_OsidOri試用レポートは今回の第6弾(前回の記事はこちら)で一段落です。
1.入力時のユーザーインターフェース
_これまで入力UIに触れるのを失念しておりました…
_↓は取引明細を手入力する画面を示しています。微妙に縦に長く、筆者のスマホの1980px × 1080pxの画面ではちょいと下にスクロールさせないと保存ボタンを叩けません。OsidOriはどういうわけかこのように少々イラつく場面が結構あります。一番下に自由入力欄があるとキーボードが邪魔になるので、こういう画面では保存ボタンは上に配置して欲しいところですなあ。
_なお、金額入力欄には2020年12月時点では電卓機能がありません。Google Playを見ますと要望は多く出されているようですので、いずれ実装されるでしょう。

_①の日付の入力はAndroidの標準UIです(↓↓の左の画面)。
_②のカテゴリーを選択する場面↓でも、いちいち大カテゴリー→小カテゴリーを選択させる別画面に遷移するので軽快というわけにはいきません。まあ、たいていの家計簿アプリがこういうUIですけど、例えばLINE家計簿の優れたUXの例もありますからね…

_③の【支払い担当】は、これまで解説しておりませんでしたが、【わたし】を選択すると④(↓の中央の画面)では「個人画面所属の口座」が、【家族】を選択すると同様に「家族画面所属の口座」が選択肢に出てくるようになっています。
_⑤は、前々回の記事の後段で解説した「個別の取引明細を個人画面に表示するか/家族画面に表示するか」を指定する機能のスイッチです。
_⑥はいわゆる店名欄、⑦はメモ欄で、共に自由入力。Dr.Walletアプリのような、過去の入力履歴から候補を表示してくるような機能はありません。
_⑧の【保存】ボタンを叩くと↑の右の画面のようにダイアログが表示されて次の操作に移ることができます。

2.グラフ機能は発展途上です
_OsidOriに2020年12月現在で実装されているグラフ機能は、↓の画面ぐらいです。右側の「支出の分担」の画面は、OsidOriならではの機能でしょう。家族のための支出を、家族口座、わたし(ユーザー)の個人口座、パートナーの個人口座からそれぞれどのような割合で支払っているのか、が一目瞭然です(家族画面だけにあります)。

_グラフ機能が弱いことは開発元も認識しており、プレミアムプランの機能として「チャート/グラフのパワーアップやレポート機能」が構想されています(2020/12/29 OsidOriのプレミアムプラン課金はアプリの将来への投資です 参照)。貯金を主目的にしているアプリですから、資産総額・貯金額が伸びていくのを夫婦でむふふとニヤけながら確認できるようにしたいところですね。費目別支出実績の推移を月次で把握できる積上棒グラフも外せません。
3.総評
(1)見えている不具合
_これまで述べてきましたように、
- 目標貯金に紐付ける口座を選択する画面のスクロール範囲の指定がおかしい
- 目標貯金を設定したユーザーAのパートナーBが計上した貯金額が、資産総額画面で合算されない(ユーザーAが貯金した額だけ計上される)
- 家族画面に所属する口座からパートナーBの個人口座への振替取引をユーザーAが把握する際、Bの個人口座の名称がAから見えてしまう
_…といった不具合(といいますか仕様上の不備?)が判っております。開発元には通報済です。
_【追記】:2021/01/05の記事でその後をフォローしています。
(2)今後に望まれる機能増強
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データのインポート/エクスポート機能有料プランが決して安くないので、これが無いとコストパフォーマンス的に話になりません。連携している口座に、過去のデータをインポートして連結できれば、他の家計簿アプリからデータを移行して乗り換える需要にも対応できるでしょう(Zaimが実装している機能です)。
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夫婦間での意思疎通ツールいいね!ボタン(ナイスな買い物を賞賛する)や、何これ!ボタン(無駄遣いを非難する)。超簡単なメッセンジャー機能で、買い物依頼などができるようにするのもアリ。SMSと連携して実装することになるのかな…
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グラフ機能前述のとおりです。
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通販・ネットスーパーなど、買い物履歴を取得できるサイトとの連携機能家計管理には結構重要です(マネーフォワードMEがZaimを追い越した要因の一つはこれではないか、と筆者は考えています)。
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年度初めの月を変更する機能これができない家計簿アプリはたくさんあるので、実装すれば優位に立てますよ。
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Web版クライアントアプリ~サーバーモデルで実装されており、Web版はそんなに難しくないと思われますのでぜひお願いしたいもの。データのインポート・エクスポート機能はこちらで実装する手もありそうです。
_OsidOriはまだ登場して間もない(iOS版は2019年8月、Android版は2020年4月)ので、「長期間家計簿アプリを使っていると欲しくなる機能」にまでは開発元もまだ発想が至らないのだと思いますが、この短期間でこれだけ複雑な動作をするアプリを開発できていることを考えると、今後の伸張が大いに期待されます。その際は、マネーフォワードMEの悪いところまでマネすることなく、他の家計簿アプリのいいとこ取りで後発メーカーの優位性を存分に生かしていただきたいものです。
_本アプリにデータインポート/エクスポート機能がサポートされましたら、また当Blogにて取り上げたいと思います。それでは、皆様良き新年をお迎えください。