2024/11/25

マネーフォワードMEとZaimからパートナー間の家計簿共有機能が登場します

マネーフォワードME:2024/11/20付 【11月22日は「いい夫婦の日」】共働き夫婦・パートナー間で黒字家計を実現する管理スタイルは? 『マネーフォワード ME』、家計管理に関するアンケート結果とワークシートを公開

>『マネーフォワード ME』では、2025年1月下旬より、夫婦やパートナー間でお金の管理ができる新機能「シェアボード」を提供開始予定です。

>本機能は『マネーフォワード ME』の利用者同士で使うことができます。専用ページ内で、『マネーフォワード ME』に連携している金融関連サービスの口座から相手と共有したいものを選択することで、口座状況を一覧で確認可能に。さらに、連携した口座の入出金情報をもとに2人の家計簿も作成されるため、パートナーとともに家計・資産管理に取り組みやすくなります。

Zaim:2024/11/12付 「家計円満」のカギは家計状況の共有だった!家計簿アプリ「Zaim」 にふたりで管理する新機能「ペア家計簿」登場

>新機能「ペア家計簿」では、銀行や証券口座においてパートナーと共有したいものを選んで互いにシェア(共有)することができ、口座残高の合計や推移をいつでも見ることができます。また、「ふたりの意気込み」として一緒にお金に対する目標を設定することも可能。共通の目標を考えふたりのお金を”見える化”することで、お金について話し合うきっかけを作るコミュニケーションツールとして役立てることができます。

…とまあ、極めて近いタイミングで、オンライン家計簿サービスの両巨頭が、パートナー間での共有機能を極めて類似した形で提供することを公表しました。

 パートナー間での家計簿共有、と言えば先行事例はOsidOriですね。2020/12/22 OsidOriに苦戦していますから始まる連載記事でかなり詳細に取り上げましたが、それ以降はトレースしていません。しかし、当時でもOsidOriはかなり複雑な動作をする家計簿アプリであり、率直に申し上げて、使いこなせたペアは恐らくほとんど居なかったのではないでしょうか。

 OsidOriが複雑化した原因は、代行入力とか、精算管理とか、パートナーの家計簿データにある程度干渉するような機能を実装していたことにあります。それに対し、今回マネーフォワードMEとZaimがリリースするのは、どうやらパートナーのデータの一部を閲覧する機能にとどめるようで、それが賢明でしょう。この新機能は、当Blogの主題であるデータ変換とはあまり関連が無さそうですが、注目すべき新情報がありましたらまた取り上げたいと思います。

2024/11/17

クラウドストレージに家計簿データを入れるときは残容量への警戒を怠らないようにしましょう

 筆者は普段はマネーフォワードMEで日々の取引データを記帳し、月初めに、先月の取引データをダウンロードし、MFFマクロで変換してマスターマネーにインポートする、という運用をしています。マスターマネーのデータファイルはクラウドストレージに入れて、PCの起動不能といった事態に対策を打っているわけですが、今回はそれによって酷い目に遭いました。

 マスターマネーにデータをインポートして、それを保存しても、マスターマネーのデータファイルが全く更新されないのです。再度同じデータファイルで起動しても、データの中身はインポート前のまんま。ファイル名を変えて保存しても、新しいデータファイルがクラウドストレージの同期フォルダに入っていない…。愕然としました。我が友マスターマネーの動作がおかしくなったか? となると家計簿の運用を一から考え直さなければなりません。

 原因を探っている間に、一つの仮説にたどり着きました。クラウドストレージの容量を使い切っていて、サイズの大きいデータファイルが保存できなくなっているのではないか? ということです。MFFマクロで生成させたインポート用の小サイズのファイルは保存できている(そのおかげで手戻りは最小限で済みました)…。

 そこで、エクスプローラで同期フォルダを見ていると、データファイルのタイムスタンプは一瞬だけ最新の時刻になるのに、すぐに更新以前の時刻に戻っている…クラウドストレージ側でファイルを消してやがる! しかも、それをユーザーに通知もしない。これはかなり酷い仕様ですな。

 ストレージの容量を使い切った原因も判りました。家計簿ソフトはデータの破損に備えてバックアップデータを保存するのが通例で、かなり古いものがフォルダ内に大量に溜っていたわけです。古いファイルを即刻削除して残容量を回復したら上記の症状は治りました。

 クラウドストレージはファイルの更新履歴を遡行できる機能があるので、見かけのフォルダサイズ以上に容量を食っています。たまにはクラウドストレージにログインして残容量を確認しないとえらいことになりますね。いい教訓になりました(泣)。

2024/11/15

kakei+のインポート機能の強化は3年経っても検討中のままでした

 (株)婦人之友社のオンライン家計簿サービス「kakei+」について。以前、当Blogで取り上げたのは2021/12/30 kakei+へのデータのインポート方法は結局のところ不明 という記事です。

 実は、最近、kakei+から「再チャレンジのあなたも!2カ月無料キャンペーン」というメールが来たんですね。あれから3年近く経っているので、流石になにか機能増強が図られているのではないか、と思いまして、再チャレンジしてみました。

 驚くべきことに、退会した後も、筆者のデータはしっかり残っていました。これは親切と言うべきか、それとも、個人情報の取扱について苦言を呈するべきか…?

1.インポート機能の増強は行われていない

 残念ながら、kakei+のインポート機能は相変わらず、前身のPC家計簿ソフト「羽仁もと子原案 生活家計簿3.0」からのインポートのみをサポートしています。汎用的な家計簿データを取り込めるようにはなっていませんでした。ちなみに、↓の画面で2021年12月にインポートが完了している旨の情報が表示されていますが、これは当時筆者がkakei+へのインポートを試みたもので、結果としてはインポートに失敗しています。

2024年11月のkakei+

 ざっと見たところ、変わったところと言えば、↑の画面の左ペインにマニュアルのPDFへのリンクが追加されているぐらいです。このマニュアルはV2.0に更新されています。

2024/11/03

マネーフォワードMEに取引データを効率的に手入力する方法

 誰もが知っているオンライン家計簿アプリの雄「マネーフォワードME」については、運営会社が三井住友カードと資本業務提携を締結する(←プレスリリース)(簡単に言えばマネーフォワードとOliveが一体的に使えるようになる)とか、個人向けサービスたる"ME"の運営会社が変わる(←利用規約の改訂等のお知らせ)とか、いろいろ動きがあります。が、当面サービス内容に大変更は無いので当Blogでは華麗にスルーいたしまして、今回は、MFFマクロによってマネーフォワードMEをもっと便利に活用する方法をご紹介します。

1.スマートレシートのデータをマネーフォワードMEに手入力したい

 2023/12/23 MFFマクロV2.48出現 ACFによるMFF形式データ編集機能を強化しました の記事をアップした際にご紹介を忘れていたのですが…このバージョンではもう一つ機能を追加しておりました。それが、MFF形式データを、マネーフォワードME(Web版)に手入力しやすく変換する機能(サブルーチン名はMFF2MFME)です。

 マネーフォワードMEは、2018年12月に現名称に変更した際に、取引明細データをアップロードする機能を廃止しており、マネーフォワードMEが連携していないサービスのデータは手入力するしか無いので、せめてその作業をやりやすくしよう、というのがこの機能の狙いです。

 ここでは、例として「スマートレシート」という電子レシートサービスのデータ↓を、マネーフォワードMEに手入力する方法をご紹介します。スマートレシートについては 2023/11/04 電子レシート「スマートレシート」試用レポート からの連載記事を参照してください。

スマートレシートのデータ

 スマートレシートのデータをワークシートに読み込んだ状態で、MFFマクロを動作させる↑と、MFF形式へのデータ変換が行われます↓。このデータをマネーフォワードMEに手入力する、というのが今回の記事の主題です。

スマートレシートのデータをMFF形式に変換した

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