2020/05/31

Bloggerのカスタマイズをいろいろ試しています

_備忘のために、筆者がBloggerで試しているカスタマイズに関して記しておきます。

1.(不採用)カレンダーガジェット

_Bloggerって、カレンダーが標準で用意されていないんですね… これが不満な方は以前からおられたようで、↓の記事を見つけました。

_ただ、これらを適用するには「ブログアーカイブ」のガジェットを「日別」に設定しなければならず、どんな記事が投稿されているかがぱっと見で判らなくなるんですよね… というわけで一時適用してみましたが、やむなく元に戻しました。

2.(不採用)連絡フォームを固定ページ内に設置

_Bloggerは「連絡フォーム」ガジェットが投稿記事内ではなくサイドバーに設置されるので、どの記事を見ていても連絡フォームが目に入ってしまいます。これがウザいと感じる方も多く、これもググればいくつか対策が得られます。しかし、筆者の環境・設定の問題なのか、連絡フォームにテストで書き込んだメッセージが筆者のメールアドレスに送られてこない、という根本の問題にぶち当たりました。

_そのため当Blogではプライバシーポリシーの固定ページにコメント欄を設けて、承認制コメントの機能で連絡フォームを役割をさせるという暫定措置を採っています。困ったなこりゃ。

3.ナビゲータの調整

_Bloggerの投稿記事の下に標準で表示される”次の記事 ホーム 前の記事”のリンクのことです。まず、"次の記事"と"前の記事"に、記事名が入るようにしました。

_次に、「次の記事」と「前の記事」を入れ替えました。普通、こういうのってカレンダーを連想して"前の記事 ホーム 次の記事"と配置するはずなんですが、Bloggerでは逆になっているのですな。使わせていただいたのは↓の記事です。

_ただし、これを適用すると、↑↑のリンク先の処置で表示される"<<"・">>"の表示が不自然になるので、ソースリストを調整して対応しました。

4.テーマのペイン幅の調整

_Bloggerって、どうやら横1024ピクセルを念頭に設計されているらしくて、標準で提供されているテーマを適用すると左右に大きくスペースが空きます。しかし、当Blogはその性質上PCのスクリーンショットを多用するので、極力本文を広げたいんですよね… というわけで最近のPCの高解像度化に合わせて表示範囲を拡大させていただきました。

 これをやると本文が詰まって読者が読む気を無くしてしまうリスクがあるのですが、筆者は世の中にあふれている「行間広め、短文中心」のBlogが好きでは無いので自分の好みを優先させています。

MoneyProにOFXファイルを取り込む方法

_今回の記事(前回の記事はこちら)は、ちょっとした余興とも言うべきもので、MoneyProにOFXファイルを取り込む方法を解説します。これも一筋縄ではいかない相手ですよ。

1.MFFマクロによるOFXファイル出力

_MFFマクロ(V1.80以降)でOFXファイルを出力する方法についてはこちらの記事を参照して下さい。なお、口座名を単一の口座で絞り込む(D2セルのオートフィルタを使用)か、もともと単一口座のデータであることを確認してください。その状態で、B1セルのドロップダウンリストから

MFFマクロでOFXファイルを出力
  • OFX-3-BK:銀行口座用のOFXファイルを出力する
  • OFX-3-CC:クレジットカード用のOFXファイルを出力する

_のどちらかを選択し、B1セルにセルカーソルを合わせてからMFFマクロを動作させます。

_MFFマクロは、このデータに紐付けられている口座の番号を聞いてきますので、テキトーに答えたあと、OFXファイルのファイル名・保存先を指定すれば目的のOFXファイルが保存されます。

2020/05/30

MoneyProのデータを他の家計簿アプリへエクスポートする(後篇)

_前回の記事で、MoneyProからエクスポートしたデータをMFF形式に変換する操作方法を解説しました。今回は、MFFマクロがその処理をどのように行っているのかを解説します。なにせMoneyProって奴はすごく変なことをするソフトでして、ユーザー各位がこの変換処理の内容を理解していないと、数字が合わなかったりする事態が懸念されますので…長文となることをご容赦ありたく。

【追記】:MoneyProのアップデート後の状況については 2023/08/21 MoneyProのトランザクション(取引データ)をエクスポートして他の家計簿アプリ向けに変換する方法を改めて解説します を参照して下さい。

3.MFFマクロによるMFF形式への変換

_↓に、MoneyProからエクスポートしたデータをExcelに取り込んだところを示します。青線で囲ったところが資産・負債に関係する取引、赤線で囲ったところがそれから派生した取引です。レポート画面で表示させたトランザクションに含まれていたデータがここにも同様に含まれていることが判ります。

MoneyProからエクスポートしたCSVファイル

MoneyProのデータを他の家計簿アプリへエクスポートする(前篇)

_MoneyProに関する一連の記事(前回の記事はこちら)も、佳境に入ってきました。今回は、MoneyProからのデータのエクスポートについて解説します。

【追記】:MoneyProのアップデート後の状況については 2023/08/21 MoneyProのトランザクション(取引データ)をエクスポートして他の家計簿アプリ向けに変換する方法を改めて解説します を参照して下さい。

1.エクスポートは少々変な方法になる

_実のところ、MoneyProは「その他の資産」・[その他の負債」に関する取引について実に奇妙な振る舞いをするソフトです。今回はそれについての解説も行うため盛りだくさんの内容になってしまいますがご容赦下さい。

_まず、MoneyProの残高画面で3月分のトランザクションを全て表示させたときのデータを↓に示します。この中で青線で囲った4つの取引が、上から完済負債・資産売却・取得負債・資産購入になります。

MoneyProのサンプルデータ

2020/05/29

MoneyProへ他の家計簿アプリのデータをインポートする(後篇)

_前回の記事で、MFF形式の家計簿データをMoneyProにインポートできる形式のCSVファイルに変換するところまで解説しました。今回は、MoneyPro側でのインポート操作についてお話しします。

_【追記】:その後のバージョンアップでMoneyProの振る舞いが少々変わりました。2020/10/11「MoneyProアプリのV2.5.4バージョンアップでも不具合は解消せず」で解説しております。

_【2023/07/09追記】:MoneyPro V2.8.35(と思われる)では重要なバグフィックスが行われています。詳細は 2023/07/09 MoneyProの知られざる大バグフィックスに対応したMFFマクロV2.43登場 を参照してください。

4.MoneyProへのインポート手順

_MoneyProのデータインポート機能は多機能故に手順は多いです。まず、残高表示画面↓において右上のインポートボタンを叩くと、「どの口座にデータを取り込むか」を選択するメニューが出現します。しかし、実はこのメニューにはCSVファイルの取り込みにおいては大した意味は無く、どの口座を選んでもデータ取り込みができます。

MoneyPro_インポートボタンを叩く

MoneyProへ他の家計簿アプリのデータをインポートする(前篇)

_みなさまこんにちは。今回から(前回の記事はこちら)いよいよMFFマクロによるMoneyProへのデータインポートについて解説します。MFFマクロそのものについてはこちらのページをご覧ありたく。

1.MoneyProのデータインポート機能の概要

  • インポート機能は、【残高】画面左上のインポートアイコンを叩くとすぐにファイル選択ダイアログが現れるようになっています。MoneyProでは頻繁に使う機能として設計されているようです。
  • OFXファイルのインポートも可能ですが、OFXの仕様上、家計簿ソフトに取り込む際のカテゴリーは指定できないので、CSVファイルで取り込めるならそちらの方法を選択すべきでしょう。
  • インポートするCSVファイルは、エンコードがUTF-8でなければなりません(これも実験して初めて判明した)。そのため、MFFマクロもUTF-8でCSVファイルを出力します。
  • CSVファイルをインポートする際、先頭行の項目名から、MoneyPro内部のどのデータ項目に割り付けるべきかを自動判定する機能があります。これはこれで便利なのですが…毎回毎回「こうなるけどいいよな」的な確認画面が表示されるのはうざったい。むしろ、ファイル形式の仕様をがっつり指定してくれた方が筆者的には有り難いですね。
  • 収入取引のデータをインポートする際には、カテゴリーを指定すると、手順の途中でぐるぐる考え込んでいつまで経っても戻ってこない状態になる、というバグがあります。当該のデータ行だけがNGになるのではなく、そのデータを含んだCSVファイル全体が取り込めません。また、支出取引でも、カテゴリーはMoneyProに設定してあるものを一字一句正確にCSVファイルに書き込んでいないと、同様のことが発生します。そのような状態になった場合は、表示されているダイアログの外をクリックすれば手順を中断して脱出可能です。

2020/05/28

順番が前後しましたがLINE家計簿をレビューします

_前回、緊急性が高いことからLINE家計簿の銀行API連携の件を先に述べました。今回は、逆順にはなりますが、登録ユーザー500万超ということであからさまな人気取りとして「LINE家計簿」のレビューをお届けします。ただし、当Blogの記事でございますから、単なるアプリの紹介(そんな記事はいくらでもある)ではなく、あくまで家計簿としてどーよ、というところのみに注目します。データをCSVファイルとして出力する、といった機能は無いので、あまり深くは掘り下げないつもりです。


1.LINE家計簿の基礎事項

  • 「LINEアプリ」または「LINE家計簿アプリ」からアクセスします。基本的には後者がメインです。
  • 無料版のみですが、広告は表示されません。
  • レシート撮影・認識機能、予算管理機能、アカウントアグリゲーション機能を備えています。
  • データを外部にエクスポートする機能は、2020年5月時点では有りません。
  • 振替取引をサポートしていません。よって、例えばクレジットカードから電子マネーのチャージは、クレジットカードからの支出と、電子マネーへの収入の二つの取引として記帳することになります。
  • 取引データを収支計算から除外する機能はあります。振替取引が扱えないならこの機能は必須でしょう。
  • 複数の現金財布を管理可能です。設定画面には「手元にある金額を入力する」欄があり↓、これがいわゆる残高調整機能となっていますが、動作が複雑なので使わない方がよろしいでしょう(ちゃんと使途不明金として記帳すべきです)。どうやら、Zaimのように目に見えない残高調整用のデータを生成する方式で実装されているようです。
LINE家計簿の財布の残高調整

MoneyProレビューその4:
レポート機能

_MoneyProのレビューも4回目を数えました(前回の記事はこちら)。今回はレポート機能の解説です。


7.MoneyProの真価はレポート機能にあり

_MoneyProの特徴は強力なレポート機能にあります。以下の各機能のうち「資産/負債」を除いてフィルター機能が備えられており、カテゴリーや口座等で絞り込みが可能です。

  • 収入/支出:期間を指定して収入額・支出額を横棒グラフ・円グラフで表示する。そこからカテゴリー別内訳グラフ、さらにサブカテゴリー別内訳グラフ、さらにそのサブカテゴリーの金額の根拠たるトランザクションを表示できる。
  • 資産/負債:現時点における資産額・負債額を横棒グラフ・円グラフで表示する。そこから口座別内訳、さらにその口座の残高の根拠となるトランザクションを表示できる。
  • キャッシュフロー:期間を指定して、財産の増加と減少の推移を現金ベースで折れ線グラフ表示する。
  • 予測残高:各口座の将来的な取引計画データに基づいて将来の資産残高の予測値を折れ線グラフで表示する(過去の残高推移を学習して予測する、といった高度な機能ではない)
  • 借入金残高:各口座の将来的な取引計画データに基づいて将来の負債残高の予測値を折れ線グラフで表示する(同上)。
  • 純資産:期間を指定して、資産額から負債額を差し引いた純資産額を縦棒グラフで表示する。
  • トランザクション:指定した期間内の全取引データを一覧表示する。フィルター機能で絞り込んだ状態で、データをCSVファイルとしてエクスポートできる。
  • 予定された取引:将来の日付で計画値として入力された取引データを一覧表示する。
  • 収入/支出の比較:指定した期間に対して、カテゴリー・サブカテゴリー別に、前期(例えば2019/4/1~2019/6/30の3ヶ月間を指定した場合、その前の3ヶ月間)・昨年(例えば2019/4/1~2019/6/30の3ヶ月間を指定した場合、2018年の同じ3ヶ月間)・計画(予算機能で設定した予算)を対象として比較する。金額での比較と割合での比較を切り換えられる。

_これらの中から代表的なものをご紹介します。

(1)収入/支出

_↓の画面例では2018年1年間の収入額と支出額が横棒グラフで表示されています。ここで支出額のグラフを叩くと…

収入/支出

2020/05/27

LINE家計簿の改正銀行法への対応について

_現状、銀行を対象としたアカウントアグリゲーションサービスを提供している家計簿アプリは(筆者の認識では)3月末をもって脱落したKakeibonおよびDr.Walletを除外して、以下の5つがあります。

_今回は、5番目の「LINE家計簿」について触れます(レビューは次回に!)。

_LINE家計簿は2018年6月に施行された改正銀行法に対応し、電子決済等代行業者としての登録をしており、2020年6月以降(新型コロナウィルスの影響で期限が9月末まで延長されているらしいですが)の銀行のアカウントアグリゲーションサービスは個別の契約に基づいて提供する、ということになりました。

_筆者が今年の3月にLINE家計簿をテストした際は、LINE家計簿の銀行連携機能は、当時、他の家計簿アプリでAPI連携が可能であった銀行についても、Webスクレイピングにより提供されていました。しかし、最近は↓のように他の家計簿アプリと同様にAPI連携に切換が進んでいます。一方で、前述の個別契約が追い付かないところは、連携を切るところも出てきているようです。

_LINE家計簿は2018年11月リリースですから、その時点では改正銀行法は成立しており、当然、1~2年以内のAPI連携化が視野に入っていたでしょう。それでもあえて大きな開発リソースを投入しなければならないWebスクレイピングで銀行連携機能を構築していたということは…LINEがこのアプリにかける意気込みの強さが伺い知れます。

_ただ、筆者としては、データをエクスポートする機能が実装されない限りは残念アプリ認定です。

_この手のガリバー的ICT事業者は、何でもかんでも自分の領域内でユーザーのニーズが満たせるようにサービス設計をしがちですけれども、こと家計簿サービスに関してだけはそれは避けたほうがいいでしょう。家計データはユーザーのものであり、それを電子データとして持ち出せないようにするのは過剰なユーザー囲い込みというべきもので不適切です。LINE家計簿がこのあたりの考え方を改めてくれればいいんですが…。

MoneyProレビューその3:
データ入力UI

_MoneyProのレビューも第三弾(前回記事はこちら)。今回はユーザーインタフェースを見てみます。最初にお断りしておきますと、タブレットやスマートフォンのUIをベースにしているわりには手数が多いな…という印象です。


6.MoneyProのデータ入力UI

_MoneyProにトランザクションを手入力するには、【残高】表示画面において、入力対象の口座(ここでは"01財布")を選択し(チェックマークを付けた状態にする)、画面右上の【+】(追加)ボタンを叩きます↓。

入力対象口座の選択

2020/05/26

MoneyProレビューその2:
カテゴリーと口座の設定

_(前回の記事はこちら)今回はMoneyProレビュー第2弾としてカテゴリーと口座の設定について解説します。


4.MoneyProのカテゴリー構成

(1)初期状態はこうなっている

_MoneyProのデフォルトのカテゴリー構成を↓に示します。元々iOS・Mac用のアプリであったためiTunesがデフォルトで設定されているのが面白いです。しかし…コイツは突っ込みどころ満載です。外食費はあるのに食費が無いわ、衣類費や教育費にサブカテゴリが全く設定されていないわ…筆者が酷評してやまないMoneytreeのカテゴリ構成に匹敵します。カスタマイズは自由自在にできるのが救いですな。

MoneyProのカテゴリー構成

2020/05/25

MoneyProレビューその1:
資産管理ソフトとしての基礎事項

_みなさまこんにちは。今回から「MoneyPro」を取り上げます。2010年にiBear LLCからMac/iOS向け資産管理ソフトとしてリリースされ、WindowsPC用が2018年6月に出現しています。当Blogが対象とするのはその日本語版です。今のところネット上で目立つ情報源は

_このようなところが挙げられますので参考にして下さい。

_はっきり言ってマイナーなソフトなので、当Blogでは例外的に操作説明的な記事も掲載する予定です。

MoneyProスクリーンショット

2020/05/24

Bloggerに移転して困ったこと

_Bloggerへプラットフォームを移転し一週間が経過しました(日付がそれより前の記事は、公開日を調整したものです)。その間、Bloggerに必死で適応し、今日にいたってなんとか使えるようになったかな、という感じです。そこで、備忘のために、どんなところで詰まったかを残しておきたいと思います。

1.Bloggerには新版と旧版の2種類がある

_Bloggerは近年大きなシステム変更があったようで、ネット上のBloggerに関する記事は実はかなりの部分が旧版を前提にしています。そのため新版では動作しないテクニック等もありました。

_また、最も厄介だったのが、記事を入力するHTMLエディタの振る舞いです。旧版のエディタは、いわゆるリッチテキスト画面(Bloggerでは「作成」画面)とHTML画面を切り換えると、ユーザーが手入力したタグを容赦なく消してしまいます。特に<p>タグを使っているのに、勝手に消して<br/>で改行するように書き換えてしまうのには弱りました。ココログの新システムも余計なことをやってくれるエディタでしたが、その上を行っていましたな。

_それに対し、新版ではユーザーが入力したタグは基本的に尊重されます。また、HTMLエディタのボタンを叩くとタグの入れ子関係が判りやすいように整形してくれる機能が非常にありがたい(ただし、この機能を使うと、段落先頭の空白を消されてしまいます。筆者はこれが我慢ならないので、暫定対策として段落先頭に全角アンダースコアを入れています)。

_ところが、現在のBloggerにはまだ旧版のままのところが残っておりまして…その最大のものは各ページの下部にあるクイック編集ボタン(鉛筆マーク)です。Googleにログインして自分のBlogを見ていると、不具合を見つけてその場で直そうとする際にクイック編集ボタンを叩いてしまうわけですが、そうすると画面の遷移先は旧版の「作成」画面なのです。ここでHTML画面に移行してしまうと悲劇です。それまで入力してあったタグがほぼ全てパー。

_これを防ぐため、設定画面でクイック編集ボタンを消す設定にしました。便利な機能をこんなことで潰してしまわねばならない…Bloggerもまだまだ発展途上なのだな、と感じさせられました。

2020/05/23

当Blogの今後の更新の考え方

_皆様こんばんは。2017年4月以来、ココログにて公開してまいりました「たこぶつの家計簿アプリ/ソフトむふふ活用術」は、Bloggerにプラットフォームを移転しまして「たこぶつの家計簿アプリ研究所」と名称を若干スリムにして再出発いたしました。

当Blogの当面の方針

  • メインコンテンツであるMFFマクロについては、投稿記事(公開日が付いている記事)ではなく、固定ページにてプログラムリスト・導入方法・使用方法等を公開します。バージョンアップの際は、固定ページの記事を更新しますので、最新情報は常にそちらを参照して下さい。
  • 旧Blogでは用語の不統一がございました。今後は、オンライン家計簿サービス、スマートフォン用家計簿アプリ、PC家計簿ソフトを総称して「家計簿アプリ」と記載します(文脈上、旧来の表現を使用することもあります)。また、個々の家計簿アプリの機能名称等は、それぞれの開発元が使用している用語で記述します。
  • 個々の家計簿アプリに関しては、旧Blogに記載している記事を、MFFマクロV2.00以降を前提とした内容に差し替えて、改めて本日(2020年5月23日以降)の投稿記事としてアップします。この作業が一段落した家計簿アプリについては、重複による混乱を避けるため、旧Blogから優先的に記事を削除していきます(すでに「てきぱき家計簿マム」については完了しました)
  • 旧Blogの記事は、新Blogからリンクしている記事は当面残しますが、最終的には全て削除する予定です。その際、情報が古くなってしまった記事は、新Blogへの移転などは行いません。
  • 旧Blogでは、ココログの(バグに近い)仕様により、同一日に複数の記事をアップするとカレンダーからは後発の記事にしかリンクできませんでした。そのため極力一日に1記事のみアップするようにしておりましたが、新Blogではこの自主規制は行いません。
_しばらくの間、作成中の記事や、旧Blogへリンクしている記事が多く、見苦しいかとは存じますが、徐々に整理してまいりますのでご容赦ありたく。

2020/05/22

銀行法改正に伴うオンライン家計簿サービスと銀行のAPI連携も一筋縄ではいかないようです

_2020年5月18日「銀行法改正に伴うマネーフォワードMEの銀行連携機能の変更」(旧Blog)で触れましたように、アカウントアグリゲーションサービスを提供するオンライン家計簿サービスが銀行とのAPIでの連携を拡大しています。今回の記事では、各サービスの動向について述べます。

2020/05/18

銀行法改正に伴うマネーフォワードMEの銀行連携機能の変更

_本日、マネーフォワードMEのスマホアプリで、銀行連携機能についての変更事項がアナウンスされました。

_2018年6月の改正銀行法で、銀行のアカウントアグリゲーションサービスを提供するいわゆるPFM事業者は、2020年5月末日までに銀行との契約に基づいて同サービスを提供するように求められておりました(新型コロナウィルスの関係で9月末まで期限は延長されているそうですが)。それに対応し、マネーフォワードMEが現在提供している銀行サイトとの連携サービスは、特に変更がないケースを除き、以下の4パターンで変わるようです。

ZaimやMoneytreeでも同じ問題があるんだけど、どうするんだろう…?

2020/05/17

「てきぱき家計簿マム9」に他の家計簿アプリのデータを変換してインポートする(後篇)

_前篇では「マム」に取り込めるOFXファイルを出力するところまで進みました。しかし、実はここからが大変なんです。


5.てきぱき家計簿マム側の操作も少し面倒です

_ここから操作は「マム」側に切り替わります(起動していなければ起動して下さい)。↓のような操作で、「銀行・クレジット明細取込」のウィンドウ(これがmom9ofx.exeの実体です)を開き、【取込口座】タブを叩くと、mom9ofx.exeがこれまでに取り込んでいるOFXファイルの金融機関名と口座番号がリスト表示されます(本当は金融機関名<BANKID>-支店名<BRANCHID>-口座番号<ACCTID>なんですが、MFFマクロが出力するOFXファイルは支店名を空にしているのでこうなります)。そのリストから、取込対象の口座を選択すると↓…

てきぱき家計簿マムでOFXファイルを取り込む
「マム」でOFXファイルを取り込む

2020/05/16

「てきぱき家計簿マム9」に他の家計簿アプリのデータを変換してインポートする(前篇)

_「てきぱき家計簿マム9」については、前回に他の家計簿アプリ向けにエクスポートする方法について述べました。今回と次回で、その逆、つまり「マム」にデータをインポートする方法を解説します。

【追記】:データインポート機能については、「てきぱき家計簿マム10」の方がぶっちぎりに優れています。ソフトのバージョンアップを激しくお奨めします。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。


1.「てきぱき家計簿マム」の資産種別とデータ源について

_レビューその2で述べましたように、「マム」には現金、口座、電子マネー、クレジットカードの4種類がありますが、これらは実はデータ源という観点でも大きく異なっています。すなわち、↓のようになります。

てきぱき家計簿マムの資産種別とデータ源の関係

_…このように、現金・電子マネーには「OFXファイルによるデータ取り込みの対象にならない」という困った制約があるのです。

_そこで筆者は、他の家計簿から持ち込んだデータで「マム」を運用する際には、現金財布だろうが電子マネーだろうがクレジットカードだろうがすべて「口座」として取り扱うことを推奨します。その設定例が↓の画面です(01~10番台が現金・電子マネー、20~40番台が銀行口座、50番台がクレジットカードや通販、70番台以降がその他…としています)。このような運用にすることで、クレジットカードの支払管理といった「マム」の特徴的な機能は封印されますが、全てのデータをOFXファイルから取り込めるようになります。なお、全ての資産間の資金移動は「口座振替」のみで記帳できます。

てきぱき家計簿マムで全ての資産を口座として設定した例

2020/05/15

「てきぱき家計簿マム9」のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

_「てきぱき家計簿マム」の連載も4回目です(前回の記事はこちら)。今回は、いよいよMFFマクロによるデータ変換に触れます。まずは「マム」のデータをMFF形式に変換する方法から。


1.エクスポートの方法はレビューその2で解説済みです

_というわけで、「マム」からエクスポートした↓のデータ(レビューその2からの再掲)を、

てきぱき家計簿マムからエクスポートしたデータの例

_以下のような操作↓でMFFマクロを動作させて、MFF形式に変換します。ちなみに、MFFマクロは、マクロを動作させたときにアクティブであったワークシートの第1行目が先頭から日付・費目・内訳となっている場合に、ワークシートに入っているデータを「マム」由来であると判断します。

てきぱき家計簿マムからエクスポートしたデータをMFF形式に変換する

_↓MFF形式に変換した後のデータです。行数が増えているのは、MFFマクロは、「マム」で言うところの「お金の移動」について、資産A→資産Bという取引に対し、資産B←資産Aという「逆から見た取引」のデータを自動的に生成するようになっているためです(詳細はこちらを参照)。

てきぱき家計簿マムからエクスポートしたデータをMFF形式に変換した

_このMFF形式のデータを、さらに他の家計簿アプリ向けに変換するには、

MFF形式のデータをさらに他の家計簿アプリ向けに変換する操作

  • 出力するファイルがOFXファイルの場合:B1セルのドロップダウンリストからターゲットとなるOFXファイルの種類を選択し、B1セルにセルカーソルを合わせたままMFFマクロを再度動作させる(詳細はこちらを参照
  • 出力するファイルがCSVファイルの場合:D1セルのドロップダウンリストからターゲットとなる家計簿ソフト/アプリを選択し、D1セルにセルカーソルを合わせたままMFFマクロを再度動作させる

_それぞれ、その後の操作については、MFFマクロのページのリンク先を参照して下さい。

2.「てきぱき家計簿マム」からのエクスポートに関するMFFマクロの変換動作

_「マム」からエクスポートされるCSVファイルは素直な作りになっているので、データ変換の処理も本来は単純にできます。しかし、前回の記事で申し上げましたように「マム」は「品名」・「店名」を使わない運用もできるので、それらの情報を全て「備考」欄に 品名@店名※メモ#費目 の形で入れている(これは今後述べる、MFF形式⇒「マム」のデータ移行時にそのようになります)場合にも対応できるようにしています。

MFFマクロのサブルーチンTK2MFFの動作図解(支出・収入取引)

_また、「マム」で言うところの「お金移動」の4種類の取引のうち、
  • 口座預金
  • 口座振替
  • チャージ

_については変換処理は共通です↓。

MFFマクロのサブルーチンTK2MFFの動作図解(振替取引)

_「口座引出」のみ、データの入れ方が変わっているため、個別の処理を行っています↓。

MFFマクロのサブルーチンTK2MFFの動作図解(口座引出のみ)

_次回からは、「マム」へのデータのインポートについて連載で取り上げます(つまり、簡単にはできない)。

2020/05/14

てきぱき家計簿マム9 レビューその3:入力UI

_「マム」のレビュー第3弾(前回の記事はこちら)は入力UIについて触れます。


5.「マム」の入力画面いろいろ

(1)明細一覧画面

てきぱき家計簿マムの明細一覧画面

_「マム」の入力の基本と位置付けられている画面↑です(マニュアルの60ページ)。それぞれの項目の入力方式は、

  • 日付:直接入力 か カレンダー入力
  • 金額:直接入力 か 電卓入力
  • 費目・内訳・取扱(資産名):ドロップダウンリストから選択
  • 品名・店名:直接入力後に選択肢に登録し、以後に同内容を入力する際はドロップダウンリストから選択
  • 備考:直接入力

_となっており、ドロップダウンリストを多用しているのが特徴です。なお、Ctrl+C(コピー) & Ctrl+V(ペースト) による連続入力もできますが、カーソルキーによるセルカーソルの移動ができる場合・できない場合がありますので多少は熟練が必要でしょう。

2020/05/13

てきぱき家計簿マム9 レビューその2:資産種別と取引種別

_「マム」レビュー第2弾(前回の記事はこちら)は、最も重要な、資産種別と取引種別の関係について解説します。


3.「マム」の資産種別と取引種別の関係について

_どの家計簿ソフトでもそうでしたが、

  • 家計簿ソフトにどのような資産種別があるのか
  • 資産間の資金移動をどのように記帳するのか

_この2点は非常に重要な情報でありながら、ネット上で全くと言っていいほどに触れられていません。であるからこそ筆者は当Blogの存在価値がある、と思っているのですが、「マム」のようなメジャーなソフトも例外に非ず、というのはさすがに困ったことですね。

_さて、「マム」には資産種別として

  • 現金
  • 口座
  • 電子マネー
  • クレジットカード

_の4種類があり、さらに、資金移動(「マム」の用語では「お金移動」)のための取引種別は

  • 口座預金
  • 口座引出
  • 口座振替
  • チャージ

_の4種類があります。

_ここで、現金以外の資産について、例として↓のように初期設定したとしましょう(ちなみに、口座と電子マネーは、使用開始日とその時点での残高を入力するようになっています)

「マム」の資産の設定例

2020/05/12

てきぱき家計簿マム9 レビューその1:費目構成

_皆様こんにちは。たこぶつでございます。新型コロナウィルスの件で引きこもり生活を強いられている間、「てきぱき家計簿マム9」に取り組んでおります。

_「マム」はPC家計簿ソフトとしてはメジャーであり(たとえばこちらの記事)、何と言っても公式マニュアルもネット上で閲覧できるので、基本的な操作については当Blogでは特に触れません。筆者が目標とする『「マスターマネー」をベンチマークとした、他の家計簿アプリとのデータ連携』において必要となる事項について、連載していきたいと考えております。

_参考となるサイトは、公式では以下のとおりです。

_また、別個のサービスとしてリリースされているマムクラウド家計簿(公式サイト)に関しては別途取り上げる予定です。

1.「マム」は家計簿ソフトとしては手堅く作られているらしい

_「マム」の環境設定画面↓では、使用開始日を設定しなければなりません。この「使用開始日」とは「マム」を使い始めた日という意味ではなく、いつ以降の家計簿を記帳するのか、ということです。これまで筆者が取り扱った家計簿ソフト/アプリでこんな設定をさせられたのは初めてです。

「マム」の環境設定画面

_また、年度初めとなる月を変えられるのも有り難いです。例えばマイクロソフトマネーやMoneyProは1月で固定ですしね…

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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