2020/11/16

「らくな家計簿」へのデータインポートに暗雲が(追記あり)

_「らくな家計簿」(連載三回目、前回の記事はこちらには、Excelから出力したテキストファイル(TSVファイル)をインポートする機能があります。公式のマニュアルはらくな家計簿ヘルプ センター エクセルファイルを利用したImport 機能を参照してください…と言いたいところですが、残念ながらこのマニュアルもあまりアテになりません。その理由は…

1.テンプレートが用意されてはいるのですが

_公式マニュアルのページから、テンプレートとなるExcelファイルをダウンロードできます。そのファイルを開いたところがこちらですが↓、フォントがどうも怪しい…。一抹の不安が頭をよぎります。

import.xlsの中身。フォントが怪しい…

_さて、ここで公式マニュアルの記述↓を見ますとですね…

らくな家計簿のヘルプセンターの記述はテンプレートと矛盾しているぞ

_なんだあ? DLしたテンプレートの項目名と、公式マニュアルの項目名が違っているじゃん。どっちが正しいんだよ…と思って実験しましたところ、結果としてはどちらでもインポートできます。

_さらにマニュアルを読み解きますと、Excelで入力したデータを、Unicode(UTF-16)でエンコードしたテキストファイル(TSVファイル)として出力しなければならないようです。…MFFマクロがまた面倒臭いことになりそうだ…

2.らくな家計簿へのインポートを実験してみます

_「らくな家計簿」に、↓のように資産・費目(収入分類・支出分類)を設定して、インポートの実験をしてみましょう。公式マニュアルによれば、「らくな家計簿」はインポートするデータの資産や費目は予めアプリ側で設定しておかなければならないそうです。…ということはいずれはACF機能を使用しなければならないな…

_【2020/11/22追記】:AndroidアプリV4.5.3では、テキストファイルに書き込まれている資産・費目が「らくな家計簿」に登録されていない場合、その場で資産・費目を追加できるようになっています。

らくな家計簿の資産・分類の設定例

_今回は、↓のようなデータをサンプルに、インポート実験をします。ところで、G列の「収入/支出」欄は、2・3行目では「引き出し」と入力していますよね? 実は、これも公式マニュアルでは「振替支出」にしろ、と書いてあるのですが、バカ正直にそのようなファイルをインポートしようとするとアプリから怒られます。どうやらマニュアルがアップデートされておらず、Dr.Walletに似た、さらなる不安を伴う匂いを感じます…。

らくな家計簿にインポートするテスト用サンプルデータ

_このExcelデータを、↓のようにUnicodeテキストとして保存し、そのファイルをスマートフォンにメール送付します。

Unicodeで保存する

次回はインポートしたデータをスマホアプリ側で操作する方法を解説します→

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