2022/08/16

シンプル家計簿MoneyNote(2/3)

 ←前回の記事:シンプル家計簿MoneyNote(1/3)

3.入力ユーザーインタフェース

_シンプル家計簿MoneyNoteの入力ユーザーインタフェースは、アプリ名称どおり、極めてシンプル。口座という概念を排したことでプルダウンメニューのようなUIを避け、カテゴリーも一階層のみなのでアイコンをタップするだけで選択できます。金額入力の場面のみ、電卓モードか電話モードかを選ぶことができますが…フツーは電卓モードですね(キーの文字が小さいのが残念)。また、日付はカレンダーで選択する方式であり、ドラムロールUIを使ったアプリより格段に優れています。

_ただし、欠点もあります。Google Playのユーザーレビューにもありましたが、収入を記帳するつもりが支出で記帳していて「いけね!」と咄嗟にモードを切り替えると、それまで入力してあったメモ欄や金額がパーになってしまう、というものです。ここは改善が必要。MoneyNoteは自由記入できるのがメモ欄しかなく、かなりの情報量を書きこむことになります。苦労して入力した情報が一瞬の操作ミスで消滅する、というのは切なすぎますからね。

MoneyNoteの入力UI

_で、そのメモ欄ですが…

_当Blogとしては、後述するようにMFFマクロで他の家計簿アプリにデータを持ち出す場合に備えて、(口座名/)(内容)(@店名)(※備考)の形、いわゆる拡張MFF書式で記帳することを激しくお薦めします(()内はいずれも省略できます)

_また、MoneyNoteの稀有な仕様として「メモ欄の中に改行を入れることができる」というのがありますが、これは絶対にやってはいけません。改行を含んだデータをCSV出力するとそこでデータ構造が崩れて、それ以降の情報が欠落することになります。

4.実は注目すべきはレポート機能

_ホーム画面下部の円グラフのアイコンを叩くと、月間の支出・収入に関するカテゴリー別構成割合を円グラフ表示する機能にアクセスできます。たいていの家計簿アプリに実装されているありふれた機能ではありますが、ここで円グラフの下のカテゴリーを叩くと、そのカテゴリーの過去の推移を縦棒グラフ表示する画面に遷移します。そこからさらに個々の取引データを修正・削除することも可能です。

_「シンプル」というわりには機能が意外に細かく作りこまれていますね。

MoneyNoteの月間レポート機能

_また、【その他】メニュー内にもレポート機能があります。ここでは【年間収支レポート】と【年間カテゴリーレポート】をご紹介しています。ここで言う「年間」とは、前回の記事でご紹介した「年度の開始月」として設定した月から始まる1年間を指しており、年度単位で家計の状況を把握するには大変便利です。

_ただ、このようにレポート機能が二つに分離してしまっているのは大いに残念。おそらく、実装された時期がズレているからだと思われますが、いずれ整理していただきたいところではあります。

MoneyNoteの年間レポート機能

_さらに、MoneyNoteはメモ欄に入力した文字列に対して検索する機能(さらにそこからデータ修正・削除が可能)があり、さらに抽出した結果をCSVファイルとして出力する機能も備えています↓。ここまでできるスマホ用家計簿アプリは他にDARUMA家計簿が挙げられるぐらいです。

MoneyNoteのデータ検索・出力機能

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

最近の人気トップ3