2021/12/26

kakei+の費目構成と入力UI

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4.kakei+の取引種別と費目について

_kakei+の費目リストを↓に示します。羽仁もと子女史の家計管理の特徴として、食費を副食物費・主食費・調味料費の3つに分けることが挙げられます。「外食」が主食費に、酒類が「飲料・嗜好品」として調味料費に含まれており、この費目構成のままではかなり違和感を感じるのではないかと思われます。が、費目は一応カスタマイズできるようにはなっているものの、はっきり言って推奨はされていません。

_既存の費目・項目については非表示化と並び替えのみが可能で、名称変更・削除は不可能。ユーザーが追加したものについては非表示化・並び替え・名称変更・削除が可能です。データの削除によって発生する様々な不具合を回避するように実装されていることが判ります。類似例としてはZaimが挙げられるでしょう。

kakei+の費目一覧

_kakei+の取引種別は↑のリストの最も左の列にある「支出」・「収入」・「口座」の3種類。「口座」というのはいわゆる振替取引のことで、kakei+では振替にも費目を指定することが出来るようになっているわけです。似たような作りの例としては「オンライン家計簿うきうき」が挙げられますが、振替取引の費目は、出金元・入金先の口座種別によって制限されることは無いようです。すなわち、どんな口座間の振替であっても、費目は自由に指定することができます。つまり、振替取引の目的を示すためのメモのようなものだと思えば良いでしょう。なお、「口座の動き」という費目は、貯蓄・投資・保険以外を目的とした振替取引(例えば電子マネーのチャージ)に使用します。

5.kakei+の入力UI

_kakei+は、前身のPC家計簿ソフト「生活家計簿3.0」のデータ以外にはインポート機能が実装されておらず、データを投入する方法は手入力のみです(2021年12月現在)。入力画面は↓のようになっており、自由入力ができるのは【内訳】と【備考】欄の2つです。当Blogでは、kakei+のデータをMFF形式に変換するに備えて、【内訳】欄に (品名)(@店名) のMFF書式、【備考】欄にメモを入力することをお奨めします。

kakei+の入力画面

_画面上部にある【レシート入力】スイッチは、入力前にONにすると、日付と出金元口座(支出取引の場合)を固定して、複数の取引を連続入力する機能です。kakei+には店名を入力するデータ欄が無いので、異なるお店での取引であってもこの機能で入力できます。いわゆる複合仕訳の形で記帳できるわけではありませんが、そこそこに便利ではあります。

_↓の青枠で囲った部分はすでに入力した取引で、この画面は2つめの取引を入力しようとしているところです。

kakei+のレシート入力機能

_データ入力後の画面例を↓に示します。2021/12/3に"13Suica"という電子マネーから支出した3つの取引データを入力したところです。kakei+は2020年5月リリースのため画面デザインは今風のものとなっており、視認性は良好ですが一画面あたりの情報量は限られています。

kakei+の入力後の画面

次回はkakei+に対応したMFFマクロVer2.28を公開します→

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