2020/08/23

Mode2運用の「あっと家計簿」からエクスポートしたデータを他の家計簿アプリ向けに変換する

_前回は、あっと家計簿をMode2で運用するための費目・品名のカスタマイズ方法を解説しました。今回の記事は、ユーザー各位がそれを果たしてあることを大前提とします。 

1.あっと家計簿(Mode2運用)からのTSVファイルでのエクスポート

(1)MFFマクロの変換処理について

_今回は、まず、MFFマクロがどのような処理を行っているのかをよーくご理解いただいておく必要がございます。重要なのは「あっと家計簿」のメモ欄に MFF書式=「内容@店名※メモ」 の書式でデータを入力しておくことです。

ATTSV2MFFの動作(Mode2:収入・支出取引)

_振替取引の場合、「あっと家計簿」は品名欄に借方(振替先)、口座欄に借方(振替元)の口座名称が入ります。しかし、エクスポートされたデータをそのまま素直に解釈していると、取引データが収入・支出取引なのか振替取引なのか区別できません。そこで、MFFマクロではユーザーが「あっと家計簿」の口座名称を「数字+金融機関名」のように設定することが必要です。これにより、MFFマクロは「品名欄に入っている文字列に数字が入っていることをもって」それが口座名称であることを判別します。

ATTSV2MFFの動作(振替取引)

(2)あとは実践あるのみ

_2020/08/18「Money通帳・あっと家計簿からTSVファイルでデータをエクスポートする」で述べた方法で、あっと家計簿から出力したTSVファイルをMFFマクロで読み込むと、MFF形式への変換動作が始まり、データを抽出する期間を指定するダイアログが表示されます↓。ここでは2019年5月分のデータを抽出させます。

あっと家計簿(Mode2運用)のデータをMFF形式に変換する

_MFF形式に変換した後です↓。をを、いつも見ているデータだ…!

あっと家計簿(Mode2運用)のデータをMFF形式に変換した

2.あっと家計簿(Mode2運用)からのCSVファイルでのエクスポート

(1)まずは実践あるのみ

_2020/08/19「Money通帳・あっと家計簿からCSVファイルでデータをエクスポートする」で述べたように、集約表機能>口座別画面から口座(↓の場合は"11モバイルSuica")を選択すると、表示中の年度(↓の例では2019年度)の取引データが表示されます。ここからCSV形式でエクスポートすれば、"11モバイルSuicaの一覧.csv"というファイル名で保存されます。

あっと家計簿からCSV形式でもエクスポートできるんだが

_エクスポートしたCSVファイルの中身がこちら。品名欄に費目情報が入っているのはMode2運用のためにカスタマイズした結果です。↑の画面では12月のデータだけを抜き出したつもりが、↓には4月~翌年3月のデータが全部入っています。

エクスポートしたCSVファイル「11モバイルSuicaの一覧」

(2)理屈はこうなっている

_MFFマクロは、あっと家計簿のMode2運用において
  • 品名欄に■(支出)・□(収入)を先頭にした費目情報が入っている
  • メモ欄がMFF書式で記帳している
  • 口座名が半角数字を先頭に設定している
_ユーザーが以上のようにしていることを前提に処理するようにしています。

ATCSV2MFFの動作(Mode2:収入・支出取引)

_振替取引については、2020/08/19の記事と同一です。

ATCSV2MFFの動作(振替取引)

次回はMode2運用の「あっと家計簿」へのインポートについてです→

注目の記事

家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ

_今回の主題は…家計簿アプリとデータをやりとりするときに使用するファイルの形式について、です。筆者がこれまで MFFマクロ に対応させてきた家計簿アプリは27種類(Money通帳とあっと家計簿は別カウント)。まず、家計簿アプリからエクスポートする方向では↓のようになります。...

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