2023/12/29から月額200円で広告が非表示になるプランが登場しました。レシート認識の度に広告が出るのはウザい、というユーザーの声があったようです。…しかし、データを外に出せないという課題は相変わらずらしい。2023/12/25 牛透明の謎~家計簿アプリのレシート認識機能をレポートする でご紹介したように、レシートの読み取り性能は悪くないんですけどね。

オンライン家計簿サービス(マネーフォワードME・Zaim・Moneytree・オンライン家計簿うきうき・MoneyLink・kakei+・マムクラウド家計簿)、スマートフォン用家計簿アプリ(おカネレコ・かけ~ぼ・貯まる家計簿・らくな家計簿・Dr.Wallet・Clev家計簿・DARUMA家計簿・家計簿カケイ・OsidOri・毎日家計簿・シンプル家計簿MoneyNote・Money+・スマートレシート・Recemaruレシマル・超簡単家計簿・まねーぼ)、PC用家計簿ソフト(マイクロソフトマネー・マスターマネー・Money通帳/あっと家計簿・がまぐち君・うきうき家計簿・てきぱき家計簿マム・Money Pro・GnuCash・ファイナンシャルプランナーが作った家計簿・ゆう子の家計簿・「家計簿,出納簿ひかる」・Let's家計簿)の間で相互にデータを変換する方法を研究するブログです。
2023/12/29から月額200円で広告が非表示になるプランが登場しました。レシート認識の度に広告が出るのはウザい、というユーザーの声があったようです。…しかし、データを外に出せないという課題は相変わらずらしい。2023/12/25 牛透明の謎~家計簿アプリのレシート認識機能をレポートする でご紹介したように、レシートの読み取り性能は悪くないんですけどね。
今回は、当Blogではこれまで取り上げてこなかったネタです。家計簿アプリのレシート認識機能について試してみます。これについてのネット記事は例えば 【2023年】レシート読み取り機能で比較!人気の家計簿アプリ5選 がありますが、当該の記事は実態としては「レシート読み取り機能を有する家計簿アプリの総合的比較」となっています。当Blogの今回の記事は、同じレシートをそれぞれの家計簿アプリで認識させたらどうなるのか? という点のみを比較してみたいと思います。
テスト対象は、マネーフォワードME、Zaim、おカネレコ、レシーピ、スマートレシート、Recemaru(レシマル)の6つです。Dr.Walletは、有料プランではレシートの品目データを人力入力し、無料プランではレシートの総額のみを人力入力する仕様であり、比較しても意味が無いので対象外です。
←前回の記事:2022/03/12 レシーピ!をレポートする(中篇)
_レシーピ!の予算機能は【設定メニュー】>【毎月の予算の設定】で↓のように設定します。大抵の家計簿アプリは費目ごとに予算を設定するところ、レシーピ!は毎月に使えるお金の総額のみを設定します。かなり大雑把ですが、レシーピ!は家計簿の記帳を続けられるようにすることを狙ったアプリですから、精緻な機能を備える必要性は薄く、このような造りで十分とも言えます。ただし、後述のように、予算機能の動作そのものは極めて特異です。
←前回の記事:2022/03/10 レシーピ!をレポートする(前篇)
_レシーピ!の最大の特長であるレシート読み取り機能↓についてです。Dr.Walletと同じく、レシートに印字されているお店の電話番号を、サーバーのデータベースに登録されている店舗リストと照合して、店舗名を特定するようになっています(店舗名そのものを読み取っているわけではないようだ)。読み込んだ品目のカテゴリの自動判別はできないようで、ユーザーが品目ごとに指定しなければなりません。
←前回の記事:2022/03/08 レシーピ!をレポートする(予告篇)
_レシーピ!は、レシートを撮影した際に、ユーザーの消費者としての属性を把握するためのデータが運営側にサーバーに送信される仕組みになっています。そのため、インストール後の初起動の際に↓のように個人情報を収集されますが、レシーピ!にログインするためのIDとパスワードを登録するわけではありません。
_その後、起動画面を選択します(↓の右側の画面)。ホーム画面に居る動物キャラを「ナマケモンロー」・「オカネコ」・「アル・パカヨ」の3種類から選びます。また、キャラが居ないモードもあります。
_次回以降、Androidスマホ用家計簿アプリ「レシーピ!」をレポートします。今回はその予告です。もともとはDNPがiOS版と共に運営しており、レシートを撮影すると、その内容を読み取って、買った食材に対応したレシピを提供してくれるという機能が特徴的でありました。また、かわいい(とされている)キャラクタの毎回変わるセリフや、バッジ機能といった、ユーザーに家計簿を継続させるためのインセンティブが提供されているのも特色と言えます。
_しかし、2020年12月をもってiOS版のサービスが終了し、Android版は2020年10月にBearTail.X(Dr.Walletの運営会社。公式サイトはこちら)に事業承継されて現在に至っています。
_Google Playにおける最終更新は2021/05/14となっていて2022年3月現在では間が空いているものの、事業承継後も一応アプリは更新されてはいます。ただし、事業承継時点で、前述したレシピ機能をはじめとしたいくつかの機能が停止されました(こちらを参照)。
_なかなか数奇な運命を辿っているアプリですが、BearTail.Xの公式サイトには「レシーピ!」が提供サービス一覧に載っておらず、また、ヘルプサイトを見てもとっくに廃止されたiOS版に関する記述が未だに残っているなど、(Dr.Walletと同様に)運営側の熱意というかきめ細かさに一抹の不安を感じる状態ではあります。
_筆者は、事業承継からさして間を置かずにDr.Walletとサービスを統合するのだろうと思っておりました。しかし、そういった動きが全く見られず、それ以前にレシーピ!ってどんなアプリなんだろ?と改めて興味を抱いた、というのが今回のレポートの動機となっています。なお、現時点ではレシーピ!はデータのインポートもエクスポートも出来ませんので、当Blogにおける論調は自ずと厳しいものにならざるを得ません。その点はご了解ありたく。
二年前の2022/03/14 家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ でご紹介した情報をアップデートしました。 1.家計簿アプリからエクスポートされるファイルの形式一覧 2.家計簿アプリへインポートするファイルの形式一覧 ...