2022/01/29

マネーフォワードMEを見ていると株価下落による資産の目減りを給与で補っているようで労働意欲が削がれる件

 _コロナ渦が続き、経済状況があまりよろしくない方向に進んでいることで株価が下落しております。マネーフォワードMEのWeb版はトップ画面で資産額の推移がグラフ表示される2020/07/18 マネーフォワードMEはまずUIから語りましょう参照)ので、その状況から目を背けるわけにはいきません。

_で、そこへ給料日がやってきて、資産額は以前に目にしていたレベルに戻るわけですが…これじゃいったい何のために働いているんだ…という気分にさせられますな。

_ちなみに、資産額の日推移をグラフ表示する機能を実装している家計簿アプリ(特にオンライン系)は筆者の知る限りではマネーフォワードMEのみです。一昨年の7月にマネーフォワードMEがWeb版をリニューアルした際には、トップ画面のグラフが単線表示となり、資産構成割合(ポートフォリオ)が判らなくなるという改悪が行われるところでした。このリニューアルはユーザーの反発を食らってロールバックされるという結末を迎えましたが…

_相場が下落する場面では資産構成がボヤけて表示される、という精神衛生維持のための機能を提供しても良いかもしれません(泣)。

2022/01/17

マイクロソフトマネー Microsoft Money Sunset Deluxe の入手方法

_ふと気になって、マイクロソフトマネーの最終版(Sunset Deluxe)って現在も入手できるのかな…と思って調べてみましたら、家計簿アプリ「Microsoft Money Plus Sunset Deluxe」がダウンロードできるサイト(2021年2月) というブログ記事に情報がありました。2021年2月17日の時点でマイクロソフトの公式サイト(リンク先は2020/07/26「2020年でもまだマイクロソフトマネーを使い続ける理由」を参照されたく)からのダウンロードはできなくなっていたようです。

_非公式なものながらINTERNET ARCHIVEというサイトからは本日時点でもDLできました(リンク先は先のブログ記事にあります)が、Sunset版公開からすでに11年が経過し、いよいよマイクロソフトマネーを継続使用するのも困難になってきたようです例えばこちらのQ&A

_残念ながら筆者としてもそろそろ乗り換えをお奨めせざるを得ません。または、乗り換え先を準備したうえで並用を続けるかです(筆者はそのようにしています)2022/01/10 マイクロソフトマネーの複合仕訳データを他の家計簿アプリ向けに変換する方法の記事がお役に立てることを願っております。

2022/01/10

マイクロソフトマネーの複合仕訳データを他の家計簿アプリ向けに変換する方法

_先日、ある読者の方から、このようなご指摘をいただきました。

_2020/07/28「マイクロソフトマネーの入力UIは残念ながらやはり古いです」の記事で「レシート入力したデータはCSVファイルに出力すると取引の総額しか入らないので使わない方がいい」と書いているけど、実はマイクロソフトマネーの「取引の一覧」レポート機能のユーザー設定を変更すれば、レシート入力されたデータの内訳も出力できるよ

_驚いて、大急ぎでマイクロソフトマネーを起動して確認したところ…確かにそのようになっておりました。全くもって筆者の思い込みと確認不足であり、先の記事では間違った情報を流布させてしまいました。大変申し訳ございません。また、ご指摘いただいた方にも感謝申し上げます。

_当該の記事に追記させていただくとともに、MFFマクロをV2.29に更新して、マイクロソフトマネーのレシート入力機能および給与明細入力機能(以下、これらを「複合仕訳機能」と呼ぶことにします)に対応させましたので、今回の記事はその内容をご報告いたします。

1.マイクロソフトマネーの複合仕訳機能について

(1)レシート入力機能

_マイクロソフトマネーは、「複数費目やレシートの入力」という名称で複合仕訳のデータを入力できます。↓の画面は支払データを入力しており、これに値引きやポイント払い等の収入の要素を加えるのであれば、収入側の費目を指定してマイナスの金額を入力してください。預入データに支払の要素を加える場合も同様です。

マイクロソフトマネーのレシート入力機能でデータを入力したところ

2021/12/31

MoneyLookの明細データをExcelにコピペして他の家計簿アプリ向けに変換する方法

【2022/03/03追記】:2022/02/25に、MoneyLookに明細データをCSVファイルとして出力する機能が実装されましたので本記事の内容は古くなってしまいました。CSVファイルのデータ変換については2022/03/03の記事をご覧下さい。


_SBIビジネス・ソリューションズが提供するアカウントアグリゲーションサービス(AAS)「MoneyLook」は、2020年5月に新サービスを開始し2021年3月に旧サービスを停止して全面移行しました。その際に発出されたFAQの「MoneyLookについて」では、今後の新規機能開発の筆頭項目に「口座情報のExcel出力機能」が挙げられております。2020/06/07 新Moneylookの現状はアレですが将来に期待しましょう で触れましたように、この機能は当初は2020年7月に実装される見込みだったのですが、2021年12月に至ってもリリースされておりません。

_ま、一般消費者向けAASの中では、取引データをExcelファイルやCSVファイルでエクスポートできる機能を無料で提供しているものは無く(必ず何らかの形で有料機能となっている)、MoneyLookにそれを望むのは酷かもしれませんが…本当に実装されるのか甚だ怪しいものだと言わざるを得ません。 

_そこで、Moneytreeの場合と同様に、MoneyLookでも明細データをブラウザ上でコピーしExcel上で貼り付けられることを応用してMFF形式への変換を行う機能をMFFマクロV2.28に備えました。

1.MoneyLookの明細データをブラウザ上でコピーする

_Google Chrome上で、MoneyLookの明細データをクリップボードへコピーする方法は↓のようになります。筆者の環境では、Microsoft Edge(当然ながらChromiumベースの版)、Sleipnirでも可能であることは確認しています。なお、MoneyLookでは銀行・カード・電子マネーでそれぞれ明細データの表の形式が異なりますが、どれも同じ方法でコピーできます。

Moneylookで取得した明細データをコピーする方法

2021/12/30

kakei+へのデータのインポート方法は結局のところ不明

 ←前回の記事:2021/12/29 kakei+からエクスポートした取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する

_kakei+へデータをインポートする方法についての悲報です。

_kakei+は、その前身であるPC家計簿ソフト「生活家計簿3.0」のデータ(CSVファイル)をインポートできるとの触れ込みですが…同ソフトが2021年5月にサポート終了し入手不可能になった今となっては、このデータの形式を調べる方法が無いという状態であり、MFFマクロによるkakei+へのインポート機能の開発は頓挫しております。

_実は、きびだんごの暮らしというブログでは、Zaimのデータを元に、生活家計簿3.0のCSVファイルの形式を真似たCSVファイルを作成しKakei+にインポートした事例が紹介されています。これはかなり大きな手掛かりだ!…というわけで早速調べ始めたところ、kakei+のインポート機能は、どうやら生活家計簿3.0が出力するCSVファイルのファイル名に依存しているようです。

_この点に関しては、kakei+の公式サイトに 使いこなしのヒント【kakei+にデータをインポートする】 というページがあり、生活家計簿3.0からのCSVエクスポートの方法が解説されています(なんと動画まである。これらの情報から、生活家計簿3.0からは「年集計」で出力した全CSVという形式でエクスポートしなければならず、ファイル名は"K2021.1~12.CSV"のような形になることが判りました(拡張子が大文字でなければならない、という点も罠であった)

_しかし…先のブログ記事のCSVファイルの画像を拝見すると、どうやら費目・項目には固有のコード番号(費目ID)が割り振られており、これを指定しなければならないらしいのです(↓の画面ではインポートに成功しているように見えるが、既存の費目・項目と同名の、新規の費目・項目が作られてしまっており、うまくいっていない)。これを調べるには、やはりkakei+に「全ての費目・項目を使ったダミーの取引データ」を入力して、そのデータをCSVファイルとしてエクスポートするしかありません。

_そこで、mercariで中古の「生活家計簿3.0」を購入したのですが(定価が7,000円もしていたんですねこのソフト)、このソフトはパッケージ販売時点ではどうやら16Bitアプリであったようで、結果として64BitのWindowsにはインストールできませんでした。おそらくパッケージ販売以降のアップデートで32Bitアプリになったものと思われ、2021年5月でサポートを終了している以上、アップデートデータを入手することも最早できそうにありません。

_というわけで、kakei+へデータをインポートする方法については、現時点では筆者にはお手上げです。また、仮に出来たとしても…kakei+にインポートしたデータはユーザーが編集できず、手入力したデータと比べてかなり冷たい取り扱いがなされます。

_現時点のkakei+のインポート画面↓にはなにやら気になる記載があります。この「将来的な対応」って奴に期待しましょう。できれば、前回の記事でご紹介した、kakei+からエクスポートしたCSVファイルの形式でインポートできるようになってくれれば嬉しいんですがね…

kakei+へのインポートをこれだけ試したがうまく行かない

_kakei+関係の記事はこれで一応連載終了です。大きな機能改変等がありましたら、また取り上げたいと思います。

2021/12/29

kakei+からエクスポートした取引データを他の家計簿アプリ向けに変換する

_今回の記事は前々回からの続きです。MFFマクロV2.28を使用して、オンライン家計簿サービス「kakei+」からエクスポートした取引データをMFF形式に変換する方法を解説します。

6.kakei+から取引データをエクスポートする

_kakei+のデータエクスポート機能は少々判りにくいところにあります。①↓の画面の左ペインにある【当座表】を叩き、②画面上部の【検索】を選択。今月の取引データ全部を抽出するのであれば③【今月を設定】→④【検索する】の順に叩くと該当するデータがリストアップされます。ここで画面下部の【CSVエクスポート】を叩くと、デフォルトのダウンロードフォルダにYYYYMMDD_export_registers.csv というファイルが吐き出されます。

_つまり、kakei+はデータをある条件で抽出した結果をCSVファイルとしてエクスポートできるわけでして、他の家計簿アプリをぶっちぎりで凌駕する性能を誇っています。CSVファイルはUTF-8(BOM付)でエンコードされており、改行コードはLFのみです。なお、ファイル名のYYYYMMDDにはダウンロードした日付が入ります。

_CSVファイルがExcelに紐付けられている環境では、ダウンロードされると同時にExcelがこのCSVファイルを開くはずです(BOM付なのでUTF-8でエンコードされていてもExcelは文字化けせずに読み込める)

kakei+取引の検索とCSVファイル出力

2021/12/28

MFFマクロV2.28はkakei+とMoneyLookに対応しました

_前回の記事:2021/12/26 kakei+の費目構成と入力UI で予告しましたMFFマクロV2.28を公開します。例によって、マクロの導入方法は 固定ページ:家計簿アプリ間データ変換ツール「MFFマクロ」公開中 を、マクロのソースリストは 固定ページ:MFFマクロの導入法と使用法 をご覧下さい。

MFFマクロV228の動作概念図

_今回のバージョンでは、

  • オンライン家計簿サービス「kakei+」からエクスポートした取引データをMFF形式に変換する機能
  • アカウントアグリゲーションサービス「MoneyLook」からコピペした明細データをMFF形式に変換する機能
_を備えました。いずれも具体的な操作方法は今後の記事の中で解説していきます。

_しかし…今回も、↑の図におけるMFFマクロの左側の家計簿アプリリストが増えるだけで、右側のリストは増えませんでした。単なるAASであるMoneyLookはまだしも、かなり優れた家計簿サービスであるkakei+へのデータインポートができないとは…困ったもんだ。

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