2020/06/14

「かけ~ぼ」に、他の家計簿アプリのデータをインポートする(中篇)

_前回の記事で、MFF形式のデータをMFFマクロで「かけ~ぼ」の cashbook.csv として出力するところまでは解説しました。今回は、そのデータをスマホの「かけ~ぼ」に取り込む方法を解説します。


1.バックアップを復元します

_当Blogにて実践している「かけ~ぼ」へのデータインポートは、もともと「かけ~ぼ」のデータをDropboxにバックアップしたファイルを復元する過程を利用しています。よって、cashbook.csvをスマホの「かけ~ぼ」に取り込ませるには、↓のようにバックアップ機能にアクセスします。

_↓のように、「かけ~ぼ」アプリからDropboxに接続した状態で【CSV入力】を選択します。中央の画面の「全データが入れ替わりますが、よろしいですか?」という警告にビビってはいけません。

_前回解説したとおり、MFFマクロはcashbook.csvを出力する際、その時点でcashbook.csvに入っているデータへの追加とするか、それとも新規のデータとするかを選択できるようにしておりますが、これはあくまでcashbook.csvというファイルに対する操作を選択しているのであり、このファイルを「かけ~ぼ」にインポートする場面ではいずれにせよデータは全面置換となるわけです。そのため、この作業を行う前には、万一のデータ破損に備えて、Dropboxでバックアップしたファイルをさらにバックアップしておくことをお奨めします。

_なお、このDropbox関連の機能はあくまでデータのバックアップを目的としているのですが、実はcashbook.csvを取り込む場面でファイル形式の不備があった場合には、かなり詳しい内容のエラーメッセージが出ます。これは筆者の推測ですが、開発元は、この機能をバックアップの復元だけでなく、新しいデータの追加投入に利用することをある程度想定していたものと見えます。

2.取り込んだデータを確認します

_さて、「CSV入力」したデータ↓(前回の再掲です)がまともに取り込まれたかどうかを確認しましょう。

今回「かけ~ぼ」に投入したデータ

_↑日付を見ると、全データが2020年4月の日付になっています。

_そこで、「かけ~ぼ」で↑のように操作して、4月の「父+母+長女+長男」各帳簿の取引データを見てみると↓のようになります。

_…しかし、↑のデータには抜けがあります。例えば元データでは4月3日にクレジットカードA(これは支払コードで判る)で電子マネーAに10,000円チャージしているのですが、それが見当たりません。

_これは、クレジットカードAが「請求日登録型」として「かけ~ぼ」に登録されており、4月3日のチャージは、その請求日である5月1日に記帳されるからです↓。4月に発生した取引の記帳が5月以降に行われる、という「かけ~ぼ」の独特な動作を理解しておかないと、数字が合わなくなる事態にびっくりすることになります。


次回は、「かけ~ぼ」向けにデータを変換するMFFマクロの処理について解説します→

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