＿MoneyLinkの連載もこれで最終回です。MoneyLinkにはWeb明細帳にデータを取り込む方法（明細取込区分と言う）として
- （１）オンライン…金融機関サイト連携機能（アカウントアグリゲーションサービス）に拠る
- （２）オフライン…金融機関サイトからダウンロードしたCSVファイルに拠る
- （３）Excel…MoneyLinkが出力したExcelブックにユーザーがデータを入力することに拠る
の３つがあり、（１）については2021/09/03の記事で、（３）については前回の記事で解説しました。今回は残る（２）について触れます。
１．オフラインWeb明細帳の登録
＿金融機関サイトからDLしたCSVファイルによりデータを受け入れる「オフラインWeb明細書」を登録します。対象となる金融機関は、実は「PayPay銀行」「JCB法人カード」「MUFGカード・ビジネス/AMEX」の３つのみです（2021年8月時点）。
２．金融機関サイトからのデータのダウンロード
＿例として、PayPay銀行のサイトから明細データをダウンロードします↓（PayPay銀行って取引明細にユーザーがメモを入力できるようになっているのか…知らんかった。AASばっかり使っているとこういうことに疎くなるなあ）。
＿PayPay銀行のCSVファイルの中身です↓（今更ですが…なんかすんごく変なデータ形式なんですね…）。このデータを、MoneyLinkに取り込みます。
３．MoneyLinkへのデータ取込
＿【CSV明細取込】を叩くと、取込先のWeb明細帳と、取込対象のCSVファイルを指定するダイアログが出現します↓。ちなみに、【CSV明細取込】ボタンは、オフラインWeb明細帳が存在しない場合はグレーアウトされています。
＿前回と同様、CSVファイルで取り込む場合も、明細の期間と件数に関する確認用ダイアログが表示されます↓。
＿データ取込後の画面↓です。
＿仮に、すでにPayPay銀行サイトからDLしたデータを取り込んであり、今回、新たに取り込もうとしている明細データと期間が重複する場合は↓のようなダイアログが出現します。MoneyLinkはこのダイアログによって、明細データの重複取込を回避しようとしているわけです。何せ、一度取り込むと削除できませんからね。
＿なお、このダイアログはExcel明細取込の場合でも出現します。
＿このように、CSVファイルによる明細取込機能は、対応している金融機関が少なすぎてイマイチ使えないものになっています。しかし…実は、MFFマクロにPayPay銀行と全く同じフォーマットでCSVファイルを出力する機能を実装すれば、MoneyLinkを騙して取り込ませることはできるのです。家計簿アプリでないMoneyLinkにそこまでする必要性は感じなかったので見送りましたが…。