←前回の記事:2022/03/10 レシーピ!をレポートする(前篇)
4.レシーピ!のレシート読み取り機能
_レシーピ!の最大の特長であるレシート読み取り機能↓についてです。Dr.Walletと同じく、レシートに印字されているお店の電話番号を、サーバーのデータベースに登録されている店舗リストと照合して、店舗名を特定するようになっています(店舗名そのものを読み取っているわけではないようだ)。読み込んだ品目のカテゴリの自動判別はできないようで、ユーザーが品目ごとに指定しなければなりません。
オンライン家計簿サービス(マネーフォワードME・Zaim・Moneytree・オンライン家計簿うきうき・MoneyLink・kakei+・マムクラウド家計簿)、スマートフォン用家計簿アプリ(おカネレコ・かけ~ぼ・貯まる家計簿・らくな家計簿・Dr.Wallet・Clev家計簿・DARUMA家計簿・家計簿カケイ・OsidOri・毎日家計簿・シンプル家計簿MoneyNote・Money+・スマートレシート・Recemaruレシマル・超簡単家計簿・まねーぼ)、PC用家計簿ソフト(マイクロソフトマネー・マスターマネー・Money通帳/あっと家計簿・がまぐち君・うきうき家計簿・てきぱき家計簿マム・Money Pro・GnuCash・ファイナンシャルプランナーが作った家計簿・ゆう子の家計簿・「家計簿,出納簿ひかる」・Let's家計簿)の間で相互にデータを変換する方法を研究するブログです。
←前回の記事:2022/03/10 レシーピ!をレポートする(前篇)
_レシーピ!の最大の特長であるレシート読み取り機能↓についてです。Dr.Walletと同じく、レシートに印字されているお店の電話番号を、サーバーのデータベースに登録されている店舗リストと照合して、店舗名を特定するようになっています(店舗名そのものを読み取っているわけではないようだ)。読み込んだ品目のカテゴリの自動判別はできないようで、ユーザーが品目ごとに指定しなければなりません。
←前回の記事:2022/03/08 レシーピ!をレポートする(予告篇)
_レシーピ!は、レシートを撮影した際に、ユーザーの消費者としての属性を把握するためのデータが運営側にサーバーに送信される仕組みになっています。そのため、インストール後の初起動の際に↓のように個人情報を収集されますが、レシーピ!にログインするためのIDとパスワードを登録するわけではありません。
_その後、起動画面を選択します(↓の右側の画面)。ホーム画面に居る動物キャラを「ナマケモンロー」・「オカネコ」・「アル・パカヨ」の3種類から選びます。また、キャラが居ないモードもあります。
_次回以降、Androidスマホ用家計簿アプリ「レシーピ!」をレポートします。今回はその予告です。もともとはDNPがiOS版と共に運営しており、レシートを撮影すると、その内容を読み取って、買った食材に対応したレシピを提供してくれるという機能が特徴的でありました。また、かわいい(とされている)キャラクタの毎回変わるセリフや、バッジ機能といった、ユーザーに家計簿を継続させるためのインセンティブが提供されているのも特色と言えます。
_しかし、2020年12月をもってiOS版のサービスが終了し、Android版は2020年10月にBearTail.X(Dr.Walletの運営会社。公式サイトはこちら)に事業承継されて現在に至っています。
_Google Playにおける最終更新は2021/05/14となっていて2022年3月現在では間が空いているものの、事業承継後も一応アプリは更新されてはいます。ただし、事業承継時点で、前述したレシピ機能をはじめとしたいくつかの機能が停止されました(こちらを参照)。
_なかなか数奇な運命を辿っているアプリですが、BearTail.Xの公式サイトには「レシーピ!」が提供サービス一覧に載っておらず、また、ヘルプサイトを見てもとっくに廃止されたiOS版に関する記述が未だに残っているなど、(Dr.Walletと同様に)運営側の熱意というかきめ細かさに一抹の不安を感じる状態ではあります。
_筆者は、事業承継からさして間を置かずにDr.Walletとサービスを統合するのだろうと思っておりました。しかし、そういった動きが全く見られず、それ以前にレシーピ!ってどんなアプリなんだろ?と改めて興味を抱いた、というのが今回のレポートの動機となっています。なお、現時点ではレシーピ!はデータのインポートもエクスポートも出来ませんので、当Blogにおける論調は自ずと厳しいものにならざるを得ません。その点はご了解ありたく。
【2022/08/08追記】:本記事でご紹介した機能は、V2.38にて削除いたしました。
_2022/03/02の記事のとおり、2022/02/25に、MoneyLookに明細データをCSVファイルとして出力する機能が実装されました。これを受けて、MFFマクロにこのCSVファイルをMFF形式に変換する機能を追加したバージョン2.31を公開しました。導入方法はこちらを参照して下さい。なお、2021/12/31「MoneyLookの明細データをExcelにコピペして他の家計簿アプリ向けに変換する方法」でバージョン2.28に実装した機能はV2.31では削除しています。
_CSV出力機能は、↓の画面のように大変判りやすいところにあります。データ取得の対象期間を設定し、【CSV出力】ボタンを叩くと、Windowsに設定してある既定のダウンロードフォルダにCSVファイルが問答無用で保存されます(保存先を指定するダイアログが出てこない)。ファイル名は transactionList_20220301205258_20220301.csv のように、ダウンロードを行った日付・時刻に基づいて勝手に付与されます。なお、MoneyLookは銀行・カード・電子マネーの3種類のデータを出力でき、データの形式はそれぞれ微妙に違いますが、ファイル名では区別できません。
_2022/02/25のことだそうです。
_2022/05/31のMoneyLook無料サービスの停止を目前にして、これまでサーバー内に蓄積していたデータを吐き出せるようにしたものと思われます。似たような動きは2020年3月のKakeibonのサービス終了の際にもありました(サービス終了直前に無料サービスのユーザー向けのデータ出力機能が提供されています。もっとも、その出来は酷いものでした)。さらには、有料化前のお試しという意味合いもあるかもしれません。まだ有料サービスの提供については何もアナウンスはありませんが。
_現在、この機能に対応すべく、MFFマクロの改修を検討しています。今しばらくお待ちありたく。その際には、2021/12/31「MoneyLookの明細データをExcelにコピペして他の家計簿アプリ向けに変換する方法」で実装した機能は廃止する予定です。
_毎日家計簿に続きまして、3Q家計簿(Google Playはこちら)の研究に手を付けておりました。しかし…スマートフォン内のSDカードにデータを保存する機能がまともに動作していないことが判明しました。Google Playでは2019年3月のレビューコメントで指摘されており、それが今まで放置されているとは思わなかった…
_筆者としては、この機能を利用して3Q家計簿へのデータインポートができるのではないかと期待していたところ、その入口以前の問題で躓きまして大変残念です。いつか修正されるのかな…Android標準の共有メニューにアクセスできるようにしてくれればいいんだけどな。
_2022/02/17時点で起動画面の「お知らせ」欄に掲載されていたようですが、MoneyLookが2022/05/31をもって無料サービスを終了するそうです。2020/11/12の記事「やはり無料サービスは長続きしない」でGoogle Photoの無料サービス縮小について触れましたように、やはり無料サービスは長続きしないものであるようです。
_告知を見ますと、
「サービスの利用状況、および銀行オープンAPIの利用料負担を鑑み」
_とあり、銀行とのAPI経由での連携機能を提供するコストはやはり小さなものではないのでしょう。
_2021/01/02の記事「2021年始時点におけるオンライン家計簿アプリ/サービスの口座連携機能の状況」で述べておりますが、2020年9月末には改正銀行法によりPFM事業者(=アカウントアグリゲーションサービスを提供するオンライン家計簿事業者)は「銀行口座連携機能提供に関する個別契約の締結」が義務化されており、その前後にはオンライン家計簿サービスの撤退・縮小が相次ぎました。MoneyLookもその一つ、ということになりそうです。
_ただし…MoneyLookは現時点で一般消費者向けの有料プランを提供していません。それでいて5月末に無料サービスを終了するということは、それまでに提供されるということなのでしょうか? 詳細は「後日あらためてご案内いたします」とあり、今後の動きを待ちたいと思います。
_あ~あ、2021/12/31の記事「MoneyLookの明細データをExcelにコピペして他の家計簿アプリ向けに変換する方法」は半年で無駄になるのか…。
二年前の2022/03/14 家計簿アプリとデータをやりとりする際のファイル形式のまとめ でご紹介した情報をアップデートしました。 1.家計簿アプリからエクスポートされるファイルの形式一覧 2.家計簿アプリへインポートするファイルの形式一覧 ...