換ルールを指定しなければならない、という点でユーザーに多大な手間を強いるものになっています。エクスポートについても、有料プランの機能であるにも関わらず全ての振替取引がデータに含まれないという残念な仕様により高評点(=低性能)となっています。

_ちなみに、Dr.Walletには裏口とも言うべきエクスポート方法もあり、そちらでは振替取引は含まれますが、時間単位は月ごととなり、面倒な手順を伴うため、こちらも高性能とは到底言い難い状況です。

_Dr.Walletの運営会社のBearTail Xは2020年秋に「レシーピ!」Android版の事業を承継しておりますので、これによってDr.Walletとレシーピ!の統合を図るものと思われます。その際にはインポート/エクスポート機能をせめてまともなレベルに引き上げてもらいたいものです。

Dr.Walletのデータインポート/エクスポート機能

2021/02/02

クレジットカードの利用履歴をPC家計簿にインポートするタイミングと方法を考える

0.加盟店からカード会社への売上票伝送遅延は家計管理の最大の敵

_クレジットカードは、通常は利用した日の当日から数日の内に利用履歴データ(売上票)が加盟店からカード会社へ伝送されるため、アカウントアグリゲーションサービス(AAS)で当該のクレジットカードを連携させておけば、利用履歴がそのまま家計簿の取引データとしてすぐに反映されて家計管理には大変便利です。…といいますか、AASの最大の目的はその利便性を提供することにあるのですから当然ですね。

_ところが、稀に加盟店からカード会社への売上票の伝送が遅延して、買い物の取引履歴が数ヶ月経過してクレジットカードサイトに計上されることがあります(特に海外での買い物で発生するようです)。例えば、5月分のクレジットカードの利用履歴データは、6月初旬の時点でもオンライン家計簿のAASに全て取り込まれているとは限らないのです。

_しかし、それでも、データの分析や保存のために(例えば)「オンライン家計簿の前月の取引データを毎月10日ごろにPC家計簿にインポートする」という運用をしたいユーザーはおいででしょう。そのために当Blogは存在するわけですが、今回は、ある読者の方のリクエストにお応えして、オンライン家計簿アプリとしてZaim、PC家計簿ソフトを我が友マスターマネーを例に、「データ変換のタイミングと方法」をどのようにすればよいか、という点を考えたいと思います。

1.前月の利用履歴を毎月インポートする運用

_前述のように、Zaimに取り込まれた「前月のクレジットカードの利用履歴データ」を、毎月のあるタイミング(例えば第二日曜日)でマスターマネーにインポートする、といった運用を図式化すると↓のようになります。

AASに取り込まれた前月のクレジットカード利用履歴をPC家計簿にインポートする運用

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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