2021/05/18

誰も教えてくれないClev家計簿の使い方(その2:残高管理機能)

 _今回のClev家計簿連載第4弾は、前回に続いて、Clev家計簿の基本的な使い方を解説していきます。

3.Clev家計簿の使い方はユーザー次第

_Clev家計簿は、アプリに慣れないうちは、↓のように収入・支出と「支払方法」(何で支払ったのか)を記帳していく「収支管理」的な使い方をすることを推奨しています。収入を記帳せず、支出だけを管理する「支出管理」でもいいでしょう。

Clev家計簿の初心者の使い方

_アプリの操作や振る舞いに慣れてきたら、アプリのメインメニューにある「残高管理」機能を使います。これは、アプリ内に「資産」(名称、開始日、およびその時点での残高)を設定し、その資産への収入、その資産からの支出を、前述の「支払方法」と紐づけ、取引の累積による残高の推移を管理する機能です。

Clev家計簿の上級者の使い方

_↑に示したように、財布、箪笥預金、電子マネー、銀行口座といった「明確な残高がある」資産については資産として設定し、クレジットカードのように「最終的には銀行から支払われるため残高管理はしない」モノ(負債と言うべきもの)は資産としては設定せず、支払方法の一つとして、引き落とし口座に紐づけておきます。

_ただし、Clev家計簿には特に資産についてはアプリの動作に影響を与える「種類」という概念がありません。そのためクレジットカードについても、締め日や引き落とし日といった考え方は無く、例えば2021年5月2日に「52その筋カード」という名称のクレジットカードで6,000円の支出をしたとすると、そのカードの締め日や引き落とし日をアプリに入力する場面は無いので、その支払方法に紐づけられている「21その筋銀行」という銀行口座の残高は同日に6,000円減る、という動作をします。即日決済型のデビットカードだと考えた方がよいかもしれません。

_また、資産から資産への資金の移動も、残高管理機能の中で操作します。Clev家計簿では「資産間振替」という名称になります。↑の図では、「21その筋銀行」から「03現金ストック」への現金引き出しを示しておりますが、その他にも、

  • 「21その筋銀行」から 「52その筋カード」経由による 「11モバイルSuica」へのチャージ
  • 「01財布」から「11モバイルSuica」へのチャージ
  • 「03現金ストック」から「01財布」への現金補給

_といった取引は全て「資産間振替」となります。しかし、クレジットカードの概念があるフツーの家計簿ソフトであれば「21その筋銀行」から「52その筋カード」への引落しも「資産間振替」となるところですが、Clev家計簿ではこの取引は記帳しません。

_このように、Clev家計簿は考え方・動作に少々独特なものがあります。最初のうちは「収支管理」または「支出管理」で慣れてから「残高管理機能」を活用するようになっても、その動作について習熟しなければならないでしょう。

4.残高管理機能の設定方法

_Clev家計簿の残高管理機能は↓のように設定します。

Clev家計簿の資産の設定
  1. 事前に「支払方法」を設定しておきます。
  2. 基本画面左上の三本線(メニューボタン)を叩いて出現するメニューの中から【残高管理】を叩きます。
  3. Clev家計簿から生暖かい忠告が表示されます。
  4. Clev家計簿の初期状態では「現金」・「銀行」という資産グループがあり、「現金」グループの中にさらに「現金」という名称の資産が設定されています(ここは大変判りにくいです)。
  5. 「現金」資産に関するダイアログが表示されます。【編集】を叩くと6.へ遷移します。
  6. 資産の名称を「01財布」とします。これは、支払方法の「01財布」と同名にしていますが、違う名称にしても構いません。そして、「01財布」という資産から支払う際に入力する支払方法を「01財布」とします。
  7. 5.の画面から【残高修正】を叩くとこちらに遷移します。6.で資産「01財布」に支払方法「01財布」を紐付けた結果、これまでに支払方法「01財布」で入力していた支出の積み重ねによって残高は-20,295円となっています。現在(=操作した日)の本当の残高が11,683円であれば、【修正後の残高】にそのように入力すると【残高の変化量】が自動計算されます。逆に、【残高の変化量】を入力して【修正後の残高】を自動計算させることもできます。
  8. 資産「01財布」の現時点での残高が11,683円として設定されました。

_…この後は、1.の「支払方法」に応じて資産を追加設定していきましょう。なお、「52その筋カード」というクレジットカードを資産として取り扱うか、支払方法の一つにとどめておくかはユーザーの使い方に応じて運用して下さい。


次回は資産間振替機能を取り上げます→

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