←毎日家計簿に関する前回記事：毎日家計簿の試用レビューその２
＿前回の記事で公開したMFFマクロV2.30により、毎日家計簿からエクスポートしたデータをMFF形式に変換できるようになりましたので、今回はその手順をご紹介します。
＿まず申し上げておきますと、毎日家計簿のCSVエクスポート機能は、非常に残念な事に収支データ（収入＋支出データ）と振替データが別ファイルとして出力されます（ユーザーの操作もそれぞれ必要）。ファイル名は entry.csv と transfer.csv です。後者は家計簿カケイでも同じファイル名を使っていたな…。
【2024/01/01追記】：毎日家計簿のアプリの更新に伴い、この記事の内容の一部が変わっています。詳しくは 2024/01/01 進化した毎日家計簿への緊急対応～MFFマクロV2.49出現 を参照してください。
１．収支データのエクスポートからMFF形式変換まで
＿今回の解説では↓のように毎日家計簿に入力したデータを例にします。
＿毎日家計簿から、収支データを記録したentry.csvファイルを↓のようにエクスポートします。対象期間を任意に指定できるのはナイスですね。なお、ファイルの出力先はAndroidの標準共有メニューで選択するようになっており、お使いのスマホに導入済みのメールサービスやファイル共有サービスなどを使ってPCに送ることができます（↓の例ではDropboxを使用しています）。
＿なお、毎日家計簿が出力するCSVファイルはUTF-8でエンコードされており（BOM無し、改行コードはCR+LF）、普通にExcelで開くと文字化けしますのでPowerQueryかMFFマクロで読み込まねばなりません。
＿↓操作はPC側に移り、Excelで空のワークシートを開いた状態でMFFマクロを動作させると、変換対象とするファイルを選択するダイアログが出現します。ここでは、Dropbox経由でPCに持ち込んだentry.csvを選択しています。なお、このファイル名は変更しないでください（MFFマクロはこのファイル名に基づいて動作を切り換えています）。
＿↓収支データがExcelに読み込まれました。読み込む処理はMFFマクロが行ったもので、そのままMFF形式へのデータ変換に移ります。
＿↓MFF形式データに変換されました。毎日家計簿のメモ欄の文字情報が、MFF形式の取引先・内容・メモの各欄に分解されて入っています。MFFマクロは、このようにして、文字入力欄の少ない家計簿アプリの機能を補完しているのです。
＿MFFマクロが毎日家計簿の収支データをどのように変換しているか、動作チャートを示します↓。「対象者」の欄は家計管理上は結構有用であるものの、他の家計簿アプリでこのような機能をサポートしているものは少数派なので、涙を飲んで無視しています。
２．振替データのエクスポートからMFF形式変換まで
＿今回の解説で例として使用する振替取引データは↓のとおりです。
＿振替データでも操作の基本線は収支データと同じです↓。ただ、二回同じような操作をしなければならない、というのは結構忘れやすいのでその点は十分ご注意下さい。
＿MFFマクロでtransfer.csvを選択して読み込ませます↓。
＿振替取引のデータを読み込むと即座にMFF形式に変換します↓。
＿MFFマクロは、振替取引を「振替元→振替先の振替支出」と「振替先←振替元の振替収入」の2つの取引データに変換するため、行が倍に増えています↓。このデータを、先に解説した収支データ（MFF形式に変換したもの）と同じシートにコピーしてから他の家計簿アプリ向けのデータ変換を行ってください。
＿MFFマクロが毎日家計簿の振替取引データを変換する際の処理チャートです↓。毎日家計簿は、振替元の通貨と振替先の通貨が異なっているような振替取引を記帳できます。実は、これは他の家計簿アプリには無い貴重な機能ではあります。しかし、他の家計簿アプリがサポートしていないため、MFFマクロでは日本円→日本円の振替以外は無視するようにしています。
