_今回の記事は前々回からの続きです。MFFマクロV2.28を使用して、オンライン家計簿サービス「kakei+」からエクスポートした取引データをMFF形式に変換する方法を解説します。
6.kakei+から取引データをエクスポートする
_kakei+のデータエクスポート機能は少々判りにくいところにあります。①↓の画面の左ペインにある【当座表】を叩き、②画面上部の【検索】を選択。今月の取引データ全部を抽出するのであれば③【今月を設定】→④【検索する】の順に叩くと該当するデータがリストアップされます。ここで画面下部の【CSVエクスポート】を叩くと、デフォルトのダウンロードフォルダにYYYYMMDD_export_registers.csv というファイルが吐き出されます。
_つまり、kakei+はデータをある条件で抽出した結果をCSVファイルとしてエクスポートできるわけでして、他の家計簿アプリをぶっちぎりで凌駕する性能を誇っています。CSVファイルはUTF-8(BOM付)でエンコードされており、改行コードはLFのみです。なお、ファイル名のYYYYMMDDにはダウンロードした日付が入ります。
_CSVファイルがExcelに紐付けられている環境では、ダウンロードされると同時にExcelがこのCSVファイルを開くはずです(BOM付なのでUTF-8でエンコードされていてもExcelは文字化けせずに読み込める)。
7.kakei+のデータをMFF形式に変換する
_MFFマクロV2.28以降を導入している環境であれば、ダウンロードされたCSVファイルを開いた状況でマクロを動作させると↓…
_後は特別な操作無しにデータがMFF形式に変換されます。
8.MFF形式へのデータ変換処理は極めて単純です
_MFFマクロにはさまざまな家計簿アプリのデータ変換を司るサブルーチンが含まれていますが、kakei+用のサブルーチンKP2MFFは大変ありがたいことに処理内容が最も簡単なものになっています。本当のところを申し上げますと、初めてkakei+からダウンロードしたデータを見たときは驚きました。まさかここまでMFF形式に似ているとは…
_そして、他の家計簿アプリのデータを解釈する際に問題になる「支出・収入・振替をどうやって判別するか」という点を、支出・収入欄への数字の入れ方を変えることで簡単に解決しており、非常によく考えられたデータ形式であると言えます。