2021/01/28

「てきぱき家計簿マム9」のカレンダーが修正されました

_2021/01/09「家計簿アプリの2021年カレンダー祝日の修正状況(追記あり)」の続報です。「てきぱき家計簿マム9」のカレンダーが修正されました。

てきぱき家計簿マムの7月の祝日が修正された

_「てきぱき家計簿マム9」はマム☆レターというメールがユーザー向けに配信されますが、その中で告知されました。アップデートは、ヘルプ>マム9 アップデート から行います(自動アップデートが適用されるまでにはタイムラグがあるようです)。

_他の家計簿アプリの状況は引き続き確認しています。カレンダー機能の呼び出し方は家計簿アプリごとにまるで違うので、思い出すのが結構大変なんですよね…。

2021/01/15

家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較

 _久しぶりの大ネタとして、家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較表を作成してみました。まとめればたった二つの図版になるだけですが、過去の自分の記事を見返したり、アプリの動作を再確認したり…と、かなり手間がかかりました。

_評点は、数字が低いものほど優れていることを示しています。

_【2021/04/25追記】「らくな家計簿」について、評価した時点で実装されていたのに筆者が発見できていなかった機能が判明しましたので↓の表の評点を見直しました。

_【2021/08/22追記】↓の表に新たな家計簿アプリを追加して更新しました。2021/08/22「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」を更新しました を参照して下さい。

家計簿アプリ別のデータインポート・エクスポート機能の性能比較

_各項目の評点は、筆者の独断と偏見に基づき↓のように付けています。標準的な性能を3として、それより優れているものを1、それより劣っているものに3を超える数値を割り当てています。基本的に、ユーザーに手間を強いるものほど評点が高くなります。

家計簿アプリ別のデータインポート・エクスポート機能の性能指標


1.インポートに関して優れているのは

_となります。箇条書きのリンク先は、当Blogにおける、インポート機能に関する記事となっています。あっさりと記事を書いているアプリほど少ない手間でインポートができます。

_MoneyProは、収入取引をまともに取り込めないという例の不具合さえ解消されれば、かなりいい線行っているのですがね…

2.エクスポートに関して優れているのは

_が挙げられます。マスターマネーが優れているのは、データを抽出した結果を即座にそのままエクスポートできるためで、筆者が我が友と断言して憚らない理由がここにあります。がまぐち君も似た機能があるのですが、操作する場面によってデータ形式が微妙に変わることから、このリストには載ってきません。


_筆者がアプリの機能を再発見したり、誤解していた等の理由で評価を見直すこともございますので、あくまで読者各位のご参考程度に、ということでお願いします。

 個別のアプリに関する解説は 2021/02/04 第一弾 Dr.WalletとMoney Pro篇 以降の記事を参照して下さい。

2021/01/09

家計簿アプリの2021年カレンダー祝日の修正状況(追記あり)

_2021/01/04「家計簿アプリのカレンダーを修正しましょう」で述べた件ですが、これまで当Blogで取り上げた家計簿アプリの対応状況は↓のようになります。改めてまとめてみると、カレンダー機能って結構アプリごとの差異が大きいんですね…。

  1. (Android・Web)Dr.Wallet…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない
  2. (Android)LINE家計簿…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない
  3. (PC)MoneyProカレンダーに祝日を表示する機能が無い
  4. (Android・Web)Moneytree…カレンダー機能が無い
  5. (PC)Money通帳…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない
  6. (Android)OsidOriカレンダーに祝日を表示する機能が無い 
  7. (Android・Web)Zaimカレンダーに祝日を表示する機能が無い
  8. (PC)あっと家計簿…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない
  9. (PC・Web)うきうき家計簿…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない※
  10. (Android)おかねのコンパス…カレンダー機能が無い
  11. (Android)おカネレコ…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない
  12. (Android)かけ~ぼ…カレンダーの祝日が修正されている※
  13. (PC)がまぐち君…祝日を表示できるが、修正は手動で行う※
  14. (PC)てきぱき家計簿マム…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない修正された
  15. (PC)マイクロソフトマネーカレンダーに祝日を表示する機能が無い
  16. (PC)マスターマネー…カレンダーに祝日を表示できるが、修正されていない
  17. (Android・Web)マネーフォワードMEカレンダー機能が無いカレンダーに祝日を表示する機能が無い
  18. (Android)らくな家計簿カレンダーに祝日を表示する機能が無い
  19. (Android)貯まる家計簿…カレンダーの祝日が修正されている※

2021/01/07

MoneyProの目標管理機能ってナニ?

_先日、MoneyPro(に関する前回の記事はこちらです)を起動させたところ、バージョンアップと新機能の告知がありました。「目標」という機能が追加されたそうです。ううむ、どっかで似たような話をしたばかりだぞ…。

「目標」機能が追加された

2021/01/05

OsidOriのユーザーサポートは素早いです

_2020/12/31「OsidOriの現時点における一応の総評」でOsidOriの連載は一段落したつもりでしたが、運営側に問い合わせていた件に関する返信がありましたのでご紹介します。ちなみに、公式サイトの問い合わせフォームから送信したのが12/30、返信は1/3。年末年始にも関わらず、異様な迅速さです。いろいろ大丈夫かヲイ。

1.こういうことでした

  • 目標貯金に紐付ける口座を選択する画面のスクロール範囲の指定がおかしい
    →これは運営側も把握していて、iPhone SEでも同様のことが発生しているそうです。画面を調整して対応するそうです。
  • 目標貯金を設定したユーザーAのパートナーBが計上した貯金額が、資産総額画面で合算されない(ユーザーAが貯金した額だけ計上される)
    →これは、パートナーB側でも目標貯金に口座を紐付けなければこうなるのだそうです。詳細は後述します。
  • 家族画面に所属する口座からパートナーBの個人口座への振替取引をユーザーAが把握する際、Bの個人口座の名称がAから見えてしまう
    →これは、そういう仕様だそうです(ユーザーの意見次第では、検討するかも)

2.目標貯金に関する不可解な動作の事情

_2020/12/31「OsidOriの目標貯金機能は予算管理機能を廃品にする」では、

  1. ユーザーA(夫)とパートナーB(妻)のペアで、家族画面に所属する現金口座「03現金ストック」に初期残高500,000円を設定する
  2. ユーザーAの家族画面において「とりあえず100万円貯めるぞ」という名称の目標貯金を設定する。目標額は1,000,000円。「03現金ストック」に紐付けする。
  3. ユーザーAがこの目標貯金に10,000円を貯金する。
  4. パートナーBもこの目標貯金に20,000円を貯金する。
  5. A・Bのこの目標貯金のコーナーには、共に貯金額が30,000円計上される。
  6. しかし、家族画面の資産総額画面においては、「03現金ストック」は残高500,000円(これは正常動作)、使えるお金は490,000円、「とりあえず100万円貯めるぞ」の貯金額は10,000円のまま。これは本来、使えるお金=470,000円、「とりあえず100万円貯めるぞ」の貯金額は30,000円であるべきではないのか?

_ということを申し上げました。

_で、運営側からの回答としては、↑の3.と4.の間で、パートナーBも目標貯金「とりあえず100万円貯めるぞ」を「03現金ストック」に紐付ける操作↓が必要なのだそうです。

妻の側も目標貯金を03現金ストックに紐付けなければならない

2021/01/04

「がまぐち君」のカレンダーを修正しましょう

 _今年になって初めて「がまぐち君」を起動しましたところ、「カレンダーを修正しろ」とのダイアログが出現しました。これは「がまぐち君」の標準機能であり、例年であれば特にそのままで支障は無いのでシカトするところですが、今年(2021年)はそうはいきません。例の巨大スポーツイベントが2020年から2021年に延期されたことで、我が国のほとんどのカレンダーが祝日の修正を要しているとの同じく、家計簿アプリのカレンダー設定も修正しなければならないのです。

がまぐち君のカレンダーの修正

_修正後の「がまぐち君」のカレンダーはこのようになりました↓。7月に4連休、8月に3連休が出現し、10月の3連休は消滅しています。

がまぐち君のカレンダーを修正したらこうなる

_この機能を持っている家計簿アプリはあまりありませんが、できるのであれば修正しておきましょう。

【追記】:本件の後日談はこちらです。

2021/01/02

2021年始時点におけるオンライン家計簿アプリ/サービスの口座連携機能の状況

_今回は2021年の家計簿アプリ業界の展望らしきものをエラソーに語ってみたいと思います。

1.2020年には何が起きたか

_2018年に施行された改正銀行法により、それまで銀行と何の契約関係も無いままアカウントアグリゲーションサービス(AAS)を提供していたオンライン家計簿サービス各社(PFM事業者)は、銀行との個別契約に基づきAPI連携により残高・明細情報を取得することが義務づけられました。その期限は2020年5月末であったものが、新型コロナウィルスの影響により2020年9月末まで延長されましたが、各PFM事業者はそれまでに何らかの対応を迫られたわけです。

_その影響と思われるものとして、

  • 2020年3月末でKakeibon(運営:NTT Communications)がサービスを終了
  • 2020年4月末でDr.Wallet(運営:BearTail X)が銀行との連携機能提供を終了
  • 2020年11月末でLINE家計簿が一部銀行と信金・JA・JFを除く大半の金融機関との連携機能提供を終了

_…という具合に、脱落あるいは縮退する動きが見られました。

2.アカウントアグリゲーションサービスの現況

_2020年12月末現在、各PFM事業者が提供している口座連携機能(AAS)の状況をまとめると以下のようになります。筆者が把握していない情報があることはご容赦ありたく。

_各社の金融機関の対応状況を、これらの資料と、筆者の独断と偏見で図式化すると↓のようになります。表中の色が濃いほど熱心に対応していることを表しています。

アカウントアグリゲーションサービスを提供している家計簿アプリ/家計簿サービス

_事業用ではない一般消費者向け家計簿アプリにAASを提供しているのは、2020年末時点で↑の7種類、というのが筆者の認識です。これ以外にもありましたらぜひご教示下さい。

3.今後の展望、あるいは筆者の希望

_2019年までの家計簿アプリは

  • 無料サービス+広告表示
  • 有料サービス

_でAASを提供していたわけですが、銀行との連携機能がAPI接続(有償)化されたことで、前者のビジネスモデルでAASを維持するのは困難になってきたと言えそうです。

_また、API接続化により、(スクレイピングに求められていた)銀行サイトの仕様変更に追随していく情報収集力と開発力は必要無くなり、AAS間の能力差は縮小しました。今後は、未だスクレイピングのまま残っている、銀行以外のサイトとの接続維持と対象拡大で競争することになるでしょう。

_そうなると…MoneyLookは銀行・クレジット・電子マネーに対象を絞ったことで一般消費者向けとしての戦闘力は大きく下がるのではないかと危惧されます。Dr.Walletも、2020/12/11の記事で述べたようにレシーピ!との統合による競争力強化が期待されますが、レシート入力・レシート認識に特化するのか、それとも銀行以外のサイトとの連携機能を強化する(というかデータ取得の確実性を他のAASの水準に追いつかせるのが先決ですが)のか、どのように方針を定めるのかが重要になるでしょう。

_そして、LINE家計簿はどうするのか?…銀行だけ連携できても家計管理にはほとんど役に立たないので、2021年4月以降に開設するとされている いわゆるLINE銀行(みずほ銀行との提携による)やLINE Payと強固に連携して、LINE経済圏にユーザーを取り込むための家計簿アプリに特化するのでしょう。【追記】その後、LINEはLINE Pay・LINEポイント以外の連携機能の撤廃を3月31日をもって撤廃しました。

_ところで、いち消費者として業界全体に求めたいのが…家計管理に必要な、残高や明細履歴(買い物履歴)といった情報について、銀行以外の各社が共通的なAPI接続の仕組みを構築することです。スクレイピングでは、セキュリティ確保、PFM事業者の開発リソース、ネットやサーバーへの負荷等、あらゆる点で問題がありすぎます。2021年はこの動きが出てくることに大いに期待したいところです。

2021/01/01

レシーピ!iOS版サービス終了に伴うDr.Walletのデータ受入体制について

_明けましておめでとうございます。Bloggerに移ってから初めての新年でございます。今年もよろしくお願いいたします。


_2020/12/11 レシーピ!Android版のBearTail Xへの事業承継と、難民となるiOS版ユーザーのデータ受け入れ先についてで述べましたように、iOS・Android版が提供されていた家計簿アプリ「レシーピ!」は、12/15にiOS版のサービスを終了し、Android版はDr.Walletを運営しているBearTail Xが事業承継しました。

_このことについて、前述の記事において筆者は

        レシーピ!iOS版のデータの受け入れ先がDr.WalletでなくZaimである、というのも不思議なものですね。

_と申し上げましたが、本日Dr.WalletのWeb版でデータをアップロードしようとした際、↓のような記述を発見しました。

DrWalletもレシーピ!の受入体制を構築していた1

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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