2020/06/20

Money in Excelがじわじわと襲来中…しかし未だに謎は多い

_Impress Watchのこちらの記事によれば、MicrosoftがMicrosoft 365の新機能の一つとして「Money in Excel」のサービス提供を米国で開始したそうです。いずれは日本でも展開されるそうですが、現時点でMoney in Excelに関するネット上の情報は少ないです。筆者が既報で見つけられているのは

_このようなところです。最も詳しいのは3番目の記事ですね。しかし、これでも、最も肝心なところが全然判りません。すなわち

  • Microsoftに我が国の銀行との連携機能を提供するパートナーは何者か?
    • Moneytree(のMT Link)か?
    • (筆者の全くの憶測ですが)Kakeibonから移籍した技術陣か?
    • Plaidが日本にも進出するのか?
    • 日本向けはまさかの自力開発?
  • 銀行との連携はAPI接続のみ? 発行されるトークンの保存場所はどこか? Microsoftのサーバ-? それともユーザーのローカルPC?
  • まさかデータを外部に取り出せないなんてことはないだろうな?(Excelでもセルを保護されればそういうことが出来てしまう)

_さらに、大いに気になるのが、Impress Watchの記事の

金融口座を接続する処理にはWindows/Mac版の「Excel」が必要だが、

_の部分です。

_これを深読みすると、銀行サイトへの接続の認証情報(API接続のトークン)はローカルPCのアプリ版Excelに保持され、クラウドサービス的に使うことはできないものと予想されます。このようにすることで、PCのWindows10マシンへのログインとMicrosoft 365へのサインイン(筆者はこの言葉が嫌いなんですよね)をもってセキュリティを確保するのでしょう。

_しかし、銀行だけでなく、クレジットカードや電子マネーへの対応はどうなるのか(API連携対応のところなんてほとんどありませんし、まさかスクレイピングエンジンをローカルPCにインストールするのか?)、とか、提供されるテンプレートは家計簿としてどれぐらい使えるのか(そもそも日本語対応なんだろうな?)とか、情報がまだまだ不足しております。何せ"Money in Excel"でググっても、英語のサイトか、上記の記事か、筆者の旧Blogの記事しかヒットしないんです。まいったなこりゃ。

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