2024/01/01

進化した毎日家計簿への緊急対応~MFFマクロV2.49出現

 あけましておめでとうございます。2024年最初の記事は「毎日家計簿」についてです。当Blogで以前に取り上げたのは2022年2月で、それから2年弱の間に機能増強が行われていますのでご紹介します。

1.設定メニューから見る機能増強

 毎日家計簿の設定メニューを二年前と比べてみますと↓のようになります。

毎日家計簿の設定メニューの進化

…↑この中で注目すべきは、「年の開始月」が変更できるようになったことです。これは 2022/02/14 毎日家計簿の試用レビューその2 で指摘していたところで、いつ対応されたのかはわかりませんが喜ばしいことです。この機能を有している家計簿アプリは少ないですからね。

2.カテゴリ構成の二階層化

 また、カテゴリ設定画面に、怪しげな表示が追加されています↓。カテゴリが二階層構造になったのです。

毎日家計簿の支出カテゴリ設定画面が変わった

 これは非常に判りにくいのですが、従来の「カテゴリ」の上位概念として「大分類」が追加される形になっており(「大分類」は初期状態では何も設定されていない)、「すでに存在しているカテゴリを、どの大分類に所属させるのか」という考え方で 大分類ーカテゴリ という階層を設定していきます。その設定例を↓に示します。

毎日家計簿の大分類の設定方法

 この仕様変更により、毎日家計簿から出力されるCSVファイルの形式も変わりました。既定のファイル名は、従来、収支取引がentry.csv、振替取引がtransfer.csvとなっていたところ、現在のバージョンV2.6.1ではその前に家計簿の名称(初期状態では「デフォルト家計簿」)を付加するようになっています。

 また、データ構造としては、収支取引のB列に「大分類」が追加されています。つまり、V2.48以前のMFFマクロでは、改良後の毎日家計簿のデータをMFF形式に変換することはできなかったのです。その状態がいったいどれぐらいのあいだ続いていたのか…そして、そのことをなぜ誰も知らせてくれないんだろう? つまり、この機能を使っている人が居ないってことか…(泣)

毎日家計簿の収支取引のCSVファイルに大分類の列が追加された

3.MFFマクロ V2.49でできること

…しかし、筆者はめげません。今回更新したMFFマクロV2.49で、このデータ形式の変更に対応しました。MFF形式データに変換すると↓のようになります。

毎日家計簿の支出・収入取引のCSVファイルをMFF形式に変換した

 2022/02/16 毎日家計簿のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法 でご紹介した、収支取引のデータ変換チャートも↓のように変わります。

MKentry2MFF-V249の動作チャート

 MoneyProでもそういうことが起こりましたけど、知らんうちに家計簿アプリのデータ形式が変更されている…やはり、一度取り上げたアプリであっても、油断していてはいけませんなあ。

 では、皆様、今年もよろしくお願いいたします。

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