2022/03/10

レシーピ!をレポートする(前篇)

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1.レシーピ!の設定

_レシーピ!は、レシートを撮影した際に、ユーザーの消費者としての属性を把握するためのデータが運営側にサーバーに送信される仕組みになっています。そのため、インストール後の初起動の際に↓のように個人情報を収集されますが、レシーピ!にログインするためのIDとパスワードを登録するわけではありません。

_その後、起動画面を選択します(↓の右側の画面)。ホーム画面に居る動物キャラを「ナマケモンロー」・「オカネコ」・「アル・パカヨ」の3種類から選びます。また、キャラが居ないモードもあります。

レシーピ!の初期設定画面

_レシーピ!の設定メニューは↓のとおり。この中で真っ先に行うべきは【口座・クレジットカードを管理する】の設定です。

レシーピ!設定メニュー

_レシーピ!は、インストール直後のデフォルトの状態では口座管理機能が無く、収支管理しかしないモード(特に名称は無いので仮に「ノーマルモード」と呼びます)になっています。複数の財布の管理と、クレジットカードの管理ができる「しっかりモード」に変更しましょう(↓の左の画面)。ただし、一度「しっかりモード」にすると、ノーマルモードには戻せません。

_次に、【手入力方法の設定】。レシーピ!は1回の支払いで複数のカテゴリに跨がる取引を記帳する機能(複合仕訳)がありますが、デフォルトはこの機能をOFFにする「サクっと入力」モードとなっており、これを「しっかり入力」モードに変更しなければなりません(↓の右の画面)

_つまり、レシーピ!は、デフォルトの状態では特徴的な機能を使えないように設定されているのです。これはかなり不親切な造りと言えます。

2.口座の設定

_次に口座の設定です。レシーピ!は現金・銀行・電子マネー等を管理する「口座」と、「クレジットカード」を最大30個まで設定できます。ただし、追加できるのは5個単位で、一度追加すると削除することはできません。その他、名称変更と順序変更が可能です。

_「口座」のうち、初期状態において最上部にあった「お財布」という口座は、前述した「ノーマルモード」における収支管理用の口座として使用されており、レシーピ!においては特別扱いされます(↓の画面で"01財布"と設定した口座)。名称変更・順序変更をしてもそれは変わりません。

レシーピ!の口座とクレジットカードの設定

_なお、レシーピ!は、いわゆる振替取引は「お金移動」という機能で記帳できますが、これは「口座」相互間でしかできません。その入力は↑の一番左の画面の最下段にある【お金移動】ボタンで行い↓、通常の取引入力画面では入力できないようになっています。

レシーピ!のお金移動の入力画面

_つまり、クレジットカード利用額の銀行口座からの引落しや、クレジットカードによる電子マネーのチャージは記帳できないのです。前者はレシーピ!のクレジットカードに関する動作の仕様上仕方がありませんが、後者ができないのはかなり痛い仕様不備と言えます。

_この問題を回避するには…他の家計簿アプリでもお奨めしていますように、クレジットカードも「口座」として取り扱う、という手段があります。もっとも、レシーピ!はデータをアプリの外の世界とやり取りできないので、そこまで気にする必要は無いのかもしれません。

3.カテゴリの設定

_レシーピのカテゴリ構成は↓の表のようになっており、グレー文字のカテゴリは順序変更のみが可能で、ユーザーは名称変更も削除もできません。黒文字の その他支出1~10 と その他収入1~5 はユーザーによる名称・順序の変更のみが可能です(削除はできません)。カスタマイズの自由度を上げると、レシートデータの収集による運営側のデータ分析に支障が発生するためだと思われますが、ここまで運営側の都合を押し付けられるのもなあ…

レシーピ!のカテゴリ一覧

次回はレシーピ!の入力UIについて触れます→

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