_筆者がGnuCashにかまけている間に他の家計簿アプリにもいろいろ動きがありました。まずはOsidOriから。
1.OsidOriの支払担当の認識がアプリ画面と出力データで違っている
_OsidOriは、支出額の支払い(または収入額の受取り)を わたし・家族・パートナー の誰が担当するのか、という情報が非常に重要であります。↓の例では、7月24日の3000円の買い物はパートナーが支払担当になっています。これは夫が見ている家族画面なので、パートナーとはすなわち妻のことです(OsidOriでは近年のいろいろアレな流れを受けてか、夫とか妻とかいう言葉を徹底的に避けているようですが)。ちなみにこのデータは妻が入力したので、支払元口座である"02財布"を夫側から修正することはできません。
_そして、↓の画面例(夫の家族画面)では7月23日の1000円の買い物は「わたし」すなわち夫自身が支払い担当となっています。
_ところが、これらの取引データを、夫のOsidOriアプリから、取得する画面=家族画面としてCSV出力(その操作方法は2021/08/04 OsidOriのデータバックアップ機能実装は家計簿アプリ業界の画期となるか を参照)すると…
_7/23の1000円の買い物の支払担当は「パートナー」となっています。入力画面と矛盾しているじゃん…ということで開発元へ通報したのが9月末です。これについて、OsidOri開発側から「直した」と連絡が来たのは11月頭でした。MFFマクロのGnuCash対応機能の全面作り直しにハマっていた時期だったので、確認したのはつい最近です。レポートが遅くなりましてすみませんm(_ _)m。
2.OsidOriの支払担当の認識がアプリ画面と出力データで一致するようになった
_↑と同じデータを、不具合修正後(アプリはVersion1.20以降)に再度CSV出力しますと…をを、支払担当の認識が正しくなっています↓。
_もしかして、今度は入力画面の「支払い担当」の認識が変わってしまっているんじゃないだろうな? ということで、(夫の家族画面の)カレンダーおよび取引明細でも確認しました↓が、そこは大丈夫でした。
_OsidOriから出力される取引データの中で、2021/09/26 OsidOriのデータバックアップ機能が改善されたのでデータ変換方法も変わります でチャートを示したように「支払い担当」欄はMFF形式に変換する際には無視しています。しかし、個々の取引において誰が支払うか、という情報はOsidOriの理念から言えば重要です。それに関する不具合が修正されたのは喜ばしきことですね。
3.OsidOriの兵装強化は止まらない
_ところで、アプリ画面の不具合修正前と修正後では画面下部のメニュー構成が異なっているのにお気づきでしょうか? これは10月中にアプリが改良されたためです。
- 重要だがしょっちゅう使うわけでもない【タイムライン】をホーム画面上部に移動
- 頻繁に使うのにホーム画面の資産総額欄からしか遷移できなかった【口座】ボタンを新設
- 同様に、常に見ておくべきなのにホーム画面からしか遷移できなかった【家計簿】ホタンを新設
_また、資産残高の推移がグラフ表示される「資産推移」機能、「マンスリーレポート」「ウィークリーレポート」機能が新設されました。ううむ、いよいよマネーフォワードMEに寄せてくるなあ(例えば 2020/12/28 OsidOriの費目構成はマネーフォワードMEの類似品です を参照)。
_このように、OsidOriの不具合修正と機能改善は精力的に行われております。今後のパワーアップにも大いに期待したいところです。