2022/04/13

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまでMFFマクロに対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。この表は、MFFマクロの動作概念図と順番を揃えてあります。

家計簿アプリからエクスポートする際のファイル形式

_SHIFT-JisとUTF-8が拮抗していることが判ります。最近エクスポート機能を実装したアプリはUTF-8が優勢ですね。BOMの有無も混沌としています。

_現状のMicrosoft Excelは、BOM無しのUTF-8でエンコードされたファイルを開くと文字化けしてしまうので、事情を知らない人は家計簿アプリのデータを活用したくてもできないという困った状態になっているはずです。本来ならExcel側で対処すべき問題、のようにも感じます。

_なお、Excelファイルを出力できる家計簿アプリは少数派ながら存在しており、くだらないことで悩まなくてよい、というのはありがたいですね。

2022/04/12

MFFマクロV2.35出現 テキストファイルのエンコードを自動判定して読み込む機能を追加しました

_今回、MFFマクロをV2.35に更新するにあたり、重要な動作の変更を行いました。

_MFFマクロは、空のワークシート上で動作させると、ファイル指定ダイアログ↓でユーザーが指定したCSVファイルまたはTXTファイルを「マクロ側で読み取り処理を行ってから」MFF形式への変換を行う、という動作をします。

_これは、ファイルがUTF-8(BOM無し)でエンコードされていて、普通にExcelで開くと文字化けするような場合に備えた機能で、V2.34以前のバージョンでは、

_これら4つの家計簿アプリからエクスポートしたファイルであることをファイル名から判断し、個別に読み取り動作をするようになっていました。

_しかし、MFFマクロが対応する家計簿アプリが増えるにつれて、UTF-8(BOM無し)でエンコードされたデータファイルが増えており、さらに、昨今は日本語を含んだテキストファイルのエンコードはShift-JISからUTF-8に業界標準が移り変わりつつあります。

_そこで、MFFマクロV2.35では、ファイル指定ダイアログでユーザーが指定したファイルのエンコードを自動的に判定して、Shift-JIS/UTF-8いずれであっても読み取れるように改善しました。これにより前述の4種類の家計簿アプリに関する判別処理を廃止しています。

_まだ、

_の3つについてはファイル仕様がさらに特殊なため個別の判定処理が残っていますが…

_また、BOM無しのUTF-8でエンコードされたテキストファイルを文字化けせずにExcelに読み取れる汎用的なツールとしても使えるようになりました(テキストファイルウィザードやPowerQueryで読み込むのは結構面倒くさいですからね…)

_テキストファイルのエンコードを自動判定する処理については、『ぽぽろんのパソコンつれづれ日記(ぽぽづれ)』というブログの「VBAでファイルの文字コード判定を行う」という記事のコードを使わせていただきました。ありがとうございますです。【追記】当該ブログでぽぽろんさんからコメントをいただきました。

2022/04/04

「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法

「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」に関する記事
←前々回:2022/04/02 「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」をレビューします
←前回:2022/04/03 MFFマクロV2.34公開 「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」からのデータ変換に対応しました


_今回は、FP家計簿のデータをMFF形式に変換する手順を解説します。

1.FP家計簿の検索機能からCSVファイルを出力する

_FP家計簿の検索機能はマスターマネー並みに強力で、抽出した結果をそのままCSVファイルとして出力できる優れものです。↓の画面の【検索結果 エクセル出力】のボタンを叩くと、CSVファイルの名称と保存先を尋ねるダイアログが表示されます。すなわち、デフォルトのファイル名はありません。

FP家計簿の検索機能から取引データを出力する

2022/04/02

「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」をレビューします

_「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」略称=FP家計簿をレビューします。これまで当Blogには一切登場しておりませんでした。その理由は、PC家計簿ソフトでありながらデータをインポートする機能が無い、というけしからん仕様にあります。が…ある読者の方のニーズにお応えして、今回、FP家計簿→MFF形式の片道のデータ変換方法を検討してみました。

1.FP家計簿の入力UI

_FP家計簿の最大の特長たる手入力UIをまず取り上げます。とは言っても、詳しくは公式サイトの説明を参照していただいた方がよろしいかと思いますが…最も標準的な「入力マット」画面での支出の入力手順を例にしますと、

  1. 日付を選択
  2. お店の種類を選択
  3. 店名を選択(事前に店名をいくつか設定してある前提)
  4. 費目を選択
  5. 内訳を選択(費目を選択することで選択肢が絞り込まれる)
  6. 品名を選択(費目・内訳を選択することで選択肢が絞り込まれる)
  7. 金額を入力
  8. 支払元の口座を選択し【口座支払】を叩いて入力完了
  9. 支払元の口座を選択すると…
  10. 先ほど入力した取引が表示される(費目・内訳・品名欄を叩くと↓の画面のように編集メニューが現れ、その中で削除できる)

…このように、使い込めば使い込むほどに手入力が少なくなるように設計されています。しかも画面遷移が一切ありません。欠点は、一度入力した取引の「口座」をこの画面では修正できないこと。後に解説する予定の「検索画面」で修正できます。

FP家計簿の入力手順説明

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