_2021/01/15に「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」という記事をアップしましたが、家計簿アプリ別の解説ができておりませんでしたので今回から連載でフォローしたいと思います。文字コード順に、まずはDr.Walletから。
1.Dr.Wallet
- インポートに関する記事は2020/09/13(評点27)
- エクスポートに関する記事は2020/09/12(評点18)
_Dr.Walletは(当Blogにてたびたび申し上げていますように)Web版の完成度が低く、インポートのたびにデータ列の割付と費目の変換ルールを指定しなければならない、という点でユーザーに多大な手間を強いるものになっています。エクスポートについても、有料プランの機能であるにも関わらず全ての振替取引がデータに含まれないという残念な仕様により高評点(=低性能)となっています。
_ちなみに、Dr.Walletには裏口とも言うべきエクスポート方法もあり、そちらでは振替取引は含まれますが、時間単位は月ごととなり、面倒な手順を伴うため、こちらも高性能とは到底言い難い状況です。
_Dr.Walletの運営会社のBearTail Xは2020年秋に「レシーピ!」Android版の事業を承継しておりますので、これによってDr.Walletとレシーピ!の統合を図るものと思われます。その際にはインポート/エクスポート機能をせめてまともなレベルに引き上げてもらいたいものです。
2.Money Pro
- インポートに関する記事
- CSVファイル 2020/05/29(評点22)
- OFXファイル 2020/05/31(評点26)
- エクスポートに関する記事は2020/05/30(評点7)
_MoneyProのCSVファイルのインポートに関しては、現時点(Ver.2.7.9)でも、カテゴリーを指定した収入取引をまともにインポートできないバグが修正されていません。「まともに」なのでインポートそのものはできますが、すべての収入取引に手動でカテゴリーを指定するのは凄まじい手間なので、低性能の評価とせざるを得ません。ここが治れば、CSVファイルの列配置に柔軟に対応しようと努力しているところが好ましく思えるのですがね。
_OFXファイルのインポートに関しても、<MEMO>タグを含んだOFXファイルを取り込もうとするとエラーになる、という致命的な不具合があるので、より低性能の評価となります。
_エクスポートについては、MoneyPro特有の取引種別のデータについてユーザーが重複を削除するなどの手間を要するものの、その点を除けば高性能の部類に入ります。データを絞りこんだ結果をエクスポートできるのがナイスです。
次回はMoney通帳・あっと家計簿篇です→