2024/12/04

銀行サイトからダウンロードした入出金明細データをMFF形式に変換する方法~MFFマクロV2.61公開

 当Blogで公開しているMFFマクロは、Excelのワークシートに読み込んだデータの由来を自動判定してMFF形式に変換するのが基本的な動作です。が、その自動判定ができない金融機関のサイトからダウンロードしたデータも「ある程度は」変換できるようにする「自動判定不能データの変換機能」を後に追加実装しました2022/03/28 金融機関からダウンロードした明細データをMFF形式に変換できるMFFマクロV2.33を公開しました 参照)

 しかし、この機能については、筆者はクレジットカードのサイトを主に想定していて、ダウンロードしたデータの金額は「正の値であれば基本的には支出」という前提で作っていました。ところが…先般登場したJREBANK2024/04/17 JREBANKってできるらしいですけど からの記事を参照)のデータを取り込めるか試してみたところ…銀行のような「正の値であれば基本的には収入」という金融機関のデータでは、それではダメだということが見えてきました。

 そこで、その点を改善したMFFマクロV2.61を公開しました(V2.60は小修正に留まるので飛ばしました)。例によりまして導入法とソースリストをこちらで公開しておりますのでご参照下さい。使用方法を以下に解説します。

1.JREBANKアプリから入出金明細をダウンロードする

↓画面はAndroid版のJREBANKアプリです。ホーム画面の【入出金明細】を叩いて遷移した画面の一番下にある【ダウンロード依頼】というボタンを叩いて下さい。「依頼」となっているのは、データの対象期間や量によっては即座にDLできるわけではないからです。

JREBANKアプリで入出金明細のダウンロードを依頼する

 操作がJREBANKアプリからブラウザに移行します↓。DLするデータの対象期間を指定して【CSV形式でダウンロード】を叩きます。ファイルはスマートフォンの標準ダウンロードフォルダに保存されます。↓の画面では、DLフォルダに、以前DLした同名のファイルが残っているため「もう一度ダウンロードしますか」と尋ねてきています。ここは【再ダウンロード】を選びます。なお、DLされるファイル名は"RB-torihikimeisai.csv"で、再ダウンロードされるたびにファイル名の後ろに"(1)"のように枝番が付けられます。

 ファイルのエンコードはShift-JIS、改行コードはCR+LFで、後にExcelで直接開いても文字化けしません。このあたりの仕様は、JREBANKのベースとなっている楽天銀行のサイトと同一でしょう。

JREBANKwebサイトから入出金明細のCSVファイルをDLする

 Androidの場合であれば、「ファイル」アプリでダウンロードフォルダの中身を覗き、DLされたCSVファイルのメニューボタンを叩いて、出現したメニューから【共有】を選びます。ここからは、各ユーザーがインストールしているアプリを使用して、LINEでもGmailでもファイル共有サービスでもいいですからPCにファイルを持ち込みます(詳細は省略します)

DLしたCSVファイルを「ファイル」アプリで共有する

2.ダウンロードした入出金明細をMFF形式へ変換する

 CSVファイルをPC側に移し、Excelで開いたところ↓です。日付がYYYY/MM/DDではなくYYYYMMDD形式になっている(これは変換できるようにしました)…それ以外は困ったところは無さそうです。データの由来は銀行ですから、金額は、入金が正、出金が負で表現されていますね。

 この状態でMFFマクロ(今回公開したV2.61以降です!)を動作させると…↓の①~⑤のダイアログで、このデータの仕様に関する情報を訊いてきます。②は、支出額が入っているデータ列が無いので【キャンセル】することになります。

 MFFマクロV2.33では、②を【キャンセル】すると、③のダイアログで収入額が入っている「列」を訊いてくるだけだったので、データ変換に失敗します(データの範囲が特定できないから)。V2.61では、②を【キャンセル】すると、③のダイアログで収入額が入っている「最も下のセル」を訊いてくるようになり、データの範囲を特定することでMFF形式への変換が正常に出来るようになりました。

JREBANKの入出金明細をMFFマクロで変換する

  ↓MFF形式への変換が終わりました。⑦・⑧のダイアログで警告が出ており、⑦については不都合があれば、2023/12/03 MFFマクロV2.47によるRecemaru(レシマル)データのMFF形式への変換方法 で新設した便利機能で解消できます。⑧については、必要に応じてユーザー各位で補完してください。

JREBANKの入出金明細をMFFマクロで変換した

 なお…、クレジットカードのサイトからDLしたような「支出が正の値」のデータについての操作は 従来の 2022/03/28 金融機関からダウンロードした明細データをMFF形式に変換できるMFFマクロV2.33を公開しました のとおりです。

 では、今回の記事はここまでです。ご覧いただき、ありがとうございました。

2024/12/02

マネーフォワードMEが新機能「ポイントが貯まる家計簿」をリリース

 本日飛び込んできたニュースです。プレスリリースはこちら2024-12-02『マネーフォワード ME』、新機能「ポイントが貯まる家計簿」を提供開始。マネーフォワードMEの機能を活用するごとにVポイントが貯まります。マネーフォワードと三井住友カードの合弁会社発足による効果が早速現れた形ですね。

 実は、マネーフォワードMEにはユーザーへのインセンティブとしてバッジという機能がリリースされていました2021/10/16 マネーフォワードMEのバッジ vs オカネレコのレコパス という記事で紹介済)。ただ、これはユーザーに特段のメリットが無かったので(バッジをコンプリートすれば気分が良いだけだった)、今度の新機能は大きな改善と言えます。

 当面はアプリ内で貯めたポイントを50ポイント単位でユーザーが交換申請する形ですが、そんな面倒くさいことはやっていられないので、いずれは自動的にVポイントが付与されるようになるのでしょう。

 先日発表された「シェアボード」機能を追い越して実装されるという点が若干気になりますが、アプリのバージョンアップを待ちましょう。

2024/12/01

「貯まる家計簿」アプリがサービスを終了したようです

2024/10/06 2024年10月初旬の当Blog記事の人気ランキング の記事のなかで、

貯まる家計簿」の記事がトップ…!? 何があった?

 と申し上げましたが、どうやら「貯まる家計簿」アプリはサービスを終了したらしい…。ただし、このことに関するはっきりした情報が見つかりません。

  • Google Play←アプリが見つからない
  • 公式マニュアル←こちらはアクセス可能だがサービス終了に関する告知などは無い
  • 画面デザインを男性向けにした別版「俺の家計簿」←アプリが見つからない

 「貯まる家計簿 サービス終了」でググると、このキーワードで当Blogの 2020/10/04 「貯まる家計簿」のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法 が検索されているので、データ変換のニーズが発生したのは事実です。↓の同記事のPVグラフを見ると、どうやら今年(2024年)のはじめにはユーザーに対するアナウンスがあったようです。筆者は2022年にスマホを更新した際に「貯まる家計簿」をインストールしなかったので気づけませんでした。

「貯まる家計簿」のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する方法 の閲覧数推移

 ちなみ…Geminiに尋ねると↓のような回答でした。たまる家計簿 サービス終了のお知らせ と混同しているらしい。筆者が訊いているのは「貯まる家計簿」についてなんですがね。

Geminiの誤った回答

 「貯まる家計簿」はデータをインポートできる珍しいアプリだったので、サービス終了(したらしいの)は残念です。ただ、特に振替取引に関して非常に奇怪な動作をするので、その点が改善されなければ、友と呼ぶのは少々苦しかったでしょう。

 MFFマクロの、MFF形式→「貯まる家計簿」 のデータ変換機能は近々削除する予定です。 「貯まる家計簿」→MFF形式 のデータ変換機能は、当面は残しておくつもりです。

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