_今回は、前回の記事の続きです。
3.DARUMA家計簿にデータをインポートする
_インポート用のCSVファイルを、DropboxなりGoogle Driveなりメールなりの方法でスマートフォン側に移して、今度はDARUMA家計簿側の操作です↓。なお、DARUMA家計簿はインポート用のデータファイルの格納場所を特定していません。このあたりは、インポート機能を有する他のAndroid向け家計簿アプリ(「かけ~ぼ」・「らくな家計簿」)よりも優秀です。
_DARUMA家計簿に取り込まれたデータは↓のようになります。なお、今回はデータインポートの前に全てのデータを消去してあるので、口座の残高は2021年5月2日の前日たる5月1日の時点で全て0円であり、そこから残高が変化していきます。
_ところで、今回はインポート前に全データをDARUMA家計簿が受入可能な形にしましたが、仮にデータを整えずにインポートを行ったらどうなるでしょうか? ↓の事例で見てみますと…
_DARUMA家計簿がインポートを受け付けられなかった場合は"daruma_imperr.csv"というファイルを出力します↓。このファイルをPC側に持ち込んで中身を見ると…
_このように、行番号と、データのどこに不具合があるのかを教えてくれます↓。この情報を利用すれば、MFF形式の状態で、インポート時に不具合を起こす場所をマークするような機能も実装できそうですが…そこまでするのは面倒なので止めておきます。
4.DARUMA家計簿インポート用データを出力する際の変換処理について
_MFFマクロV2.19で実装したDARUMA家計簿インポート用ファイル出力サブルーチン"MFF2DARUMA"の動作をチャートの形にすると↓のようになります。DARUMA家計簿の新バージョンのデータ形式には、取引種別を示すフラグが含まれるようになりましたので変換処理はさして難しいことをせずに済んでいます。
_ただし、DARUMA家計簿は、"負債"が借方になる振替取引、すなわち銀行口座からクレジットカード口座への引落しは、種別コード=3の振替ではなく、種別コード=1の支出として記帳するという特殊な仕様があります。しかし、MFF形式データには、口座名がクレジットカードやローンなどの"負債"に属するものであるかどうかを示す情報はありません。そこで、DARUMA家計簿側では、”負債"の科目名に"☆"を含める、という当Blog独自のルールを課すこととしました。このようにすることで、"負債"口座が借方になる振替取引を判別して、種別コードを3から1に切り換える処理を行っています。