2020/07/31

マイクロソフトマネーの取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する

_マイクロソフトマネー関連の連載第6弾は、前回の記事の反対で、他の家計簿アプリに向けたデータ変換の方法を解説します。マイクロソフトマネーからのデータの取り出し方は

  • Ultrasoft Moneylink(Excelアドインソフト)を使用してマイクロソフトマネーのデータファイルから直接データを取り出す→64bit版Excelでは動作せず今後の主力になり得ない
  • レポート機能の「取引の一覧」からCSVファイルでデータを書き出す→複合仕訳機能を使って記帳したデータが、総額のみ維持され内訳が失われる【追記】:複合仕訳機能を使っていても内訳の情報を維持したままCSVファイルでデータ出力する方法については 2022/01/10 マイクロソフトマネーの複合仕訳データを他の家計簿アプリ向けに変換する方法 を参照してください
_以上の2とおりがありますが、記載した事情により、前者はスルーして今回は後者の方法をご紹介します。

1.「レポート機能」の「取引の一覧」にアクセス

_マイクロソフトマネーは、レポート機能↓を使って、グラフ描画や一覧表の形で表示した際に、その元ネタになったデータを「Microsoft Excelへ書き出し」することができます。実は、取引データもその一つに過ぎません。

マイクロソフトマネーの「取引の一覧」を選ぶ

2020/07/30

マイクロソフトマネーに他の家計簿アプリのデータをOFXファイルとして取り込む方法

_マイクロソフトマネーの連載第5回(前回の記事はこちら)は、OFXファイルの取り込み方法について解説します。

1.マイクロソフトマネーの使い方には2種類あります

_いや、別に公式に述べられているわけじゃなくって、ただ単に筆者がそう主張しているだけですが…

_マイクロソフトマネーは、OFXファイルを取り込む際に、「支払先/支払元」欄(OFXファイルの<NAME>タグ)の文字列に応じて、自動的に費目を割り振るように動作します(いわゆる学習機能です)。OFXファイルは取引に対して明示的に費目を指定することはできない(注:いや、厳密にはできるんですけど、そのOFXのタグに対応している家計簿ソフトが無い…)ため、学習機能は大変有り難い。なにせ「てきぱき家計簿マム」にしても「MoneyPro」にしても、OFXファイルを取り込んだ後が大変ですからね…

_しかし…マイクロソフトマネーは「支払先/支払元」欄に「店舗名やサービス名称を」入力するのが本来の使い方ですが(これをMode1と筆者は呼んでいます)、そのようになっているOFXファイルを取り込むと、後で費目を割り振るのが鬼のように苦痛になります。なぜなら、同じ店で買い物をしたとしても、ある日は食品かもしれない、またある日は日用品かもしれない…と、結局一つ一つの取引の費目を記憶やレシートを元に手作業で割り振らねばならなくなるからです。

_そこで、筆者がお奨めしているのが「支払先/支払元」欄に費目情報を入れて運用することです(これを筆者はMode2と呼んでいます)。このようにすると、マイクロソフトマネーはOFXファイルを取り込んだ際に、「支払先/支払元」の費目情報を学習してストレートに費目を割り振るため、費目を手で修正する必要がありません。

_そういうわけで、MFFマクロは、

  • Mode1の使い方に対応して、<NAME>タグにMFF形式の「取引先」の内容を入れるようにOFXファイルを出力する(銀行口座向け:MSM-1-BK、クレジットカード口座向け:MSM-1-CC)
  • Mode2の使い方に対応して、<NAME>タグにMFF形式の「費目甲/費目乙」の内容を入れるようにOFXファイルを出力する(銀行口座向け:MSM-2-BK、クレジットカード口座向け:MSM-2-CC)。なお、<MEMO>タグには、品名@店名#メモ のいわゆるMFF書式で情報を入れる

_という、マイクロソフトマネー向けに2とおりのOFXファイルを出力できるようにしています。

_以下、その機能の使い方を解説します。なお「MFFマクロのOFXファイル出力機能」のページも適宜参照して下さい。

2.MFF形式データをOFXファイルに変換して出力する(Mode1)

_まず、↓のようなMFF形式のデータを用意します。なお、この時点でマイクロソフトマネーを起動しておいてください。

テスト用MFF形式データ

2020/07/29

マイクロソフトマネーの費目構成とカスタマイズ方法

_マイクロソフトマネー関連の連載第4弾(前回の記事はこちら)は、費目構成とカスタマイズについてです。

8.マイクロソフトマネーの標準の費目構成

(1)収入の部

_マイクロソフトマネーは資産管理ソフトと名乗るだけあって収入管理に力が入っており、他の家計簿アプリなら収入に関して片手の指で足りる費目しか用意しないのが通例のところ、↓のように充実した費目構成を用意しています。

_また、マイクロソフトマネーの特徴(特長とは言わない)として、費目(第一階層)・内訳(第二階層)の組に対して、別途に「種類」を設定するようになっていることが挙げられます。この「種類」はマイクロソフトマネー特有の分析機能の動作に必要になるため、無指定にはできず、追加・変更・削除もできません。

2020/07/28

マイクロソフトマネーの入力UIは残念ながらやはり古いです

_マイクロソフトマネーの連載第三回(前回の記事はこちら)は、入力UIを取り上げます。

_【2022/01/10追記】本記事の内容について重大な誤りがありました。本文中にてフォローしておりますのでご覧下さい。

7.マイクロソフトマネーの入力UI

(1)ホーム画面

_マイクロソフトマネーは、Webページをブラウザで閲覧する仕組みを応用してUIを構成しています。↓はそのホームページとも言うべき画面であり、表示内容のレイアウトをユーザーがカスタマイズできます。が、…初心者は「一体何から始めればいいんだ!?」と大いに戸惑うことでしょう。

マイクロソフトマネーのホーム画面

2020/07/27

マイクロソフトマネーの基本事項と初期設定

_前回に引き続き、マイクロソフトマネーの基礎論の解説です。今回は、他の家計簿アプリと同様に、資産種別と取引種別を取り上げます。

4.マイクロソフトマネーの資産種別

_マイクロソフトマネーでは現金、銀行口座、クレジットカード等をまとめて「資産」と呼びます。通常、「資産」という用語の反語が「負債」であり、「資産額」-「負債額」=「純資産額」であるわけですが、マイクロソフトマネーの用語の使い方としては「負債」を記帳する場合でもその管理単位は「資産」と呼ばれます。ここらへんがややこしいところですが、慣れるしか無いですね。

_そして、マイクロソフトマネーの「資産の設定」(後述します)においては、まず金融機関の種類を

  • 銀行預金
  • クレジット カード
  • 投資
  • その他の資産

_の4種類から選び、次に、より詳細な資産の種類を↓の表から選択します。負債を記帳する場合は「その他の資産」からさらに負債的なものを選択することになります。いわゆる現金財布もこの中にあります。また、マイクロソフトマネーの基本設計が行われた当時は「電子マネー」なんてものは無かったので、現金に相当するものとして取り扱うことになります。

マイクロソフトマネーの資産の種別

2020/07/26

2020年でもまだマイクロソフトマネーを使い続ける理由

_前回の記事はちょっとした予告編となりましたが、今回から、Microsoftからかつて発売されていた資産管理ソフト「マイクロソフトマネー」を取り上げます。

1.2011年1月に販売停止してから9年

_最終バージョンはMoney Plus Sunset Deluxeで、現在は事実上のフリーソフトとして公開されており、MSのサイトからダウンロードして無償で使用することができます。URLはこちらです(いきなり日本語版のDL先を聞いてきますのでご注意下さい)

_ただし、ソフトにセキュリティ上の問題が発覚しても、もはや修正パッチの提供は望み薄です。OSの更新については、可能な限り後方互換性を維持するのはマイクロソフトの特長なので、10年近く経過した2020年に至っても前回の記事のような対応で使用できていますが…

_PCを買い替えたりしたときに再インストールできるよう、ダウンロードしたインストール用のファイルは残しておくことをお奨めします。

2.MSNマネー残高照会サービス

_これは、MSNマネー(マイクロソフトが運営する金融情報サイト。現在も稼働しています)に金融機関サイトの認証情報を登録すると、口座残高や取引履歴の情報を取得してくれる、いわゆるアカウントアグリゲーションサービスです(でした)。マイクロソフトマネーは、その情報をOFXファイルとして取り込み、各金融機関の口座情報に取引履歴を半自動的(ユーザーによる取引内容の修正と承認行為が必要なため)に記帳できます。また、マイクロソフトマネーには証券口座に手持ちの株式やETFの証券コードと保有数量を登録できるので、市場終値による時価の管理まで可能だったのです。

2020/07/25

マイクロソフトマネー、マスターマネー等のPC家計簿ソフトを高解像度ディスプレイで活用する

_筆者の主力機は、画面サイズ15.6インチ、ピクセル数1920×1080の仕様となっております。通常、このような仕様のマシンは、Windows10の「設定」のシステム>ディスプレイ>拡大縮小とレイアウト↓ で画面サイズとピクセル数の関係(すなわち解像度)に応じた拡大率を指定することでユーザーが見やすい画面設定をするわけですが…

Windows10のディスプレイ設定

_…高解像度のマシンが普及する前に開発されたPCソフトウェアを使用すると、ソフトウェアが元来表示している画面イメージをそのまま拡大して表示されるために、ボヤけた見にくい画面になってしまいます。そして、困ったことに当Blogで扱っているPC家計簿ソフトはいずれもそういうソフトなのであります。

_今回は、高解像度非対応のソフトを高解像度ディスプレイで「それなりに」表示する方法をご紹介します。

2020/07/24

マネーフォワードMEからコピペしたデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

_今回は、前回の「マネーフォワードMEからダウンロードしたデータ」ではなく、Web版のブラウザ画面からコピペしたデータをMFF形式に変換する方法を解説します。


_【2020/10/08追記】 マネーフォワードME Web版の画面表示の仕様変更に伴い、データをブラウザ上でコピーする場面と、Excel上にペーストする場面では、当記事とは異なる画面に変わっています。操作等は変わりませんが、2020/10/08「マネーフォワードMEのサイトの変更に伴いMFFマクロV2.12を公開しました」も参照して下さい。

_【2020/11/01追記】 コピペで得たデータには計算対象フラグが含まれていないため、MFFマクロ側で強制的に 振替取引の場合=0、収入・支出取引の場合=1としてMFF形式に変換するように動作を改めました。2020/11/01「MFFマクロV2.13公開 マネーフォワードMEからコピペしたデータの処理を改善しました」を参照して下さい。


_マネーフォワードMEのWeb版は、ブラウザ画面に取引データの項目・内容を省略せずに表示する仕様であり、コピペで取引データを得ることが可能です先日のリニューアルが完遂していたらこれはできなくなるところでした)。なお、使用するブラウザはGoogle Chromeあるいはその系統に属する新EdgeやSleipnir等に限定されます。少なくとも、現状ではIE11や旧Edgeでは以下のような操作はできません。

_また、この方法を適用するには、マネーフォワードMEへのデータ入力について以下の制限が生じます。

  • 内容欄・メモ欄に、数値と解釈できる文字列のみを入力しないこと(全角文字でもダメ)。MFFマクロはそれを金額と認識してしまう。
  • 内容欄・メモ欄に"/"と"("の両方が含まれる文字列を入力しないこと。MFFマクロはそれを日付と認識してしまう。

_このように運用していただいている前提で、まず、マネーフォワードの収入・支出詳細表示の画面で↓のように範囲を指定してコピー(Ctrl+C)します。

マネーフォワードMEからコピーする

2020/07/23

おカネレコプラスの意味不明なアップデートについて

_おカネレコプラス当Blogにおける初回の記事はこちらはデータのインポートもエクスポートもできないので当Blogにおいては継子扱いをしておりますが、発展途上のアプリであり、一応追跡は続けております。しかし、今回のアップデートは全く意味が判りません。何がしたいんだ開発元は?

1.そりゃ改善点が無くはないのですがね

_7月上旬に実施されたアプリのアップデートでは、画面上部に常にアプリのタイトルが表示されるようになり、その分、全体的にフォントが小さくなりました。

_また、グラフ内に項目名が表示されるようになりました。これは朗報。円グラフの描き方も0時方向から3時方向に開始点が移動していますが、他の家計簿アプリには見られない珍しい方式です。そして、その意図も必要性も判らん…

おカネレコプラスの円グラフ(リニューアル前後)

マネーフォワードMEからダウンロードしたデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

_マネーフォワードMEの連載第4弾(前回の記事はこちら)は、他の家計簿アプリへのデータ変換方法を取り上げます。2018年12月に"ME"が付くと同時にデータアップロード機能が廃止されているため、現状ではユーザーがマネーフォワードに手持ちのデータを取り込ませる方法は無く、取り出しの一方向のみとなります。

1.マネーフォワードMEからデータをダウンロードする

_家計簿画面の最下段↓にある【ダウンロード】ボタンを叩くと、ダウンロードするファイル形式を選択できます。ここで「CSVファイル」を選ぶと、ブラウザに設定されているダウンロード先フォルダにCSVファイルが保存されます(同時に、CSVファイルに関連付けられているアプリが起動します)

_なお、この方法でダウンロードしたデータには、家計簿画面で表示中の月の、全口座の取引が含まれます。マネーフォワードMEはダウンロードは月単位でしかできません。

マネーフォワードからCSVファイルをダウンロードする

2020/07/22

マネーフォワードMEの基本事項と振替取引の特異な動作について

_お恥ずかしい限りですが、筆者はマネーフォワードMEのヘビーユーザーを名乗りながら、これまで家計簿アプリとしての基本事項をまるで押さえておりませんでした(恥)。今回の記事で取り返します(前回の記事はこちら)。

1.マネーフォワードMEの口座種別

_前々回の記事で、マネーフォワードMEには

  • ユーザーがデータを手入力する口座
  • 金融機関連携機能によりデータを得る口座

_の全く異なる口座がある、と申し上げました。前者については、↓の画面例のように、(連携機能)未対応の手入力用資産として設定します。

マネーフォワードMEの連携機能未対応の口座の設定画面

2020/07/21

開発元も教えてくれないうきうき家計簿シリーズの全体像

_ここまでうきうき家計簿シリーズについて連載で解説してまいりましたが(前回の記事はこちら)、今回で一応まとめます。

1.PCソフトとWeb版の関係

_うきうき家計簿のシリーズは、PCソフトにフリー版と製品版、Web版に無料サービスと有料のプレミアムサービスがあり、データ同期機能の存在もあって、その関係性が極めて判りにくいものになっておりました。これをなんとか図式化すると↓のようになります。

うきうき家計簿シリーズのデータフロー

2020/07/20

Superうきうき家計簿はフリー版とはさらに違います

_うきうき家計簿シリーズを集中的に取り上げている連載も終盤になってきました(前回の記事はこちら)。今回は、PCソフトの製品版である「Superうきうき家計簿」について触れます。

1.Superうきうき家計簿の概要

_Superうきうき家計簿はダウンロード版がVectorから購入可能です。↓の画面例のように、フリー版より若干見た目は派手にアレンジされています。カラーデザインは他に2種類選択することができます。

Supeうきうき家計簿の画面例

2020/07/19

マネーフォワードMEの費目構成に突っ込みを入れるとこうなります

_マネーフォワードMEの連載第二回目(前回の記事はこちら)は、定番の費目構成です。Zaimと同様にごくごく常識的に作られていると思います。が、やはり不足しているところ、余計なもの、分割すべきものがあります。

_表の色遣いの凡例は以下のとおり。

緑色 名称変更等、修正すべきもの
赤色 追加すべきもの
橙色 削除すべきもの

うきうき家計簿PCソフト(フリー)版はWeb版とは微妙に違います

_これまで4回の連載(前回の記事はこちら)で「うきうき家計簿」のWeb版たる「オンライン家計簿うきうき」のご紹介をしてきましたが、「うきうき家計簿」は本来はPCソフトであって、今回ご紹介するフリー版はWeb版(プレミアムプラン)とのデータ同期が可能です。ダウンロードはこちらから。

1.うきうき家計簿フリー版の初期設定

_うきうき家計簿フリー版をインストールして初回の起動時に、↓のように家計簿データに名前を付けるように求められます。適当な名前を付けると…

うきうき家計簿初起動

_初期設定のダイアログが表示されます↓。ここで「起動時パスワード」とは、PCソフトを起動する際のパスワードであり、「オンライン家計簿うきうき」にログインするときのパスワードではないことにご注意ありたく。

うきうき家計簿初起動後の初期設定

2020/07/18

マネーフォワードMEはまずUIから語りましょう

_当Blogでは、マネーフォワードMEについてはWebサイトのリニューアルが見込まれていたことにより記事の掲載を見送っておりましたが、例のリニューアルのロールバック事件で当面の仕様変更が考えにくくなったため、いよいよ取り上げることにしたいと思います。連載の初回として語るべきは、やはり大問題になったUI(ユーザーインターフェース)についてでしょう。

1.マネーフォワードMEの旧来の/現在のWeb版ホーム画面

_マネーフォワードMEのWeb版ホーム画面↓は、このように多くの情報を一画面に表示するようになっています。これを運営側では「古くさい」と考えていたようなのですが…筆者はむしろこの情報量の多さこそを好ましく思っていました。

_ただ、いずれにしてもこの画面は概要(サマリー)であり、より詳細な情報が必要であればユーザーはそれぞれの機能にアクセスするわけです。であれば、そもそもサマリーを表示せず、それぞれの機能へのリンクだけを貼っておいて画面をすっきりさせるべきではないか…というのが今時のスマホアプリ的な考え方のようです。

_しかし…この画面も、実は余計な情報が多いです。その最たるものは、API連携している金融機関とのトークン情報で、こんなものをここで表示されても全く無意味です。連携している金融機関が多いと、画面を長々と下までスクロールさせなければならないのも苦痛です。

「オンライン家計簿うきうき」に他の家計簿のデータを変換してインポートする

_「うきうき家計簿」シリーズ連載第4弾(前回の記事はこちら)は、他の家計簿アプリのデータをオンライン家計簿うきうき(プレミアム会員)へインポートする方法をご紹介します。

1.MFF形式のデータをオンライン家計簿うきうき向けに変換する

_MFF形式のデータを準備した状態を↓に示します。このデータを「オンライン家計簿うきうき」向けに変換するには、D1セルのドロップダウンリストで"うきうき家計簿"を選択し、セルカーソルをD1セルに合わせた状態でMFFマクロを動作させます。

MFF形式データをうきうき形式に変換

2020/07/17

マイナポイントにPCから申し込む手順(Suica×JRE POINTの場合)

_マイナンバーとキャッシュレス決済手段を紐づけることでポイント還元を受けられる「マイナポイント」にオンラインで申し込んでみました。筆者が選択した決済サービスは「モバイルSuica」(ポイント還元はJRE POINTで受けることになる)ですが、他でも多分ほとんど手順は変わらないでしょう。

_まず、https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/flow/mykey-get/にアクセスします↓。ここではマイナンバーカード対応のICカードリーダライタを持っている前提で、【パソコンの場合】の【インストール】を叩きます。

「オンライン家計簿うきうき」からエクスポートしたデータを他の家計簿向けに変換する

_「うきうき家計簿」シリーズ連載第三回(前回の記事はこちら)は、「オンライン家計簿うきうき」からのCSV出力とMFF形式への変換についてです。

1.オンライン家計簿うきうきからのデータ出力

_「オンライン家計簿うきうき」には2とおりのデータ出力方法があります。まず、その一つが「全件テキスト出力」↓で、「オンライン家計簿うきうき」に入力されている全取引データを問答無用で吐き出します。

全件テキスト出力

_「問答無用」ですから、特に何のお知らせも無く淡々とCSVファイルがダウンロードされます↓。

オンライン家計簿うきうきから全テキスト出力したデータ

2020/07/16

Bloggerの改悪と改善は頻繁に行われます

_ここ最近、Bloggerの編集画面が細かく変更されています。Google側でいろいろ試しているようです。

1.編集モードの切り換えが煩雑になった

_Bloggerは、他のBlogサービス同様にHTMLによる編集モード(HTMLビュー)と、リッチテキスト(作成ビュー)による編集モードがあります。その切換が、以前はワンボタンでできたものが、わざわざドロップダウンリストでの選択式に変更されました。ツールバーにある▼マークが、ドロップダウンリストになっていることを示しています。

Bloggerの編集モードの切り換えがやりにくくなった

2.色の選択肢が増えた

_こちらは改善と言っていいでしょう。Bloggerの色の選択肢は少なく、特にExcelのスクリーンショットを多用する当BlogではExcelの色指定と合わないため少々苦痛を感じていました。それが本日改善されていることが確認できました。

Bloggerの色指定の改善

_ただし、Bloggerのこのような改悪・改善は非常に気まぐれに行われ、いきなり旧来に戻されたりすることもあります。この情報も数時間で古くなってしまうかもしれません。

オンライン家計簿うきうき:レビューその2

←前回の記事

5.オンライン家計簿うきうきのグラフ機能

_オンライン家計簿うきうきのグラフ機能は、種類的には豊富なのですが…描画エンジンがちょっと古くて、データ系列の表示のON/OFFができないのは残念です。まず「資産管理」タブの「資産・負債集計」から。このグラフ画面には↓のようにちょっとしたバグがあるものの、さしたる実害はありません。

オンライン家計簿うきうきのたいしたことの無いバグ

2020/07/15

オンライン家計簿うきうき:レビューその1

_今回から「うきうき家計簿」シリーズを取り上げます。この家計簿アプリのシリーズ構成は以下のとおりで、PC家計簿ソフトとオンライン家計簿サービスの間で、データを同期する機能も実装されています。

  • PC家計簿ソフト
    • うきうき家計簿(フリー版)
    • Superうきうき家計簿(製品版)
  • オンライン家計簿サービス
    • オンライン家計簿うきうき(無料版)
    • ★オンライン家計簿うきうき(プレミアムプラン:有料)

_この中で当Blog的に最優先すべきはCSVファイルのインポート機能を有する★であり、まずはここからレビューいたします。

1.オンライン家計簿うきうきについて

_オンライン家計簿うきうきは2009年から提供されており、Zaimが2011年、マネーフォワードが2012年ですからそれらよりも先行していることは特筆すべきことです。ただし、金融機関サイトとの連携機能、すなわちアカウントアグリゲーションサービスが無いため、知名度はすぐに後続に追い抜かれてしまいました…。

_ユーザー登録をしてログインした直後のWebページを↓に示します(広告は削除しています)。右ペインのコマンド一覧でできることを全て把握できるのは判りやすいです。赤文字になっている機能の中に「CSVインポート」「他社CSVインポート」があり、これらは有料(税込200円/月)のプレミアムプランで提供されます。他のオンライン家計簿サービスはデータを外部に持ち出すことに対して課金しているのに対して、「うきうき」はその逆をやっているのが面白いですね。

2020/07/14

Zaimの金融機関連携口座に過去の取引データを連結する方法(Part3)

←前回の記事

9.残高調整をキャンセルするデータをでっち上げる

_これまでの記事で、Zaimは

  • 初回の口座連携の際に、ユーザーが指定した開始日以前のデータも金融機関サイトから取り込める場合は、そのデータは残高調整データとして取り込む
  • その後、ユーザーが指定日以前の取引データをアップロードすると、前述の残高調整データと重複することになる(しかもそうなることは一見して判らない)

_このような動作することが判ってきました。では、後者のダブりを解消するためにはどうすれば良いか、というと、この残高調整データをキャンセルする残高調整データをでっち上げてアップロードすればよいのです。

_Zaimからダウンロードしたデータには、↓のような残高調整データが含まれています。

Zaimが付加した残高調整データ

2020/07/13

Zaimの金融機関連携口座に過去の取引データを連結する方法(Part2)

←前回の記事

5.モバイルSuicaのさらに過去の取引データをアップロードする

_前回の記事を踏まえて、Zaimに2018/09/20より前の取引データをアップロードしてみましょう。ここでは、筆者が2006年以降の全ての家計簿データを管理しているマスターマネーのデータをベースにします。

_筆者のマスターマネーの「11モバイルSuica」アカウントのアクチュアルデータによると、2018年4月以降の月末残高は↓のとおりです(2019年2月分はまだ入力していませんが、それ以前は正しいデータです)。なお、このデータで重要なのは…実は2018年4月末の残高13,694の左にある繰越額11,023という数字です。これが2018/03/31時点の残高です。

モバイルSuicaの月ごとの残高認識onマスターマネー

_ここでは、2018年度初(2018/04/01)から2018/11/30(Zaimと口座連携させたときは2018/12/01以降のデータを取り込めと指定したので)のデータを抽出します。

モバイルSuicaの2018年04~11月の取引データをマスターマネーからエクスポートする

2020/07/12

Zaimの金融機関連携口座に過去の取引データを連結する方法(Part1)

_2020/07/03「2020年7月時点のZaim論」で申し上げたように、Zaimは「金融機関サイトと連携している口座であってもデータの追加・削除・修正が可能」という希有な仕様を誇っています。つまり、Zaimの会員(プレミアム会員でなければなりませんが)登録以後にZaimで取得した取引データに、それ以前の(ユーザーの手持ちの)取引データを連結する、という大技が可能です。今回を含め3回の連載で、その大技について解説したいと思います。Zaimの恐るべき能力と危うさをとくとご覧下さい。

1.今回の連載の狙い

_この連載では、

  1. Zaim(プレミアム会員登録が必要)上で、金融機関サイトと連携する口座を作成
  2. 金融機関サイトから取引データを取り込ませる
  3. それよりもさらに過去の取引データ(他の家計簿ソフトで作成したもの)をZaimにアップロード
  4. Zaim上で過去の残高推移を正しく認識させるための操作を行う

_…という一連の手順を、モバイルSuicaを例題に解説します。この記事を作成したのは1年半前であり、Zaimの画面等も若干古いものを再掲しておりますがご容赦ありたく。…時を2019年2月に戻そう。

2.ZaimにモバイルSuicaを連携させる

_↓早速、ZaimにモバイルSuicaを連携させます。筆者がこの操作を行ったのは2019/02/22であり、データ取得開始日は2018/12/01としておきます。

モバイルSuica通常版と連携

_モバイルSuicaのデータが取り込まれたら、早速口座の残高推移がどのように認識されているかを確認しましょう。筆者のモバイルSuicaの場合は↓のようになりました。

口座連携直後のモバイルSuicaの残高推移

2020/07/11

Zaimを256倍便利にするカスタマイズ術

_Zaimは口座・費目のアイコンおよび表示色をカスタマイズできます。と、いうことは…デフォルトの設定がイマイチなわけです。今回は、20年ぐらい前に流行った記事タイトルで、Zaimのカスタマイズ方法をお届けします。

1.Zaimの口座を判別するためのアイコンを作成する

_Zaimの取引履歴画面において、取引対象の口座を判別できるのは出金・入金欄に入るアイコンだけであり、デフォルトのアイコンでは泣けてくるほど判りにくい状況です。そこで筆者は↓のように、口座に2桁の通し番号を付けて、その番号をアイコン化して口座に割り当てています。このアイコンの作り方を解説しましょう。

Zaimの履歴画面で口座を示すアイコンを見やすくした

2020/07/09

Zaimに他の家計簿アプリから変換したデータをアップロードする

_Zaim関連の連載第6弾は、前回の反対で、他の家計簿アプリのデータを変換してZaimにアップロードする方法を述べます。

1.ZaimへのアップロードはACF機能の活用が必須

_Zaimのデータアップロード機能は、Zaimに未登録の口座や費目がデータに含まれていた場合、その時点で新しい口座や費目を作成してアップロードを受け付けるようになっています。

_これは非常に柔軟な対応ではありますが、そのように処理した、というメッセージの類が一切ユーザーに示されないため、Zaimのデータを見ているといつの間にか自分の知らない口座や費目が紛れ込んでいる、という厄介な事態を引き起こします。また、Zaimは口座や費目を削除することはできず非表示にするだけなので、不本意に追加された口座・費目をなんとか整理しても、その痕跡となるゴミデータがいつまでもZaim内部に残ってしまいます。

_そういうわけで、Zaimにデータをアップロードするなら、やはり、Zaimに登録されている口座・費目の範囲から逸脱しないように、あらかじめデータを整えておくことをお奨めします。その前処理を行うのがMFFマクロの付属機能たるACF(Account and Category Fixer)です。

_ACFの使い方についてはこちらのページを参照してください。以下の解説は、ACFで口座・費目を整えてMFFマクロで出力したZaim形式のデータ↓を前提とします。

2020/07/08

マネーフォワードMEのWeb版のリニューアルが取り消されるそうです

_いやはや、驚きの展開です。昨日7/7(火曜日)に行われたマネーフォワードMEのWeb版リニューアルが取り消されることになりました。詳しい事情は『マネーフォワード ME』Web版リニューアルに関する今後の方針についてをご覧ありたく。今晩(7/9未明)の臨時メンテナンスで戻し作業を行うようです。

_曰く、リニューアルが古参ユーザーの大反発を買った、ということだそうですが…筆者は5年来のユーザーですけど、大改悪だとは感じなかったんですよね。2018年12月にファイルアップロード機能が突然廃止されたときにブチ切れたほどではなかった。4月に限定公開されたβ版で指摘した点も(ごく一部ですが)修正されていましたし。

_リニューアル版で見つけた不具合と言えば、CSVファイル・Excelファイルのダウンロード時にファイル名が文字化けしてしまう症状があり、これも昨日の午前中に指摘して、夕方には修正され、対応の早さに驚いたものです。修正した旨の連絡はいただけていませんけど、多分昨日中にわんさと来たネガティブな反応にどう対応するか協議していたのでしょう。

_ちなみに、リニューアル版は、実はMFFマクロが提供している「無料プランでも画面表示をExcelにコピペすれば、取引データをMFF形式に変換できるよ」という機能が使えないようになっています。筆者はこれは運営側としてはやって当然の対応だと思います。

_リニューアルを取り消して戻し作業を行った後、今後、運営側がどのように動くのかわかりませんが…旧Web版の特長であった「情報の一覧性」をある程度残した形で折衷案的なものを模索するか、古参ユーザーと新規ユーザーのニーズの違いを別版で選択できるようにするか、どちらかになるのでしょう。ひとまず、ヘビーユーザーとしては迷走は避けていただきたいものであります。何せ当BlogではまだマネーフォワードMEの解説記事は書けていないのですから…!

Zaimからダウンロードしたデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

_Zaim関連の連載5回目(前回はこちら)は、Zaimからダウンロードしたデータの変換について解説します。

1.家計簿アプリZaimの基本事項

_これまでに触れるのを忘れておりましたが、Zaimの口座・取引の種類について解説しておきます。

(1)口座の種類

  • 銀行・カード連携
    • 金融機関連携によるデータ取得とユーザーによる手入力の両方が可能
    • 銀行・電子マネー・クレジットカード・証券等、金融機関の別による差異はない
  • 現金
    • ユーザーの手入力のみできる
    • 複数設定可能

(2)取引の種類

  • 支出(Payment)
  • 収入(Income)
  • 振替(Transfer)
    • 振替元・振替先の口座名が両方揃っていることが必要
  • 残高調整(Balance)
    • Zaimが「データ処理を行った時点において」認識している口座残高を、指定した金額だけ増減させる。金融機関連携で口座の残高を取得した際、および、ユーザーが残高調整機能を使用した際に生成される。内部処理用でユーザーには見えないが、ZaimからDLされるデータには含まれている。MFFマクロではこの取引は無視する。
      このデータの振る舞いについては2020/07/12「Zaimの金融機関連携口座に過去の取引データを連結する方法(Part1)」からの連載を参照のこと。

2.Zaimからのダウンロード

_Zaim(Web版)のホーム画面右上の【設定】メニュー内にある【ファイル入出力】を叩くと↓…

Zaimのホーム画面の設定メニューからファイル入出力を選ぶ

2020/07/07

マネーフォワードMEのWeb版がリニューアルされました

_マネーフォワードMEのWeb版のリニューアルが近日中に行われることになりました7/7(火)に行われました。Web版の画面上部に告知されております(すげえな、近日中に、と言ってその翌日にはやりやがった)

_目的は、スマホ版とWeb版の差異の解消。スマホ版には今回変更は無いとのことなので、必然的にWeb版がスマホ版に近づきました。

_4月の末に限定公開されたβ版で「うーん」と感じたところがどれぐらい改善されているか、近日中にレビューしたいと思います(筆者の行動は文字どおり近日中です)。マネーフォワードMEの記事掲載を待っていた甲斐があった…か?

2020/07/06

Zaimの検索機能は激しく残念(追記あり)

_Zaimの連載4回目(前回はこちら)は、検索機能についてです。履歴画面の【検索】ボタン、さらに【オプションを表示する】を叩くと、詳細な条件指定ができるようになります↓。

Zaimの入力UIは二種類ある
 

2020/07/05

Zaimの「かんたん入力」は使わないほうがいいですよ

_Zaimの連載三回目(前回はこちら)は、データ入力に関するユーザーインターフェースを取り上げます。実は、以前から指摘している問題点は改善されていません…。

1.入力UIは「かんたん入力」と「家計簿を入力」の二種類がある

_Zaimのホーム画面↓の右ペインにあるのが「かんたん入力」のフォームです。また、上部にある【家計簿を入力】ボタンか、「かんたん入力」の右上にグレーで表示されている【品目別に入力】を叩くと、「家計簿を入力」の画面に遷移します。

_「かんたん入力」のフォーム内の【詳細を入力】を叩いて展開させたところです↓。【用途】とは、カテゴリを指定する欄であり(内部で用語が統一されていないのはZaimのUIの大きな欠点です)、【支払い元】は口座リスト、【お店】は過去の入力実績リストからプルダウンメニューで選択します。

_…あれ? 何かが足りない、と感じた方は鋭い。そう、「品名」欄がありません。

_「かんたん入力」で入力したデータを、履歴画面から呼び出して見てみますと…↓のように、やはり「品名」欄がありません。つまり、「かんたん入力」で入力したデータに、後で品名を追加しようとしても、それはできないのです。

_Zaimはデータを精緻に入力できるのが特長であり、はっきり言って「かんたん入力」は使う意味がありません。さっさと廃止してしまえばいいのに…

2.「家計簿を入力」画面での入力

_次に、「家計簿を入力」画面↓を使ってみます。前々回で「Zaimは複合仕訳ができる」とご紹介しましたが、1回の取引で複数の買い物を入力する「レシート入力」機能がこれにあたります。↓の画面では3行分しか入力できないように見えても、入力を進めていけば行は自動的に追加されます。

_ちなみに、Zaimではカテゴリの選択はジャンル(内訳)を含めた一覧から行います。Moneytreeのように第一階層を選択してから第二階層を選択するUI2020/06/18「Moneytreeの入力UIは単純だが慣れないと間違える」参照よりはマシであっても、ここはやはりマネーフォワードMEのように階層構造対応のドロップダウンリストにして欲しいところですね。

_また、金額の入力は、2020年3月末のリニューアル(と思われる)で、強制的に電卓が表示されるようになりました。便利と言えば便利、しかし少々ウザいと感じることもあります。

_↑の画面で入力したデータを、履歴画面から呼び出してみますと、↓のように、「かんたん入力」で入力した場合と異なるダイアログで表示されます。

_↑の画面で【お店】を選択しようとすると…困ったことにプルダウンメニューがダイアログの外へはみ出てくれない(これも先のリニューアルでこうなったらしい)ため、↓のように右端の二重のスクロールバーを駆使してメニュー表示の縦幅を広げなければなりません。

3.Zaimの入力UIにはまだまだまだまだ改良点すべき点があります

_Zaimの入力UIとして真っ先に改善していただきたいのが、スマホアプリ版にしか実装されていない

  • 複数の取引のカテゴリを一括で変更する機能
  • 支出・収入取引を振替取引に修正する機能
_をWeb版に実装することです。特に後者は重要で、金融機関連携機能で取得した取引データを正しくデータ化するには必須なのに、Web版ではできないためスマホアプリとの併用を強いられています。なんとかしてくれないかな~

2020/07/04

Zaimの費目構成は至極まともですが改善すべきところもあります

_前回から始まったZaimの連載、今回はデフォルトの費目構成について述べます。

_Moneytreeのように無茶苦茶なところは無く、常識的にまとめられています。しかし、それでも不足を感じるところ、無用と思えるところ、変更すべきところ、分割すべきところはあるので、表中に突っ込みどころを入れました。

Zaimのデフォルトの費目構成

_目立つ問題点としては…Zaimは履歴画面において費目をカテゴリをアイコンで、ジャンルを文字列で表示するため、例えば↓の6行目の「その他」は、カテゴリ=「食費」の内訳の「その他」であるわけですが、それがぱっと見では判りにくい、という点が挙げられます。筆者としては、このようなジャンルは「その他食費」という具合に、カスタマイズ機能で変更することをお薦めします。

Zaimの履歴表示画面

2020/07/03

2020年7月時点のZaim論

_当Blogは、2020年5月にBloggerに移転して以来、旧Blogのネタのリニューアルを中心に記事をアップしてまいりましたが、いよいよオンライン家計簿アプリの巨頭Zaimに着手します。ただし、当Blogとしては今更「Zaimを使うと銀行やクレジットカードの明細を取り込んで家計簿を作ってくれるので節約生活ができるようになりますよ~」的な記事にするつもりは毛頭無く、例によって、家計簿データをアプリ間で相互変換するために必要になる情報を中心に解説してまいります。

1.データアップロード機能はZaimの一大特徴

_2018年12月にマネーフォワードがマネーフォワードMEに名称を変更したと同時にCSVファイルのアップロード機能を廃止した(これで筆者のマネーフォワードに対する心証はかなり悪くなりましたな)ことで、この機能を有しているオンライン家計簿サービスは、筆者が知る限りでは以下の3つとなりました。

  • Zaim…後述
  • Dr.Wallet…あまり完成度は高くない
  • オンライン家計簿うきうき…有料プランで追加される機能

_実は、Zaimの動向にも少々危うさを感じさせるものがあります。2018年3月ごろですが、CSVファイルのデータ列をZaimのデータ項目に割り当てる仕組みが機能ダウンされ、さらに2019年8月8日をもってアップロード機能に関するユーザーサポートが打ち切られました(機能は動作するが質問は受け付けない)。ちなみに筆者はZaimのこの機能のバグを2件指摘しており、初回は少々的はずれな対応をされても最終的には修正していただいていたので、この処置は大変残念でした。

_Zaimのデータアップロード機能は、いずれ別途解説しますが、Zaimに登録されていない口座や費目を指定したデータが含まれていても、ユーザーに断り無く新規の口座や費目を勝手に作って取り込んでしまうという、かなり危険な動作をします。このあたりはユーザーの自己責任、というのがZaim運営側の考え方のようです。よって、筆者のMFFマクロは、このような事態を避けるためにACF機能を実装しているわけです。

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家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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