9.おカネレコプラスのWeb版はアプリ版のコピー
_おカネレコプラスは、無料版ユーザーであってもWeb版を使用できます。画面例(Google Chromeを使用)↓のとおり、はっきり言ってアプリの拡大版です。機能も操作も全く同じなので、Web版がアプリ版に追いつけていない「おカネレコ」のWeb版よりも好ましいでしょう。
_Moneytree連携により取り込んだモバイルSuicaの利用履歴です↓。この画面に表示されている情報をコピーしてExcelに貼り付けて活用できないか…?_と一瞬思いましたが、その野望は瞬時に潰えました。「おカネレコプラス」はブラウザ上でコピーができない(コンテキストメニューが開かない)ようになっているからです。
_なお、Androidアプリ版は操作のたびに待たされるのに対し、Web版は結構サクサク動きます。筆者としてはこちらを主力に使いたいですね。
10.書き忘れていたことがあります
(1)「おカネレコ」とは全く別個のサービスです
_「おカネレコ」と「おカネレコプラス」は、サービスは全く別個に提供されています。「おカネレコ」Web版にログインするときのIDとパスワードでは「おカネレコプラス」Web版にログインできませんし 、逆も然りです。
_つまり「おカネレコ」のユーザーが「おカネレコプラス」に移行しようとしても、データを引き継ぐ方法は現時点でありません。
_さて、これはどんなもんでしょうかね?_「おカネレコ」はユーザーに家計簿を継続させるためにあれこれ手を尽くしているのに、後発サービスで家計簿を継続できないというサービス設計になるのは不可思議です。
(2)レビューで触れなかった機能
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(設定を変更することで)サブカテゴリが使えるようになります
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明細データにコメントを入れる機能が付加されました
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家計簿継続の意欲高揚策として「レココイン」というサービスが付加されました
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「FPI-J家計の格付け」機能→少々難解ですがアメリカの格付会社のような分析結果が得られます
(3)困ったところ
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Androidアプリで、ホーム画面から画面最下段のバックボタンを叩くと問答無用でアプリから抜けてしまう。再度アプリを起動するとサーバーからのデータを再度読み込むのにさらに数秒待たされる…
11.総評しますとですね
_無料版は、Moneytreeと比較して考えた方がよさそうです。
_Moneytreeのアプリは
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画面に表示されているフォントが大きく情報量が少ない
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グラフ機能もしょぼい(収入・支出の時系列グラフぐらいしかない)
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現金管理機能が非常に判りにくい
_といった具合で、筆者の見解では、完成度は高いものの、家計管理には無理があるレベルの機能しか備えていません(その理由はいずれ別途述べます)。「おカネレコプラス」はこのあたりが改善されており、Moneytreeの優れたアカウントアグリゲーションサービスを十全に活用するなら、導入して間違いは無いでしょう。Androidアプリ版のしばしば待たされてイラつくという点も、Web版なら改善されますし…
_一方、有料版はデータをエクスポートできないというのが致命的に弱いです。480円/月(年額なら3,000円)という価格を考えると、ユーザーとしてはマネーフォワードME(500円/月)なりZaim(440円/月)なりを選ぶべきでしょう。残念ながら我が友とはなり得ません…。
_「おカネレコプラス」は、Google PlayによればDL数は1万以上ということですから、「おカネレコ」の400万以上に比べれば少数に過ぎず、こちらに開発リソースを割けないのでしょうが…_開発元は2つのサービスを今後どうするつもりなのでしょうか。注視していきたいと思います。