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2022/08/13

マスターマネー6やマイクロソフトマネーのような古いPC家計簿アプリはWindows11でも動作するが特殊な設定が必要

_このたび遅まきながらPCをWindows11の新型機に更新しました。

_以前「マスターマネー6はWindows11でも動作するのか?」というお問い合わせをいただいており、「開発元たるPLATOのホームページでは使えることになっている」とお答えしたままでしたが、筆者自身で大昔のマスターマネー6のファイルを使ってインストールしたところ、アップデートのパッチがサーバ経由でインストールされ、無事動作することを確認できました。

_また、卒業しようとして何度も挫けた「マイクロソフトマネー」についても、保存しておいたインストールファイル(参考:2022/01/17 マイクロソフトマネー Microsoft Money Sunset Deluxe の入手方法を使ってインストールを試みたところ、既存のデータファイルにアクセスする設定に手間取ったものの、とりあえず稼働はできています。

_ただし、両方とも開発時期が古いので高解像度画面には対応しておらず、フォントが見づらくなります。2020/07/25 マイクロソフトマネー、マスターマネー等のPC家計簿ソフトを高解像度ディスプレイで活用する でご紹介したような設定が必要です。この記事はWindows10での設定について述べておりますが、Windows11でも大体同じですので、ぜひお試しください。

2022/01/17

マイクロソフトマネー Microsoft Money Sunset Deluxe の入手方法

_ふと気になって、マイクロソフトマネーの最終版(Sunset Deluxe)って現在も入手できるのかな…と思って調べてみましたら、家計簿アプリ「Microsoft Money Plus Sunset Deluxe」がダウンロードできるサイト(2021年2月) というブログ記事に情報がありました。2021年2月17日の時点でマイクロソフトの公式サイト(リンク先は2020/07/26「2020年でもまだマイクロソフトマネーを使い続ける理由」を参照されたく)からのダウンロードはできなくなっていたようです。

_非公式なものながらINTERNET ARCHIVEというサイトからは本日時点でもDLできました(リンク先は先のブログ記事にあります)が、Sunset版公開からすでに11年が経過し、いよいよマイクロソフトマネーを継続使用するのも困難になってきたようです例えばこちらのQ&A

_残念ながら筆者としてもそろそろ乗り換えをお奨めせざるを得ません。または、乗り換え先を準備したうえで並用を続けるかです(筆者はそのようにしています)2022/01/10 マイクロソフトマネーの複合仕訳データを他の家計簿アプリ向けに変換する方法の記事がお役に立てることを願っております。

2022/01/10

マイクロソフトマネーの複合仕訳データを他の家計簿アプリ向けに変換する方法

_先日、ある読者の方から、このようなご指摘をいただきました。

_2020/07/28「マイクロソフトマネーの入力UIは残念ながらやはり古いです」の記事で「レシート入力したデータはCSVファイルに出力すると取引の総額しか入らないので使わない方がいい」と書いているけど、実はマイクロソフトマネーの「取引の一覧」レポート機能のユーザー設定を変更すれば、レシート入力されたデータの内訳も出力できるよ

_驚いて、大急ぎでマイクロソフトマネーを起動して確認したところ…確かにそのようになっておりました。全くもって筆者の思い込みと確認不足であり、先の記事では間違った情報を流布させてしまいました。大変申し訳ございません。また、ご指摘いただいた方にも感謝申し上げます。

_当該の記事に追記させていただくとともに、MFFマクロをV2.29に更新して、マイクロソフトマネーのレシート入力機能および給与明細入力機能(以下、これらを「複合仕訳機能」と呼ぶことにします)に対応させましたので、今回の記事はその内容をご報告いたします。

1.マイクロソフトマネーの複合仕訳機能について

(1)レシート入力機能

_マイクロソフトマネーは、「複数費目やレシートの入力」という名称で複合仕訳のデータを入力できます。↓の画面は支払データを入力しており、これに値引きやポイント払い等の収入の要素を加えるのであれば、収入側の費目を指定してマイナスの金額を入力してください。預入データに支払の要素を加える場合も同様です。

マイクロソフトマネーのレシート入力機能でデータを入力したところ

2021/02/02

クレジットカードの利用履歴をPC家計簿にインポートするタイミングと方法を考える

0.加盟店からカード会社への売上票伝送遅延は家計管理の最大の敵

_クレジットカードは、通常は利用した日の当日から数日の内に利用履歴データ(売上票)が加盟店からカード会社へ伝送されるため、アカウントアグリゲーションサービス(AAS)で当該のクレジットカードを連携させておけば、利用履歴がそのまま家計簿の取引データとしてすぐに反映されて家計管理には大変便利です。…といいますか、AASの最大の目的はその利便性を提供することにあるのですから当然ですね。

_ところが、稀に加盟店からカード会社への売上票の伝送が遅延して、買い物の取引履歴が数ヶ月経過してクレジットカードサイトに計上されることがあります(特に海外での買い物で発生するようです)。例えば、5月分のクレジットカードの利用履歴データは、6月初旬の時点でもオンライン家計簿のAASに全て取り込まれているとは限らないのです。

_しかし、それでも、データの分析や保存のために(例えば)「オンライン家計簿の前月の取引データを毎月10日ごろにPC家計簿にインポートする」という運用をしたいユーザーはおいででしょう。そのために当Blogは存在するわけですが、今回は、ある読者の方のリクエストにお応えして、オンライン家計簿アプリとしてZaim、PC家計簿ソフトを我が友マスターマネーを例に、「データ変換のタイミングと方法」をどのようにすればよいか、という点を考えたいと思います。

1.前月の利用履歴を毎月インポートする運用

_前述のように、Zaimに取り込まれた「前月のクレジットカードの利用履歴データ」を、毎月のあるタイミング(例えば第二日曜日)でマスターマネーにインポートする、といった運用を図式化すると↓のようになります。

AASに取り込まれた前月のクレジットカード利用履歴をPC家計簿にインポートする運用

2020/09/09

マイクロソフトマネーに取り込んだ振替取引を修正する方法

_今回の記事は2020/07/30「マイクロソフトマネーに他の家計簿アプリのデータをOFXファイルとして取り込む方法」の補遺です。マイクロソフトマネーは、OFXファイルで振替取引を取り込むことができないので、MFFマクロでは特殊な収入・支出取引としてOFXファイルを出力するようにしており、データを取り込んだ後に振替取引(マイクロソフトマネーの用語で「資産間移動」)に修正する手順が必要です。その方法を解説するのを失念しておりました…大変申し訳ございませんです。

1.振替取引が含まれたMFF形式データ

振替取引が含まれたMFF形式データの例

_↑のようなデータを例に解説します。上から4行目(青枠)が 03現金ストック という口座から 91テスト用 という口座に20,000円を移動した、という振替取引です。このデータをOFXファイルとして出力します。このデータは"91テスト用"口座しか含まれていないため、口座を絞り込む必要はありません。

2.マイクロソフトマネーに取り込むと

_↓のようになりまして、4行目のデータが振替取引です。しかし、その下の取引フォームを見ると、このデータは資産間移動取引ではなく入金取引になっています。これを修正しなければなりません。

OFXファイルをマイクロソフトマネーに取り込んだ

2020/07/31

マイクロソフトマネーの取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する

_マイクロソフトマネー関連の連載第6弾は、前回の記事の反対で、他の家計簿アプリに向けたデータ変換の方法を解説します。マイクロソフトマネーからのデータの取り出し方は

  • Ultrasoft Moneylink(Excelアドインソフト)を使用してマイクロソフトマネーのデータファイルから直接データを取り出す→64bit版Excelでは動作せず今後の主力になり得ない
  • レポート機能の「取引の一覧」からCSVファイルでデータを書き出す→複合仕訳機能を使って記帳したデータが、総額のみ維持され内訳が失われる【追記】:複合仕訳機能を使っていても内訳の情報を維持したままCSVファイルでデータ出力する方法については 2022/01/10 マイクロソフトマネーの複合仕訳データを他の家計簿アプリ向けに変換する方法 を参照してください
_以上の2とおりがありますが、記載した事情により、前者はスルーして今回は後者の方法をご紹介します。

1.「レポート機能」の「取引の一覧」にアクセス

_マイクロソフトマネーは、レポート機能↓を使って、グラフ描画や一覧表の形で表示した際に、その元ネタになったデータを「Microsoft Excelへ書き出し」することができます。実は、取引データもその一つに過ぎません。

マイクロソフトマネーの「取引の一覧」を選ぶ

2020/07/30

マイクロソフトマネーに他の家計簿アプリのデータをOFXファイルとして取り込む方法

_マイクロソフトマネーの連載第5回(前回の記事はこちら)は、OFXファイルの取り込み方法について解説します。

1.マイクロソフトマネーの使い方には2種類あります

_いや、別に公式に述べられているわけじゃなくって、ただ単に筆者がそう主張しているだけですが…

_マイクロソフトマネーは、OFXファイルを取り込む際に、「支払先/支払元」欄(OFXファイルの<NAME>タグ)の文字列に応じて、自動的に費目を割り振るように動作します(いわゆる学習機能です)。OFXファイルは取引に対して明示的に費目を指定することはできない(注:いや、厳密にはできるんですけど、そのOFXのタグに対応している家計簿ソフトが無い…)ため、学習機能は大変有り難い。なにせ「てきぱき家計簿マム」にしても「MoneyPro」にしても、OFXファイルを取り込んだ後が大変ですからね…

_しかし…マイクロソフトマネーは「支払先/支払元」欄に「店舗名やサービス名称を」入力するのが本来の使い方ですが(これをMode1と筆者は呼んでいます)、そのようになっているOFXファイルを取り込むと、後で費目を割り振るのが鬼のように苦痛になります。なぜなら、同じ店で買い物をしたとしても、ある日は食品かもしれない、またある日は日用品かもしれない…と、結局一つ一つの取引の費目を記憶やレシートを元に手作業で割り振らねばならなくなるからです。

_そこで、筆者がお奨めしているのが「支払先/支払元」欄に費目情報を入れて運用することです(これを筆者はMode2と呼んでいます)。このようにすると、マイクロソフトマネーはOFXファイルを取り込んだ際に、「支払先/支払元」の費目情報を学習してストレートに費目を割り振るため、費目を手で修正する必要がありません。

_そういうわけで、MFFマクロは、

  • Mode1の使い方に対応して、<NAME>タグにMFF形式の「取引先」の内容を入れるようにOFXファイルを出力する(銀行口座向け:MSM-1-BK、クレジットカード口座向け:MSM-1-CC)
  • Mode2の使い方に対応して、<NAME>タグにMFF形式の「費目甲/費目乙」の内容を入れるようにOFXファイルを出力する(銀行口座向け:MSM-2-BK、クレジットカード口座向け:MSM-2-CC)。なお、<MEMO>タグには、品名@店名#メモ のいわゆるMFF書式で情報を入れる

_という、マイクロソフトマネー向けに2とおりのOFXファイルを出力できるようにしています。

_以下、その機能の使い方を解説します。なお「MFFマクロのOFXファイル出力機能」のページも適宜参照して下さい。

2.MFF形式データをOFXファイルに変換して出力する(Mode1)

_まず、↓のようなMFF形式のデータを用意します。なお、この時点でマイクロソフトマネーを起動しておいてください。

テスト用MFF形式データ

2020/07/29

マイクロソフトマネーの費目構成とカスタマイズ方法

_マイクロソフトマネー関連の連載第4弾(前回の記事はこちら)は、費目構成とカスタマイズについてです。

8.マイクロソフトマネーの標準の費目構成

(1)収入の部

_マイクロソフトマネーは資産管理ソフトと名乗るだけあって収入管理に力が入っており、他の家計簿アプリなら収入に関して片手の指で足りる費目しか用意しないのが通例のところ、↓のように充実した費目構成を用意しています。

_また、マイクロソフトマネーの特徴(特長とは言わない)として、費目(第一階層)・内訳(第二階層)の組に対して、別途に「種類」を設定するようになっていることが挙げられます。この「種類」はマイクロソフトマネー特有の分析機能の動作に必要になるため、無指定にはできず、追加・変更・削除もできません。

2020/07/28

マイクロソフトマネーの入力UIは残念ながらやはり古いです

_マイクロソフトマネーの連載第三回(前回の記事はこちら)は、入力UIを取り上げます。

_【2022/01/10追記】本記事の内容について重大な誤りがありました。本文中にてフォローしておりますのでご覧下さい。

7.マイクロソフトマネーの入力UI

(1)ホーム画面

_マイクロソフトマネーは、Webページをブラウザで閲覧する仕組みを応用してUIを構成しています。↓はそのホームページとも言うべき画面であり、表示内容のレイアウトをユーザーがカスタマイズできます。が、…初心者は「一体何から始めればいいんだ!?」と大いに戸惑うことでしょう。

マイクロソフトマネーのホーム画面

2020/07/27

マイクロソフトマネーの基本事項と初期設定

_前回に引き続き、マイクロソフトマネーの基礎論の解説です。今回は、他の家計簿アプリと同様に、資産種別と取引種別を取り上げます。

4.マイクロソフトマネーの資産種別

_マイクロソフトマネーでは現金、銀行口座、クレジットカード等をまとめて「資産」と呼びます。通常、「資産」という用語の反語が「負債」であり、「資産額」-「負債額」=「純資産額」であるわけですが、マイクロソフトマネーの用語の使い方としては「負債」を記帳する場合でもその管理単位は「資産」と呼ばれます。ここらへんがややこしいところですが、慣れるしか無いですね。

_そして、マイクロソフトマネーの「資産の設定」(後述します)においては、まず金融機関の種類を

  • 銀行預金
  • クレジット カード
  • 投資
  • その他の資産

_の4種類から選び、次に、より詳細な資産の種類を↓の表から選択します。負債を記帳する場合は「その他の資産」からさらに負債的なものを選択することになります。いわゆる現金財布もこの中にあります。また、マイクロソフトマネーの基本設計が行われた当時は「電子マネー」なんてものは無かったので、現金に相当するものとして取り扱うことになります。

マイクロソフトマネーの資産の種別

2020/07/26

2020年でもまだマイクロソフトマネーを使い続ける理由

_前回の記事はちょっとした予告編となりましたが、今回から、Microsoftからかつて発売されていた資産管理ソフト「マイクロソフトマネー」を取り上げます。

1.2011年1月に販売停止してから9年

_最終バージョンはMoney Plus Sunset Deluxeで、現在は事実上のフリーソフトとして公開されており、MSのサイトからダウンロードして無償で使用することができます。URLはこちらです(いきなり日本語版のDL先を聞いてきますのでご注意下さい)

_ただし、ソフトにセキュリティ上の問題が発覚しても、もはや修正パッチの提供は望み薄です。OSの更新については、可能な限り後方互換性を維持するのはマイクロソフトの特長なので、10年近く経過した2020年に至っても前回の記事のような対応で使用できていますが…

_PCを買い替えたりしたときに再インストールできるよう、ダウンロードしたインストール用のファイルは残しておくことをお奨めします。

2.MSNマネー残高照会サービス

_これは、MSNマネー(マイクロソフトが運営する金融情報サイト。現在も稼働しています)に金融機関サイトの認証情報を登録すると、口座残高や取引履歴の情報を取得してくれる、いわゆるアカウントアグリゲーションサービスです(でした)。マイクロソフトマネーは、その情報をOFXファイルとして取り込み、各金融機関の口座情報に取引履歴を半自動的(ユーザーによる取引内容の修正と承認行為が必要なため)に記帳できます。また、マイクロソフトマネーには証券口座に手持ちの株式やETFの証券コードと保有数量を登録できるので、市場終値による時価の管理まで可能だったのです。

2020/07/25

マイクロソフトマネー、マスターマネー等のPC家計簿ソフトを高解像度ディスプレイで活用する

_筆者の主力機は、画面サイズ15.6インチ、ピクセル数1920×1080の仕様となっております。通常、このような仕様のマシンは、Windows10の「設定」のシステム>ディスプレイ>拡大縮小とレイアウト↓ で画面サイズとピクセル数の関係(すなわち解像度)に応じた拡大率を指定することでユーザーが見やすい画面設定をするわけですが…

Windows10のディスプレイ設定

_…高解像度のマシンが普及する前に開発されたPCソフトウェアを使用すると、ソフトウェアが元来表示している画面イメージをそのまま拡大して表示されるために、ボヤけた見にくい画面になってしまいます。そして、困ったことに当Blogで扱っているPC家計簿ソフトはいずれもそういうソフトなのであります。

_今回は、高解像度非対応のソフトを高解像度ディスプレイで「それなりに」表示する方法をご紹介します。

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