←前回の記事:2021/11/05 GnuCashの勘定科目を設定する
_今回は急遽予定を変更して、GnuCashの動作設定について解説します。我が国のユーザーが家計簿として活用するには項目の大半が無用ですが…中には重要なものもあるので飛ばさずにご覧下さい。なお、↓の画面例の【編集】メニューの中で、【設定】の下に【スタイルシート】という項目があり、色遣いやフォント等をカスタマイズできますが、GnuCashとのデータ変換には関係ないので解説は割愛します。
_GnuCashの動作設定項目は以下の14種類。
- インターネットバンキング
- インポート
- ウィンドウ
- オンライン相場表
- ビジネス
- 印刷
- 会計期間
- 勘定科目
- 記録簿
- 記録簿デフォルト
- 数値・日付・時刻
- 全般
- 帳票
- 予定取引
_以下にGnuCashの設定画面の一覧を示します。判りやすくするためにキャプチャした画面を編集してあります。まずは1~5の設定項目から。
- 【インポート】の項目にある【ベイズ理論の更新動作を有効にする】という設定については、大量のデータをGnuCashに取り込む際に処理時間が大幅に増大する原因となるようです。GnuCashのCSVインポートが異様に遅い問題への対処というブログ記事が参考になります。
_次に6~10の設定項目↓。
- 【会計期間】は結構重要です。GnuCashは、国や企業によって異なる会計期間に対して、このように設定することで対応しております。我が国で一般的な会計期間4/1~3/31に個別に対応するような処理にはなっていません。なお、期間の設定変更はここだけでなく、各画面の上部に表示されるメニューバーの中の【オプション】で変更することもできます。むしろこちらを多用するはずです。
- 【勘定科目】については、当Blog(つまりMFFマクロの運用)ではデフォルトの設定を前提としておりますので、変更しないようにして下さい。勘定科目や金額の解釈に大きな影響があります。
- 【記録簿デフォルト】は、GnuCashの画面表示の基本方針を設定するもので、当Blogでは↑の画面例のとおりの設定を前提に解説しています。
_最後に11~14の設定項目↓。こちらは当Blog的には重要なところはありません。
_なお、それぞれの設定項目にマウスオーバーすると短い解説が表示されます。…が、日本語訳がなされていないところも多く、訳(やく)があっても訳(わけ)が判らないことも多いと思います。その場合はいろいろ試してみて下さい。2021/11/04 GnuCashをセットアップする の「3.家計簿ファイルの保存」で解説しましたように、GnuCashはデータをxmlで保存すると、その保存フォルダに大量のファイルを作成するようになります。その中にはバックアップファイルも含まれていますので、もしデータに不都合が発生した場合はロールバックできます。