_Impress Watchのこちらの記事によれば、MicrosoftがMicrosoft 365の新機能の一つとして「Money in Excel」のサービス提供を米国で開始したそうです。いずれは日本でも展開されるそうですが、現時点でMoney in Excelに関するネット上の情報は少ないです。筆者が既報で見つけられているのは
- Office 365は「Microsoft 365」に。家族向け見守り、SNSに書き込む文章のチェックなど新機能続々
- 日本に「Microsoft 365 Family」は導入されず ~日本マイクロソフトが日本展開を明らかに Personal版は「Office 365 Solo」と同額で発売、Money in Excel/Presentor Coachも導入予定
- 銀行残高の取得も可能にーーフィンテックアプリに進化する「Excel」
_このようなところです。最も詳しいのは3番目の記事ですね。しかし、これでも、最も肝心なところが全然判りません。すなわち
- Microsoftに我が国の銀行との連携機能を提供するパートナーは何者か?
- Moneytree(のMT Link)か?
- (筆者の全くの憶測ですが)Kakeibonから移籍した技術陣か?
- Plaidが日本にも進出するのか?
- 日本向けはまさかの自力開発?
- 銀行との連携はAPI接続のみ? 発行されるトークンの保存場所はどこか? Microsoftのサーバ-? それともユーザーのローカルPC?
- まさかデータを外部に取り出せないなんてことはないだろうな?(Excelでもセルを保護されればそういうことが出来てしまう)
_さらに、大いに気になるのが、Impress Watchの記事の
金融口座を接続する処理にはWindows/Mac版の「Excel」が必要だが、
_の部分です。
_これを深読みすると、銀行サイトへの接続の認証情報(API接続のトークン)はローカルPCのアプリ版Excelに保持され、クラウドサービス的に使うことはできないものと予想されます。このようにすることで、PCのWindows10マシンへのログインとMicrosoft 365へのサインイン(筆者はこの言葉が嫌いなんですよね)をもってセキュリティを確保するのでしょう。
_しかし、銀行だけでなく、クレジットカードや電子マネーへの対応はどうなるのか(API連携対応のところなんてほとんどありませんし、まさかスクレイピングエンジンをローカルPCにインストールするのか?)、とか、提供されるテンプレートは家計簿としてどれぐらい使えるのか(そもそも日本語対応なんだろうな?)とか、情報がまだまだ不足しております。何せ"Money in Excel"でググっても、英語のサイトか、上記の記事か、筆者の旧Blogの記事しかヒットしないんです。まいったなこりゃ。