2020/05/15

「てきぱき家計簿マム9」のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

_「てきぱき家計簿マム」の連載も4回目です(前回の記事はこちら)。今回は、いよいよMFFマクロによるデータ変換に触れます。まずは「マム」のデータをMFF形式に変換する方法から。


1.エクスポートの方法はレビューその2で解説済みです

_というわけで、「マム」からエクスポートした↓のデータ(レビューその2からの再掲)を、

てきぱき家計簿マムからエクスポートしたデータの例

_以下のような操作↓でMFFマクロを動作させて、MFF形式に変換します。ちなみに、MFFマクロは、マクロを動作させたときにアクティブであったワークシートの第1行目が先頭から日付・費目・内訳となっている場合に、ワークシートに入っているデータを「マム」由来であると判断します。

てきぱき家計簿マムからエクスポートしたデータをMFF形式に変換する

_↓MFF形式に変換した後のデータです。行数が増えているのは、MFFマクロは、「マム」で言うところの「お金の移動」について、資産A→資産Bという取引に対し、資産B←資産Aという「逆から見た取引」のデータを自動的に生成するようになっているためです(詳細はこちらを参照)。

てきぱき家計簿マムからエクスポートしたデータをMFF形式に変換した

_このMFF形式のデータを、さらに他の家計簿アプリ向けに変換するには、

MFF形式のデータをさらに他の家計簿アプリ向けに変換する操作

  • 出力するファイルがOFXファイルの場合:B1セルのドロップダウンリストからターゲットとなるOFXファイルの種類を選択し、B1セルにセルカーソルを合わせたままMFFマクロを再度動作させる(詳細はこちらを参照
  • 出力するファイルがCSVファイルの場合:D1セルのドロップダウンリストからターゲットとなる家計簿ソフト/アプリを選択し、D1セルにセルカーソルを合わせたままMFFマクロを再度動作させる

_それぞれ、その後の操作については、MFFマクロのページのリンク先を参照して下さい。

2.「てきぱき家計簿マム」からのエクスポートに関するMFFマクロの変換動作

_「マム」からエクスポートされるCSVファイルは素直な作りになっているので、データ変換の処理も本来は単純にできます。しかし、前回の記事で申し上げましたように「マム」は「品名」・「店名」を使わない運用もできるので、それらの情報を全て「備考」欄に 品名@店名※メモ#費目 の形で入れている(これは今後述べる、MFF形式⇒「マム」のデータ移行時にそのようになります)場合にも対応できるようにしています。

MFFマクロのサブルーチンTK2MFFの動作図解(支出・収入取引)

_また、「マム」で言うところの「お金移動」の4種類の取引のうち、
  • 口座預金
  • 口座振替
  • チャージ

_については変換処理は共通です↓。

MFFマクロのサブルーチンTK2MFFの動作図解(振替取引)

_「口座引出」のみ、データの入れ方が変わっているため、個別の処理を行っています↓。

MFFマクロのサブルーチンTK2MFFの動作図解(口座引出のみ)

_次回からは、「マム」へのデータのインポートについて連載で取り上げます(つまり、簡単にはできない)。

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