2024/08/18

「超簡単家計簿」をご紹介します

 今回から、Androidスマートフォン向け家計簿アプリ「超簡単家計簿」を取り扱います。2022年10月リリースながら全世界で100万DLを越えていますGoogle Playの当該ページはこちら。ただし、アイコン名は「家計簿」で、困ったことにシンプル家計簿MoneyNote(←リンク先は当Blogの記事群)と同じになります。黄色地の猫のアイコンが目印です。

 先に申し上げておきますと、データインポート機能は無く、データエクスポート機能は有料機能です。プレミアムプランは2024年8月17日現在、2000円/年。つい先日まで1320円/年だったはずなのですが…。

 なお、このアプリ、開発元(Holoscope365)は「カナヘイの家計簿ストーリー(←リンク先は当Blogの記事群)を強く意識しているらしく、Google Playには↓(左側)のような記述があるのが面白いです。

なんか面白いことが書いてある

1.超簡単家計簿の設定

 超簡単家計簿の設定メニューを↓に示します。(VIP)のマークがあるのは、プレミアムプラン限定の機能です。まず設定すべきは、【カテゴリ設定】と【口座】ということになるでしょう。

超簡単家計簿の設定メニュー一覧

2.超簡単家計簿のカテゴリ構成

 超簡単家計簿のデフォルトでのカテゴリ構成を↓に示します。この家計簿アプリは、デフォルトで設定されているカテゴリは完全に消滅させることはできず、名称変更もできません。つまり、ユーザーが自分の好みのカテゴリ構成に変更するには、既存のカテゴリを非表示にして、新たなカテゴリを作成する、という作業を繰り返すことになります。新たに追加したカテゴリは、リストの最上段に配置されますので、リストの下に持ってきたいカテゴリから追加していくのがコツです。カテゴリの順序変更とアイコン変更(結構たくさんある)は可能になっていますが、色の変更は出来ません。

超簡単家計簿のカテゴリ

 なお、カテゴリを階層化する機能は無く、当Blogでは、例えば【食費】の中にサブカテゴリを作りたいなら【食費/食料品】とか【食費/外食費】のように設定することをお奨めします。超簡単家計簿のデータをエクスポートしてMFF形式データに変換する際、カテゴリ階層化をサポートしている家計簿アプリ向けに、費目甲を"食費"、費目乙を"食料品"として分割するようにMFFマクロの新バージョンを開発しています。

 しかし…このデフォルトのカテゴリ構成は突っこみどころ満載です。【住宅】と【家】という重複したカテゴリがあるほか、雑費的なカテゴリが無い、そもそも【買い物】とは何だ…! 【宝くじ】というカテゴリも今まで見たことがありません。

3.超簡単家計簿の口座について

 超簡単家計簿では資産・負債の管理単位を「口座」と呼びます。デフォルトでは何も設定されていません。なお、このアプリは「収支管理だけができれば良い」というニーズに対応して、取引データを口座と紐付ずに入力することもできます。

口座の追加

 口座の種別は、↑の左から2番目の画面のように8種類あります。しかし、どれも機能的には同一で、特にクレジットカードを選択しても、締め日や支払日を管理する機能はありません(アプリの理念上、そうあるべきです)。面倒臭ければ、全て"デフォルト"と設定しても不都合は無いでしょう。

 ところで、設定画面の中に金額を入力する欄がありますが…ここには数字を入力してはいけません。残高調整が非常にややこしいことになります。口座の初期残高を設定するには、家計簿の開始日の前日に、その日時点での残高を収入額として入力してください。

4.超簡単家計簿の入力UI

(1)支出・収入取引

 超簡単家計簿には、現在のところ手入力以外にデータを投入する手段がありません(アカウントアグリゲーション、レシート認識、CSVファイルによるデータインポート機能は無い。そういうコンセプトのアプリですから)。ですから手入力のUIは大変重要なのですが、さすがによく練られています。

 まず、①画面でカテゴリを指定すると、画面の下に入力フォームが出現します。②のアイコンを叩くと②画面で口座を選択するわけですが、初めてこのアプリを使用する際、最下段にある【毎回自動的にポップアップ】をONにすることをお奨めします。これをONにしておくと、カテゴリを指定した直後に口座選択メニューが出現する、という動作に切り替わります。

 ついで①画面の③のアイコンを叩くと③画面で日付を選択します。ただし、毎回、当月のカレンダーが出現するので、過去に溯ってデータを入力するのは少々キツいです。そして、金額とメモ欄を入力します。メモ欄は、指定したカテゴリに対して過去に入力したことのある文字列が候補として出てくるようになっています。これは優れものと言えます。

 なお、メモ欄は、(品名)(@店名)(※備考)のいわゆるMFF書式で入力しておけば、データをエクスポートした際にそれぞれの要素をMFF形式の然るべきデータ欄に分解して入れるようにMFFマクロを開発しております。

支出取引の入力手順

(2)振替取引

 超簡単家計簿では、振替取引は「振替支出」の形で入力します。すなわち、振替元の口座、振替先の口座を指定し、金額とメモ欄を入力すれば終わりです。なお、振替取引は↓の中央の画面のようにリストには表示されますが、↓の右のカレンダー画面には表示されませんのでご注意下さい。

振替取引の入力

次回は、超簡単家計簿に対応したMFFマクロV2.57を公開します→

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