2020/11/28

ねんきんネットの年金保険料支払実績を資産と見るべきか

_昨日、Zaim運営側から、2020/11/30以降、ねんきんネットとの連携において、これまでの年金保険料の支払済総額を資産総額に含めて表示していたものを、資産総額から切り離して、別枠で年金受給見込額を表示するようにアプリの動作を更新する、という趣旨のメールが届きました。

_年金、とくに老齢年金は、現に受給年齢に達していない人にとっては、今後の制度変更で受給開始年齢も受給額も変わりうるものであり、将来の資産として計上すべきではない、というのが筆者の考え方です。

_筆者は旧Blog(2017年12月)でも「ねんきんネットを資産として見るべきか」と問題提起したことがあります。当時はねんきんネットとの連携機能を提供していた家計簿アプリは(筆者が知る限りでは)マネーフォワードのみであったので、マネーフォワードのグループ機能(各口座を資産総額に加える/加えないを個別に設定する機能)を使って、「ねんきんネット」を資産総額から除外した「年金除外」というグループを常用する設定例をご紹介しました。

_Zaimがねんきんネットとの連携機能を提供し始めたのは今年の夏頃であったと思いますが、Zaimも、マネーフォワードMEと同様に「これまで支払った保険料は受給できるだろう」という考え方で支払済保険料の総額を資産計上する動作になっています。

_Zaimにはこの点を改善すべく、特にねんきんネットを資産総額とは別扱いにしたようです(マネーフォワードMEと同様の機能が無いため)。これは一応歓迎すべきことですね。資産と呼べないものを資産と認識して家計管理を誤らないよう、気をつけたいところです。

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