_マスターマネーはCSVファイルからのインポート(前回の記事)の他、OFXファイルの取り込み機能も有しています。今回はMFFマクロで出力したOFXファイルを題材に、その操作についてご紹介します。
1.MFF形式データをOFXファイルとして出力する
_MFFマクロのOFXファイル出力機能についてはこちらのページをご覧下さい。↓の例では、口座名が"04財布"のみとなっているデータをOFXファイルとして出力したところを示しています。OFXファイルの種類は、銀行等の資産アカウントのデータであればOFX-3-BK、クレジットカードのデータであればOFX-3-CCを選択して下さい(まあ実際には、マスターマネーの場合は、クレジットカードでもOFX-3-BKで出力されたOFXファイルで取り込めてしまいますけどね)。
2.マスターマネーに取り込む
_マスターマネーを起動後、↓のように操作し、出現したダイアログ上で、取り込むOFXファイルを指定します。
_OFXファイルの中身が↓のように表示されます。【電子明細ファイルの口座情報を表示する】をONにすると、アカウント欄に、OFXファイルに記載されている口座情報(金融機関名称と口座番号)がグレーで表示されます。↓の場合は金融機関名が"04財布"、口座番号が"04"です。マスターマネー側で、その口座情報に対応するアカウントを選択すると、該当する全てのデータのアカウントが一発で指定されます。
_なお、今後、同じ口座情報を持つOFXファイルを取り込むと、自動的にアカウントが指定されるようになります。すなわち、学習機能が動作します。
3.カテゴリーを指定する
_次に、取り込んだデータのカテゴリーを指定します。CSVファイルをインポートしたとき、ファイルに記述されたカテゴリーが自動的に割り振られていたのに対し、OFXファイルの場合はカテゴリ-を明示的に指定するデータ項目は無いため、いちいちユーザーが指定しなければ成りません。
_そこで、MFFマクロでは、前述したように、OFX-3-BKあるいはOFX-3-CCを選択して出力した場合は、OFXファイルの摘要欄(マスターマネーのメモ欄になる)に
- (内容)(@取引先)(※メモ)(#費目甲(/費目乙))
_の書式(MFF書式)で記述するようにしています。末尾の費目情報を参考に、マスターマネー側のカテゴリーを指定して下さい。
_なお、学習機能はあるにはありますが、全文一致でしか動作しないのであまりアテには出来ません。
4.資金移動取引を設定する
_MFFマクロは、振替取引をOFXファイルに出力する場合は摘要欄に"★(振替元口座名)→(振替先口座名)"と書き込むようにしております。↓の2019/06/18がそれに該当します。
_ちなみに…2020/05/17「「てきぱき家計簿マム9」に他の家計簿アプリのデータをインポートする(後篇)」ご紹介したように、「てきぱき家計簿マム」に振替取引のデータを取り込んだ際は、一旦支出または収入取引として取り込んだ後、改めて「お金移動(マム用語で振替取引のこと)」の取引に修正しなければなりませんでした。マスターマネーはこのあたりの造りが秀逸で、取り込んだ場面で資金移動の取引に修正できます。
5.取り込み完了
_全ての取引データのカテゴリーを設定して【取り込み】ボタンを叩けば、↓のようにマスターマネーのデータとして取り込まれます。右端に"Web"とあるのはOFXファイルから取り込んだデータであることを示しており、OFXファイルのFITIDの情報に基づき、重複している取引の取り込みを排除する機能が動作します。
_マスターマネーへのデータのインポート方法については
- CSVファイル:アカウントおよびカテゴリーを確定してインポートできるが…重複を排除できない
- OFXファイル:アカウントおよびカテゴリーをインポート時に指定しなければならないが…重複を排除できる