_2021/01/15「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」をベースにした家計簿アプリ別各論の第五弾(前回の記事はこちら)は「おカネレコ」「かけ~ぼ」の2つのAndroidアプリを取り上げます。
1.おカネレコ
_「おカネレコ」はノーマル版と、上位版たる「おカネレコプラス」の2つのアプリがありますが、「おカネレコプラス」はMoneytree-LINK(Moneytreeが提供するアカウントアグリゲーションサービス。2020/06/16「今から使ってみる人のためのMoneytree入門」参照)を介した金融機関口座連携機能のみがあり、現在のところデータをインポートすることもエクスポートすることもできません。
_「おカネレコ」にしても、データはインポートできないので、評価対象はエクスポート機能のみで評点=9。出力対象のデータを絞り込む機能が無いのが痛いが、致命的な欠点も無い、というスコアです。ただし、エクスポートは有料機能となります。筆者は無料であるか有料であるかは先の記事では評価指標としていませんが、クラウド会員480円/月(3,000円/年)では、他の機能も使えるようになるもののかなり割高感があります。
おカネレコ(有料版)でのデータエクスポート手順 |
2.かけ~ぼ
_「かけ~ぼ」については、筆者の評価は以下のようになります。
- インポートに関する記事は2020/06/13(評点24)
- エクスポートに関する記事は2020/09/27(Ver.1.52以降、評点11)
_インポートについては、まあ並みの性能という評点ではありますが、評点を悪化(増大)させている要因は、MFF形式のデータを「かけ~ぼ」の独特のデータ構造に対応させて変換するため、ユーザー側の操作↓が格段に増えるという点にあります。そのハードルさえ飛越すれば、あとは比較的素直にデータを取りこんでくれます。
MFF形式のデータを「かけ~ぼ」旨に変換する際に必要なデータ修正 |
_エクスポートについても評点11は「出力対象期間を指定できない」「出力対象のデータを絞り込めない」の2点が足を引っ張った結果です。これは、かけ~ぼには本来実装されていないエクスポート機能を、Dropboxへのデータバックアップ機能を利用してMFFマクロで強引に実現していることに起因します。しかし、インポート/エクスポート共に無料で利用できるのは有難いことです。
「かけ~ぼ」からデータをエクスポートする手順 |