_今回から「うきうき家計簿」シリーズを取り上げます。この家計簿アプリのシリーズ構成は以下のとおりで、PC家計簿ソフトとオンライン家計簿サービスの間で、データを同期する機能も実装されています。
- PC家計簿ソフト
- うきうき家計簿(フリー版)
- Superうきうき家計簿(製品版)
- オンライン家計簿サービス
- オンライン家計簿うきうき(無料版)
- ★オンライン家計簿うきうき(プレミアムプラン:有料)
_この中で当Blog的に最優先すべきはCSVファイルのインポート機能を有する★であり、まずはここからレビューいたします。
1.オンライン家計簿うきうきについて
_オンライン家計簿うきうきは2009年から提供されており、Zaimが2011年、マネーフォワードが2012年ですからそれらよりも先行していることは特筆すべきことです。ただし、金融機関サイトとの連携機能、すなわちアカウントアグリゲーションサービスが無いため、知名度はすぐに後続に追い抜かれてしまいました…。
_ユーザー登録をしてログインした直後のWebページを↓に示します(広告は削除しています)。右ペインのコマンド一覧でできることを全て把握できるのは判りやすいです。赤文字になっている機能の中に「CSVインポート」「他社CSVインポート」があり、これらは有料(税込200円/月)のプレミアムプランで提供されます。他のオンライン家計簿サービスはデータを外部に持ち出すことに対して課金しているのに対して、「うきうき」はその逆をやっているのが面白いですね。
2.「うきうき」の家計簿としての基本事項
(1)口座の種別
_オンライン家計簿うきうきの口座種別は以下のとおりです。
-
取引の蓄積によって残高が増減する「家計簿口座」
日々の取引データを入力することのみ可能。以下の5種類 - 現金(複数設定可)
- 銀行口座
- 電子マネー
- クレジットカード
- 借入元(ローン等の借入金の貸方として指定する口座)
-
相場等により価値が増減する「資産・負債口座」
ある時点における価額(現資産価値)を入力することのみ可能。以下の9種類 - (資産)預金
- (資産)投資信託
- (資産)株式
- (資産)債券
- (資産)固定資産
- (資産)ポイント
- (負債)ローン
- (負債)キャッシュ(…キャッシングのことらしい)
- (負債)その他
(2)取引の種別
_オンライン家計簿うきうきの取引は、前述した「家計簿口座」に対して
- 収入
- 支出
- 振替
- 口座振替
- 借入金返済
- カード引落し
- 電子マネーチャージ
- 貯蓄
- 借入金
- 貯蓄引出
_…このように、口座の種類に応じて7種類の振替取引を使い分けるのが特徴となっています。ただし、実際にはどの種類の口座間の振替であっても「口座振替」のみで記帳できます。
2.「うきうき」の口座の初期設定
(1)「家計簿口座」の設定
_オンライン家計簿うきうきを初めて使用する段階では、「現金」という口座が設定されているのみですので、「口座の追加・修正」↓で記帳する口座を設定していきます。
_↓の画面にある「開始時残高」とは、「その口座の最も過去の取引データ」の前日の残高として自動的に計上される金額です。つまり、いつの時点での残高であるかを指定することはできず、データがいつから始まっていて、その前日時点での残高をいくらにすべきか、は、全てユーザーが把握しておかねばなりません。
_また、「家計簿口座」については、↓のように「資産管理」>「管理口座設定」で口座ごとに資産額に含めるか否かを設定して下さい。これをやっておかないと口座が資産管理機能の対象になりません。
(2)「資産・負債口座」の設定
_「資産・夫妻口座」は、↓のように初期設定を行い、
_その後は、↓のように日付を指定し、その時点における価額を入力していきます。
3.項目の設定
_オンライン家計簿うきうきでは、他の家計簿で言うところの”費目”が「項目」・「内訳」の二階層構造になっており(それぞれMFF形式の「費目甲」「費目乙」に相当する)、「項目の追加・修正」画面↓で編集できます。一部の「項目」・「内訳」はシステム上で予約されているため、削除はできませんが、名称変更はできるので柔軟性は高いです。