←前回の記事:2021/12/29 kakei+からエクスポートした取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する
_kakei+へデータをインポートする方法についての悲報です。
_kakei+は、その前身であるPC家計簿ソフト「生活家計簿3.0」のデータ(CSVファイル)をインポートできるとの触れ込みですが…同ソフトが2021年5月にサポート終了し入手不可能になった今となっては、このデータの形式を調べる方法が無いという状態であり、MFFマクロによるkakei+へのインポート機能の開発は頓挫しております。
_実は、きびだんごの暮らしというブログでは、Zaimのデータを元に、生活家計簿3.0のCSVファイルの形式を真似たCSVファイルを作成しKakei+にインポートした事例が紹介されています。これはかなり大きな手掛かりだ!…というわけで早速調べ始めたところ、kakei+のインポート機能は、どうやら生活家計簿3.0が出力するCSVファイルのファイル名に依存しているようです。
_この点に関しては、kakei+の公式サイトに 使いこなしのヒント【kakei+にデータをインポートする】 というページがあり、生活家計簿3.0からのCSVエクスポートの方法が解説されています(なんと動画まである)。これらの情報から、生活家計簿3.0からは「年集計」で出力した全CSVという形式でエクスポートしなければならず、ファイル名は"K2021.1~12.CSV"のような形になることが判りました(拡張子が大文字でなければならない、という点も罠であった)。
_しかし…先のブログ記事のCSVファイルの画像を拝見すると、どうやら費目・項目には固有のコード番号(費目ID)が割り振られており、これを指定しなければならないらしいのです(↓の画面ではインポートに成功しているように見えるが、既存の費目・項目と同名の、新規の費目・項目が作られてしまっており、うまくいっていない)。これを調べるには、やはりkakei+に「全ての費目・項目を使ったダミーの取引データ」を入力して、そのデータをCSVファイルとしてエクスポートするしかありません。
_そこで、mercariで中古の「生活家計簿3.0」を購入したのですが(定価が7,000円もしていたんですねこのソフト)、このソフトはパッケージ販売時点ではどうやら16Bitアプリであったようで、結果として64BitのWindowsにはインストールできませんでした。おそらくパッケージ販売以降のアップデートで32Bitアプリになったものと思われ、2021年5月でサポートを終了している以上、アップデートデータを入手することも最早できそうにありません。
_というわけで、kakei+へデータをインポートする方法については、現時点では筆者にはお手上げです。また、仮に出来たとしても…kakei+にインポートしたデータはユーザーが編集できず、手入力したデータと比べてかなり冷たい取り扱いがなされます。
_現時点のkakei+のインポート画面↓にはなにやら気になる記載があります。この「将来的な対応」って奴に期待しましょう。できれば、前回の記事でご紹介した、kakei+からエクスポートしたCSVファイルの形式でインポートできるようになってくれれば嬉しいんですがね…
_kakei+関係の記事はこれで一応連載終了です。大きな機能改変等がありましたら、また取り上げたいと思います。