_(前回の記事はこちら)今回は、Moneytreeとの連携による金融機関口座管理機能についてご紹介します。
7.Moneytree連携機能を使ってみる
_おカネレコプラスとMoneytreeを連携させる具体的な操作方法については、公式サイトの解説【おカネレコプラス】Money Treeとの連携(金融機関の登録方法)をご覧下さい。今回の記事は、むしろ連携させた後に必要な操作について解説しています。
(1)銀行口座
_銀行口座の残高表示は↓のようになります。一つの銀行に複数の口座がある場合(普通預金の他に外貨や投信等の口座を持っている場合ですね)、残高は同じ銀行名でずらずら並ぶのですが、口座の種類までは表示されません。アイコンにスペースを使うならそういう情報を入れて欲しいところです。
_口座のアイコンを叩くと、現時点でMoneytree側で取得できている取引明細が表示されます↓。それぞれの取引のカテゴリを指定したりする機能は無く、Moneytree側で振り分けたカテゴリもこちらには一切反映されません。つまり、預金通帳に記帳されるレベルの情報を閲覧するのみです。
_金融機関の名称・口座の名称は、Moneytreeの「ニックネーム機能」で付けた名前ではなく、Moneytree側で認識しているものがそのまま表示されます。ここで↑の【設定】を叩くと、口座に別名を付けることができます↓。仮にこの機能が無かったら、メチャクチャに使いにくいものになったでしょうね。
(2)クレジットカード
_クレジットカードの場合は、↓のように直近の引落し済の金額と引落し予定の金額が表示されます。なお、先頭のアイコンが「銀行」となっているのは、その銀行が発行しているクレジットカードであることを示しています。Moneytreeは、このような銀行発行のクレジットカードを「銀行口座」として認識してしまう難点があるのですが、おカネレコプラスが修正してくれているようです。
_クレジットカードの利用履歴を表示させたところです↓。こちらも、この画面からそれぞれの取引の情報を修正したりする機能はありません。
(3)電子マネー
_電子マネーの明細表示です↓。表示されるデータ項目が銀行ともクレジットカードとも異なっていることにお気づきでしょうか?_この辺は丁寧に作られているようです。
8.Moneytree連携機能で取り込んだ取引明細にカテゴリを設定する
_さて、上記の、金融機関ごとの取引明細表示の画面では、それぞれの取引のカテゴリを指定する機能はありませんでした。そこでどうするかというと…カレンダー画面に戻って、日毎に取引データを表示させて、その中で作業するしかありません。何故なら「おカネレコプラス」には「おカネレコ」の「リスト表示」に相当する機能が無いためです。これは「おカネレコプラス」の最大の欠点と言えるでしょう。
_例として2020年2月24日のデータをいじってみます↓。
_2月24日の1,324円の支出の内訳が表示されます↓。モバイルSuicaでの246円の支出に?が付いているのは、カテゴリが未指定であることを示しています。そこで【編集】を叩くと…
_↓当該の取引のデータの修正画面。金額はグレーアウトされており変更できませんが、日付は変更できてしまいます。これはちょっと設計思想としてはマズいですね。
_カテゴリの「?」を「食費」に修正します。ちなみに、ここで表示しているカテゴリ一覧は「おカネレコプラス」の初期設定ではなく、筆者がカスタマイズしたものです。
_↓メモ欄も入力しました。
_なお「お財布」欄は空欄のままにしていますが、「おカネレコプラス」は、ここに何らかの「お財布口座・貯金口座」を指定すると、この246円が指定した口座から差し引かれるようになっています。この動作を応用すれば、「お財布口座」を家族それぞれに作成して支出を振り分けたりする、といったこともできます。
_ただし…ここでの入力結果が受け付けられるまで「おカネレコプラス」では数秒待たされ、さらに、明細表示に反映される↓までに数秒待たされます。入力や表示の都度、クラウド(と言うべきなんだろうか?ただのサーバなんだけど)とデータをやりとりしているためですが、なかなかイラつく時間ではあります。
_ところで、クレジットカードによる電子マネーのチャージのように、口座間で資金を移動する場面ではどうなるでしょうか?_これもMoneytreeと同様に「片方への収入」と「もう片方からの支出」の二つの取引として取り込まれ、振替取引に変換する、といったことは出来ません。それはそれでいいのですが、この収入と支出は当然ながら家計管理上の計算対象から除外したいところであっても、そういう機能は「おカネレコプラス」には実装されていません。これも困ったことではあります。
_ともあれ、このようにMoneytree経由で取り込んだ明細データにカテゴリを指定していけば、当初は↓のように?(カテゴリ未指定)のみであった円グラフが…
_…このように↓支出管理に使えるレベルになっていきます。ただし(筆者の場合は)振替による支出が三分の一以上を占めるので、これがグラフから除外できるようになればありがたいですね。
_しかし、Moneytreeとの連携機能が実装されていても、Excel出力機能が無いということは…「これってただのMoneytreeビューアじゃん」という結論にならざるを得ません。まあ、それでもMoneytreeアプリに無い機能が提供されているので、その点では「おカネレコプラス」を使う意義はあります。