_Zaimの連載4回目(前回はこちら)は、検索機能についてです。履歴画面の【検索】ボタン、さらに【オプションを表示する】を叩くと、詳細な条件指定ができるようになります↓。
1.取引種別を「すべて」としている場合
_Zaimの検索機能は2020年3月ごろにリニューアルされ若干の機能強化が図られていますが、取引種別ごとに異なる動作をする、という特徴は変わっていません。
_まず、取引種別を「すべて」としている場合です。このときは、検索条件に口座を指定することが出来ません。このため、Zaimは口座別の出納帳を表示できないという大きな弱点を抱えています。なぜそうなってしまうのか、については別途解説します。
_また、検索条件として任意のカテゴリ(もちろん「すべて」以外)を指定すると、小カテゴリ(これも別の画面では「ジャンル」であったり「内訳」であったりします。用語の不統一もZaimの大きな欠点です)を指定できるようになります。
_↓の例では カテゴリ=食費
とした場合を示しています。ここで小カテゴリを「すべて」と指定すると…普通であれば
カテゴリが「食費」となっているすべての取引データを抽出する
という動作になりますよね?
ところがZaimにはここにバグがあって、結局、検索はカテゴリに何を選択していても すべてのカテゴリ を抽出するように実行されます(つまり検索になっていない)。この点については運営側に問い合わせ中です⇒【2020/07/23追記】:運営側で修正していただきました。
2.取引種別を「支出」とした場合
_この場合も、カテゴリを指定することで小カテゴリが指定できるようになります。ちなみに、カテゴリや小カテゴリはそれぞれ複数指定する、という技は使えません。この点も残念ですね。
_ちなみに、検索対象期間の指定は、日付の直接入力か、カレンダーによる選択で行います。
3.取引種別を「収入」とした場合
_収入取引については、小カテゴリおよび品名の指定欄が消えます。
4.取引種別を「振替」とした場合
_この場合は、カテゴリや品名の指定欄が無くなります。
_このように、Zaimは結構きめ細かくUIを造り込んではいるんですね。しかし、肝心なところに力を入れていないために中途半端な機能に収まってしまっている…。もちろん、マネーフォワードMEのように検索機能を全く実装していないよりはマシなのですが、筆者としては実に残念に思えます。今回指摘した点を補強して、さらに抽出した結果をCSVファイルとしてダウンロードできれば最強でしょう。