今回は、前回の記事で、「かけ~ぼ」アプリ側で費目・帳簿・カードに関する必要な設定を終え、バックアップ機能でそれらのデータを所定のフォルダ内に格納した、という状況から始まります。
5.バックアップデータのコピー
Dropboxフォルダ>アプリフォルダ>「かけ~ぼ」フォルダ内の全ファイルを、Dropboxフォルダ>アプリフォルダ>「かけーぼ」フォルダ(存在しなければ作成する)にコピーします。これは、「かけ~ぼ」というフォルダ名が、MFFマクロを動作させるときにエラーを起こすためです。
6.syukujitsu.csvを「かけーぼ」フォルダに入れる
内閣府HPで配布されている、休日・祝日リストsyukujitsu.csvをダウンロードして、Dropboxフォルダ>アプリフォルダ>「かけーぼ」フォルダにコピーします。前回の記事で述べましたように、「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートするには、クレジットカードの利用額の引落し取引のデータをMFFマクロででっちあげなければなりません。その引落し日(=請求日)が休日・祝日であった場合に、請求日をその前後の平日にズラす処理が必要になります。その処理のためにこのファイルが必要になります。
2025年3月時点のsyukujitsu.csvでは2026/11/23の勤労感謝の日まで登録されています。ただし、年末年始やお盆のように、法定祝日以外に、社会通念として祝日的に扱われている日は含まれていません。このデータを活用しても、請求日のズラし処理が誤っている危険性は残っているので、 「かけ~ぼ」にデータを投入した後はユーザーがしっかりチェックする必要があるでしょう。
7.「かけ~ぼ」にインポートしたいMFF形式データを用意する。
今回のサンプルデータ↓は、2025/03/10~2025/03/25の16日間に、「かけ~ぼ」で考えられる計16種類の取引パターンを含んでいます(メモ欄を参照のこと)。ただし、口座名や費目は、「かけ~ぼ」に定義済のものとは合致させていません(注:費目を少々弄っており、クレジットカードの場合は先頭に★を付けている)。

8.ACF機能により費目および口座名を「かけ~ぼ」に定義済のものに合わせる
「かけ~ぼ」は、バックアップしたデータを復元する際、未定義の費目名や帳簿名・カード名が含まれていると、復元に失敗し、しかも復元する前にアプリ内に入っていたデータが全て失われるというとんでもない仕様になっています。そこで、必ずMFFマクロのACF機能を活用して、費目や口座名を定義済みのものに整えなければなりません↑。
通常、ACF機能を活用する場合、ユーザーが、データ変換先の家計簿ソフト/アプリに設定済みの口座名や費目を定義した カテゴリーリスト というファイル(「かけ~ぼ」の場合は"かけーぼカテゴリーリスト.csv"になる)を事前に作成しておきます。
しかし、「かけ~ぼ」の場合、前回の記事で述べた codeName.csv、card.csv、items.csv の情報からカテゴリーリストを自動的に作成できるのです。そこで、MFFマクロV2.70では、MFF形式データのD1セルのプルダウンメニューを「かけ~ぼ」に合わせてACF機能を動作させる↑と、バックアップファイルを格納しているフォルダをユーザーに問い合わせて、"かけーぼカテゴリーリスト.csv"を自動作成してからACFの初回動作を行うようにしています。

前回の記事で「かけ~ぼ」の帳簿・カード・費目を設定した状態のバックアップデータから自動作成した"かけーぼカテゴリーリスト.csv"の中身が↓になります。

ACF機能を初回動作させると、↓のように、MFF形式データの中で、口座名と費目が「かけ~ぼ」に定義済みのものと異なっているセルが黄色になります。

黄色のセルのプルダウンメニューを選択して、口座名と費目を整えていきます↓。なお、ACF機能の詳細についてはこちらの固定ページを参照して下さい。

口座名・費目を整えたら、A1セルにセルカーソルを合わせた状態でACF機能を動作させる「最終動作」を行います↓。

次回は「かけ~ぼ」にインポートするcashbook_all.csvを出力し、「かけ~ぼ」アプリ側に取り込む方法を解説します。
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